日本は暑い!!


2004年7月28日(水曜日)、モンゴル・ダルハディン湿地の調査から帰国した。しかし、それにしても日本は暑い(1)。最高気温は10〜20℃近く、違うだろう。しかも、モンゴルでは出た汗が即座に乾き、日本のようにベタベタと肌にまとわり付くことがない。これは、日射しが強い代わりに湿度が低い、つまり空気が乾燥しているおかげである(2)。

モンゴルの「油脂(あぶら)ギトギト、羊の煮込み料理」にも違和感なく適合し、モンゴルでの滞在期間中はモンゴル人並みに丈夫だった私の身体や胃腸が、日本に帰って来てから一日も経たないうちに、悲鳴をあげている。モンゴルの生活では、朝昼晩と3食ちゃんと食事をとっていたのに、日本では、この暑さのせいで食事が喉を通らないでいる。なんとか、お昼ご飯だけは無理をしてでも食べるのだが、そうすると今度は晩ご飯が食べられなくなってしまう。「この私が......」である。これは、おそらく人生初の経験だと思う。

特に30日(金曜日)の体調は、滅茶苦茶であった。頭が痛く、風邪ぎみで、箸にも棒にも掛からない、米の伽汁(とぎじる)のような「下痢」の症状を示していた。まあ、帰国した翌日あたりから、普段は滅多に口にしない清涼飲料水だけをがぶ飲みしていれば、体調も崩すだろう。まさに「自業自得」といったところではあるが、裏を返せば「それほど日本の夏が暑い」ということの証拠でもある(3)。

はっきり言って、現在は、ホームページの更新作業が、かなり辛い。「ずっと寝ていたい」ような気分である。そうだねえ......。モンゴルのお話だけで、10〜20は書けそうな感覚があるので、来週の土曜日(2004年8月7日)からは、しばらく「独り言」をお休みして「モンゴル滞在記」にでも専念しようかなあ......。

[脚注]
(1) もちろん「日本は暑い」と言っても、日本は広いから、帰国した日の午後を過ごした東京駅近郊と新潟市のお話である。日本と比べているモンゴルも、ウランバートル・ムルン・ダルハディンのお話である。
(2) フジフィルムの「Provia(ISO100)」を使い、晴れた日にはシャッタースピードが1/500秒、絞りが8前後で撮影していたことを考えれば「いかにモンゴルの日射しが強烈か?」が、分かるだろう。しかも、詳細は後で書くことになるが、7月中旬〜下旬の現地は白夜に近い状態で、日の出は日本と変わらないのに、日没は午後11時頃であった。「午後9時頃でも、ストロボを使わないで、写真撮影が可能だ」なんて、日本では考えられないことである。
(3) モンゴルの夏の気候は、それほど暑いわけではないのだが、空気が乾燥しているため喉が乾くので、ミネラルウオーターばかり飲んでいた。これは、生水が飲めないから当然の措置である。ミネラルウオーターが底を尽き始めた頃には、川の水を沸かし、それを冷ましてから飲んでいた。でも、これで体調を崩すことはなかった。ところが、日本に帰って来てからは、水道をひねれば飲料に適した水が蛇口から出て来るし、自動販売機には冷たい清涼飲料水が鎮座しているしで、どうも感覚が変になりそうな、そんな違和感を覚えているところである。


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