+ Top + + 伝言+

+ シンクロする現在 +

動き出す身体、回り出す時間の歯車

(音楽は「DIORAMA」より「カノン」(パッヘルベル)をお借りしました。)

 

「ソラトブ自転車」

空を渡る

潮風と入道雲に乗って

水平線のその先へ

海と空に挟まれた

青い地球に

鳥になれない僕は

ただひたすらに

ペダルをこぐ

「鳥人コンテスト」 8.4

 

「夏雲」

空に浮遊する

白い水蒸気塊

器のない巨大な壁

あの雲を乗り越えられたら

きっと僕は

どこまでも行ける気がする

「入道雲」 8.10

 

「散歩」

覚めない頭にkissをして

明るい光りの朝を行く

どこかで流れる

ラジオ体操

翔けて行く子供たち

ぼんやり歩く

私はどこへ翔けて行くのだろう

「ラジオ体操」 8.11

 

「嵐」

夏の終わりが嵐を呼ぶ

雨と風と稲妻と

途方もない大嵐

変革のターニング・ポイント

進行方向の修正

進むか、曲るか、引き返すか

私の未来の舵取りは

白い海原に銀の道を残して

「嵐」 8.19

 

「夏天気図」

止まらない夏の風

上昇気流と偏西風

舞い上げられた

紺のリボンの麦藁帽子

高く高く

成層圏を抜けて

宙の果てまで

「太平洋高気圧」 8.22

 

「晴れ時々花」

空から花が降ってくる

赤、青、黄色、オレンジにピンク

空に泳ぐfloweres

地上の喧騒をかき消して

擦違った私達の頭上に

限りなく優しい花々

いつまでも、いつまでも

きっと空の上で

人間に飽きれた雷様が

花篭を投げつけたんだね

「FLOWERS」 8.27

 

「一億年後の夏休み」

一億年後の夏を夢みた

僕は川をすべる淡水魚

君は風をきる翡翠

一瞬だけ

僕等は出会って

僕は君に食べられた

そんな

幸福な夢だった

「夏休み」 8.30

 

+ next + + back +