手数料が4倍!!


「国際郵便為替(International Postal Money Order)」を利用した場合、米国への「住所あて送金(通常為替)」の送金方法は「証書交付」が主体である。この証書を自分自身で相手の住所あてに郵送するわけである(1)。

2006年12月12日(火曜日)、新潟大学前郵便局で年末恒例の学会費の払い込みをして来たのだが、この証書交付1件あたりの手数料が2000円にアップしていて、びっくりした。昨年までは500円だったから、実に4倍ものアップである。米国の爬虫両生類関係3学会(ASIH, HL, SSAR)への送金手数料だけで、今回は6000円も取られてしまった。

12日の為替レート換算は「USD1=\117.84」であった。以下に、所属する日本の学会を含めた、2007年の学会費(Annual Dues for 2007)、及び航空便代を示す。

日本動物学会: \7300(2)
日本爬虫両棲類学会: \5000
ASIH: USD85.00(=\10016)+手数料(\2000)=\12016
HL: USD75.00(=\8838)+手数料(\2000)=\10838
SSAR: USD95.00(=\11194)+手数料(\2000)=\13194
航空便代: \110×3=\330
合計金額: \48678

2007年の学会費は、とうとう50000円近い金額になってしまった。常勤の職に就けず、収入が限られている私のような研究生にとって、これは大きな痛手である。郵政民営化で利益を追求すると、こうなるのか? それとも「これまでが安すぎた」と、捉えるべきなのか? 何度も言うようだが、郵政民営化で良くなったことは、ひとつもない。

それにしても、たった一年で「手数料が4倍」とは......。郵政民営化で幾ら利益追求とはいえ、これだけ送金手数料が高いと、来年からは送金方法を変えるしかないようである(3)。

[脚注]
(1) 随分と昔のことだが、丸一年「Journal of Herpetology」と「Herpetological Review」が送られて来ないことがあった。結局は「事務局(SSAR)の手違いで、国際郵便為替の証書を換金せずにいて、そのうち有効期限が切れてしまった」というのが真相のようであった。それまで私は、こういった証書を「書留航空便(Registered Airmail)」で学会事務局あてに郵送していたのだが、この一件で「国際郵便為替の証書が途中で第三者の手に渡っても、換金することは実質的に不可能である。証書が換金されているか否かを、郵便局で確認することが出来る。有効期限を過ぎても換金されていないことが確認されれば、証書を再発行してもらえる。但し、書留料金や航空便代は保証されない」ということが明らかになった。このとき以来、私は、国際郵便為替の証書を書留ではなく、普通の航空便で送っている。
(2) この学会は研究生の学割が利くので、通常会費よりは安くなっている。
(3) クレジットカード(VISA, MasterCard)が使えるので、まずは何とかして、ちゃんとしたクレジットカードが作れるように、常勤の職に就く努力を怠らない覚悟が必要となって来る。


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