死に装束をまとって生きる


「いつ死んでもいい生き方をしたい」と願っている。

例えば、通学路を歩いていて交通事故などの不慮の出来事で亡くなっても、2001年9月11日に起きた米国の世界貿易センター(WTC)ビル崩落事件のような同時多発テロに巻き込まれて亡くなっても、誰かの怨みを買って殺されることになっても、悔いの残らないように、いつも死に装束をまとって、一日一日を大切に生きていこうと思っている(いわゆる「常在戦場」という考え方)

でも、今もし私が急に亡くなって悔いが残るものがあるとすれば、それは年老いた両親と、まだ論文にしていない数多くの研究データの、行く末かもしれない。


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