+ 水底の羊水の漣 +
水の底
太陽は暖かく金色のキスを降らし
月は優しく銀色の子守唄を歌う
水面の底では子供たちが笑う声
生まれる前の穏やかな時
天は虹色に輝き
地には花が咲き乱れる
水流は穏やかに時間を連れ去り
十月十日の日は流れ
銀の塔から世界へと
一つの命が旅に出る
前編はキリ番記念に芙上さんに差し上げた物。 後編はのおとの穴へ続けて書いたもの。 元ネタは「水緑幻想詩」に出てくる金の少女と銀の青年のお話。 シリーズに漏れず恐ろしく暗い話だった。 それはそうと、生まれる前の赤ちゃんの世界ってどんなだろう? |