1KW変更計画・申請から落成検査までの日記 その2

建塔に合わせて、2001年4月8日〜2001年6月29日まで
工事編

2001年4月8日 送信側にインターフェア対策。
 中古で購入したコモンモードフィルター、LPF等を取り付け、ALC、コントロール、アース、不足のコモンモードフィルタ
ーの自作にかかる。

  左の写真は、50Mhz用のRFコモンモードフィルターと電源コモンです。RFの方は接着剤で蓋を
しているので中身を写す事が出来ませんでした。電源用はテフロン線が理想ですが、50πのト
ロイダルコアに太めのIV線を巻いて作成しました。特に発熱もしていないようですので、このク
ラスのリニアだと問題ないようです。また、2006Aの台は金属製でしたので、台と2006A間でコ
ンデンサーとなり、インターフェアーが発生しないように2006Aと台をアースしました。
右の写真は、3K PREMIRのALCとPTTコントロール用に電子機器から取り外したコアに巻き付
けました。アースは汎用のワンタッチのコアで対応しましたが、するのとしないのとでは効き目
の違いはあるように感じました。実際にFMラジオのロッドアンテナの根元にワンタッチ式のコア
を取り付けて見て下さい。聞こえるノイズが減る事が確認出来ます。気持ちの問題かも知れま
せんが・・・(笑)。

2001年4月29日 自宅のテレビにインターフェアが・・・。でもご近所は?。
 ゴールデンウイークに突入。家族の目を気にしながら、こそこそと調整・対策を行う。送信側でのインターフェア対策
が完了し、自宅内の受信側でのインターフェア調査の開始。
 電話、インターホン、ステレオ、ラジオには影響なしを確認。テレビ1台のみ、50Wでも画面が乱れる。HPFを取り付
け、コモンフィルターを受信側、電源側に取り付けると少しは改善されるが、1KWでは最悪の状態。受信している基
地局を変え周波数を変えても違ったチャンネルに出る。テレビ回路にパスコンの挿入を行ったが改善せず。頭うちで
す。
 ご近所に伺ってテレビを見せて頂いたが、1KWでも出ていない事を確認出来て少しは気分的には楽になりました。
自宅のテレビだからいいかとは思うのですが、シャックの隣の部屋のテレビなので検査当日はTVI調査の対象となる
事間違いなし。検査までの課題としました。

2001年5月4日 近畿総合通信局のN担当官へ落成工事延長の連絡。
 現段階では、落成検査を受けれる状態ではないと判断し、近畿総合通信局のN担当官へ検査延長の連絡。新設の
落成検査ではないので、6ヶ月を過ぎても、問題ないとの事。
但し、お役所の年度末が重なったり、料金改定になるときは注意して下さいとのこと。それでは、いつ頃まで延長され
ますか?との事で、8月中には何とかなると思うのですが、8月は暑いので9月に入ってからでお願いします。
 その時に、1.9MHzが650Wしか出ない事について相談すると、600W以上出ていると1KWの免許は下ります
から大丈夫です。1KWを超えると問題があります。との事で、現状の調整のままにする事にしました。
 当初の予定より延長になったので、何か書類を提出する必要があるのか聞いてみましたが、変更申請時の延長
は、担当官への電話連絡で良いそうです。新設開局の時は、落成期限が6ヶ月になっていますので、この期限を越え
る時は提出の必要があります。

2001年5月17日 嫁も子も居ぬまに、こっそりとアンテナ工事の再開。
 ゴールデンウイークは家族サービスで一時中断していましたが、月に1回、日曜出勤している関係で、振替休暇を利
用し、嫁も子も居ぬうちに、やっとの思いでアンテナの工事再開。タワーから建物までの距離が長く、8DFBのケーブ
ルが4本、ローターケーブル1本を架空した時の重量から、引込み時の張力はすごい重量となります。建物側は丁
度、電気の引込柱がありますので、そこへ渡す事にしました。しかしながら引込柱と言ってもあれだけの張力に耐える
には限界がある上に支線もありません。強風の時や、大雨で地面がぬかるんだ時の事を考えると恐ろしい結果が予
想されます。本当は地中へ埋設するのが、事故や同軸からロスするインターフェアーの問題などベストなのですが、予
算の関係で仕方ありません。今後の長い目で見ての課題とします。
 ケーブルの中継支持ポールの設置を検討していましたので、このポールはホームセンターで工事用の足場ポール
の5mを2本購入し、中継金具で継ぎ足しました。地面には、深さ1.5mの穴を掘り、コンクリートを流し込んで支線なし
の自立型としました。
この中継支持ポールはそんなに力がかかりませんので、工事用の足場パイプで充分です。予定では、このポールに
V/UHFのGPを取り付ける事もシェアに入れていますので一石二鳥です。
 架空ケーブルについては、愛知タワー工業のほりべ社長よりアドバイスを頂き、直径1.5cmのクレモナロープに5mm
のクレモナロープを1.5m間隔で、もやい結びでぶら下げる事により同軸への負担を軽減するように架設しました。ま
た、タワー側以外の支持個所は全て滑車を取り付け、メンテナンス時の上げ下ろしが容易に出来るようにもしました。


電気の引込み柱が張力に耐えるように中間ぐらいの位置に同軸ケーブルの中間支持
ポールを建てました。水色のスーパーハウスが無線室?と良く言われるのですが物置
小屋です。落成検査の時、検査官も最初そのように思われたそうです。この物置小屋は
理由有りで家の前に有るのですが、近い将来、この物置小屋は家の裏へ移動する予
定です。また、この上には、ルーフタワーが建ち、CV-48が乗っています。家の写真を
見ての通り順和風の家。景観を損なうので地下配管工事が今後の大きな課題です。

2001年5月19日 50MHz、28MHzのアンテナを検査仕様に調整。
 CL10、CL6DXXそれぞれ、タワーから下ろして検査用周波数に合わせて再調整。中心周波数の52MHzでの調整は
いくらエレメントの長さを短くしても調整が取れません。仕方なくクリエイトデザインへ問い合わせを致しました。回答
は、52MHzでの調整実績は過去には無いとの回答でした。結局、50MHz〜51MHzで1:1.0〜1.5以下、52MHzで1:2.0
の調整値で妥協しました。

2001年5月20日 50MHz、28MHz、ワークバンドのアンテナ取り付け。
 CL10、CL6DXXをタワーに取り付け。ワークバンド用の830V-1をタワーに取り付ける。

2001年06月17日 3.5MHz、3.8MHz用のCV48の設置調整。
 6月2日より設置中のCV-48の仮設置完了。3.8MHz片方のラジアルのインピーダンスが下がらずに苦労するが、最
終的にSWR値1:1.7で妥協する。しかし、後の祭りでインターフェアの問題でCV-48は活躍しなかった。やはり定評通
り、垂直系のアンテナはインターフェアが出やすいようです。

2001年06月29日 VP/IPの読み取りと出力の調査。24MHzが・・・。
 1.9MHzのアンテナ工事はIV線を50m購入。スローパーとして架設予定をしていましたが、事前まで保留としてダミー
ロードを接続し、IP、VPの値と同調点の数値の読み取りと調整の実施。その時点で、3K PREMIRの24MHzの同調点
がどうしても取れない。全く同調が取れない事が判明。

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