+ eye -ティアライアは何を見た- +
白い花の降る水の底
虹の天を仰ぎ見る
隻眼の少女
水の流れは躰を攫い
小さなその手は天を掴み
地上を映した瞳は
永遠に光りを失った
それでも彼女は誰かを探し
何かを求めて天に臨む
舞う花は水嵐
優しさも残酷さも
全ては水に流され
仄暗い地上の先に
瞳が映した
たった1つの現実
前にある「水底の羊水の漣」関連の詩なので、連作ではないけどここに。 生む権利と生まれる権利。 生まれる前の赤ん坊は何を思って母をみるのでしょうか? |