突然の閉店


下宿の近くの「セブンイレブン」が、2003年12月15日(月曜日)午前0時で閉店した。私は、このコンビニの常連客で「ここは儲かってる」と思っていたのに、世の中、本当に不況である。

日曜日を除いて、夜は帰宅が午後11時過ぎになることが多く、晩飯は、ほとんどコンビニ弁当だったから、店がなくなってからは想像以上に大変だった。私は電子レンジを持っていないので、このコンビニで買った弁当を温めてもらってから帰るのだが、下宿は、ぎりぎりで弁当が冷めない距離にあった(1)。

元々は、仕事を中断してまで大学の外に食事に行く時間がもったいなかったので、その日の仕事が片付いてから、帰りがけにコンビニ弁当を調達して下宿に戻り、TVニュースを見ながら、遅い晩飯を取っていたものである(2)。下宿の近くにある清水フードチェーン店は、午後9時には店を閉めてしまうので、利用できない日が多かった。そんなこんなで、私にとっては命綱のセブンイレブンが閉店してからは、夜中遅くまで開いていて食事の出来る店を帰りがけに探したり、下宿から遠い「サークルK」で温めてもらった弁当が帰る頃には冷めていたりと、かなり難儀している。

元セブンイレブンだったところの閉店から、ちょうど1週間が経過した頃、店のシャッターを全て開けて内装工事の業者が入り出した。それから毎日、何が出来るのか見守っていたが、私が「新しい店のオープンに向けての内装工事」と思い込んでいたのは、単に店舗内の壁を塗り直しただけであることが分かった。2004年1月12日(月曜日)には、中央のシャッターを半分ほど降ろした状態で「貸」という大文字と不動産業者の名前と連絡先がウインドーに貼られ、その後も借り手が付かない状況が続いている(3)。

セブンイレブンがなくなってみて、この店が地域の防犯に果たしていた役割の大きさに、改めて気付かされた。なにしろ大学から下宿への帰り道は、セブンイレブンがあった辺り一帯が真っ暗なのである。この店に「おんぶに、だっこ」だったせいか、この辺りに街灯が整備されていなかったことが、改めて浮き彫りになってしまった。

[脚注]
(1) 私は「温かいうちに、ご飯が食べたい」と思っているので、下宿に戻ったら、すぐにでも自分の部屋に引っ込んで弁当を広げようとするのだが、まるで私の帰宅を待ち構えていたかのように、下宿の玄関先に出て来て「羽角さん、ちょっといいですか?」と質問する、TPOをわきまえない住人がいる。これまで、何度、邪魔されたことだろう。私が「弁当が冷めるから」と制しても「すぐに終わりますから」と、自分の都合だけで動くので、とても迷惑している。しかも、彼の「ちょっと」は「ちょっと」で終わった「ためし」がなく、ひどいときは2時間にも3時間にもなってしまう。その上、大学にある私の部屋、或いは私が新聞を読んでいる部屋を訪ねて来てまで質問を繰り返し、用事が済んだ後も、こっちが知りたくもない無駄話ばかりして、この「ちょっと」をするので、彼の相手を勤めるのは、いい加減、嫌になってしまった。彼には、自分が暇だと相手も暇だと思い込む悪い癖があり、こういった「他人に嫌われる理由」が、どうも未だに自覚できていないようである(1)。
(2) 私の朝食は、コップ一杯(180ml)の野菜ジュースである。しかも大学に来た後は、レギュラーコーヒーを飲むだけで間食を一切しないので、昼食だけは大学の外に出て、ちゃんとしたものを取るように心掛けている(幾ら「食事に行く時間がもったいない」とはいえ、カップめんで済ませないところがミソである)。おかげで体調はすこぶる良く、体形も体重も、バレーボールをやっていた20代の頃と余り変わっていない。「40代になっても腹が出ていない」のが、自慢と言えば自慢である。
(3) セブンイレブンがあった場所は、これから国道402号線を通って弥彦・角田方面へ向かう自動車にとっては利用し易く、他にコンビニがないこともあって、立地条件は良いと思う。ただ、問題は「駐車スペースが乗用車7台分しかなく極端に狭い」ことで「そのせいで客を逃がし、他店よりも集客率が劣ったのだろう」と推察される。実際、私も自動車を運転してセブンイレブンに入ろうとしたとき、駐車スペースがなくて他のコンビニまで行ったことは数え切れないほどある。もし、これが閉店の原因であるのならば、このテナントに今後、新しいコンビニが入ることはないだろうね。

[脚注の脚注]
(1) 人間は本来「Give & Take」の関係にあれば、ちょっとした行き違いはあっても、お互いに良好な関係が築けるはずである。でも、彼には私への「Give」がない。私は彼の博士課程の指導教官ではないのだから、投稿論文の書き方やレフェリーへの対処の仕方を彼に教えているのが全くの無償であることを、しっかりと見据えた上で行動すべきである。


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