大韓航空の機内サービス


今回のモンゴル・ウランバートルへの渡航は、大韓航空を利用し、関西空港から韓国ソウルの「インチョン(Incheon)」空港を経由したものであった。行きのメンバーは、調査隊長の○○さん(金沢学院大学)を初めとして、藤則雄さん(金沢学院大学)、佐野智行さん(姫路獨協大学)、それと私の4人で、帰りのメンバーは、行きのメンバーから○○さんを除いた3人に、一足先に現地入りしていた中川雅博さん(近畿大学)を加えた4人であった。

最初は「なんで、わざわざ一年で一番寒い1月に、ウランバートルに行かなきゃならんのだ」とも「インチョン空港経由だったら、新潟空港から直接、韓国に飛んで合流すればいいのに」とも思ったのだが、マネージメントを担当する○○さんによると「1月は一年で最も航空料金が安く、大韓航空だと、帰りの韓国1泊を含めた往復料金が『80,000円(往復航空券代72,000円、ホテル代8,000円)』の格安パックツアーを利用できるからだ」という説明であった。なるほど、確かに安い。2004年7月に「モンゴル航空(MIAT)」で成田からウランバートルに渡航したときの往復料金は、およそ140,000円を要したらしい。それに、行ってみて、初めて分かったことがある。ウランバートルの1月は、確かに気温は-20℃以下の厳寒の季節なのだが、実は一年の中でも比較的、過ごし易い季節でもあった。

2005年1月のフライト・スケジュールは、以下のようになる(1)。
3日: KIX(9:40)-ICN(11:30)
3日: ICN(13:20)-ULN(16:59)
8日: ULN(17:20)-ICN(20:16)
9日: ICN(14:40)-KIX(16:20)

*KIX = Kansai, ICN = Incheon, ULN = Ulaanbaatar

結論から先に言うと、大韓航空(もちろん、エコノミークラス)は、値段が安い割りには、モンゴル航空より機体が新しく、シートも広く、機内サービスも充実していた。また、トイレ内の設備も充実していた。ただ、それぞれ乗っている時間が短いからなのか、搭乗して20分間も経たないうちに機内食が供され、しかも、機内食が供されてから回収されるまでの時間が無茶苦茶早く、いずれも約20分間しかないのには、閉口してしまった。これじゃ、ゆっくりと食事をしている余裕がない。また、お決まりのように、搭乗してすぐにピーナツ(American Peanuts)とジュース(グアバ、オレンジ、パインアップルのいずれか)が配られるのだが、ジュースが配られてから容器を回収するまでの時間が、たった1分間しかないときもあった(2)。

今回はインチョン空港を「通過(Transit)」したわけだが、この空港の広さには驚かされてしまった(ゲートが50番くらいまであるような?)。しかも、チェックインした後でも、搭乗時刻ぎりぎりまで色んな店で食事や買い物が出来る、旅行客の利便性を図った構造になっていた。日本円が、当日のレートで、そのまま使えるのも利点であった(3)。

これじゃ、成田は、ハブ空港争いに負けるわけだ。ただ、余りにも広すぎて、チェックインしてからウランバートル行き国際線の搭乗口である19番ゲートまで到達するのに、歩いて10〜15分間かかるのが、難点と言えば難点であった(このゲートは端っこの寂しいところに位置していて、人の行き来が少ないのが一目で分かるほどであった)。また、チェックイン時の金属探知機の感度がやたらと高く、関空やウランバートルで大丈夫だったベルトのバックルが、ここでは引っ掛かってしまった。しかも、靴を脱いでサンダルに履き替えさせられ、エックス線を通さなければならないのも、大変と言えば大変であった。

[脚注]
(1) 日本と韓国に時差はないが、韓国とモンゴル・ウランバートルには、1時間の時差がある。従って、往路はウランバートルに着いた時点で時計の針を1時間戻し、復路は韓国に着いた時点で時計の針を1時間進める必要があった(3日のウランバートル到着時刻は現地時間で15:59、8日の韓国到着時刻は現地時間で21:16)。
(2) 機内食のメニューを参考までに書くと、順に次のようになる。ちなみに、酒やソフトドリンクの類い、及びインチョン〜ウランバートルのメインディッシュは、私個人の選択によるものである。いずれも料理の質は高く、特にサラダは美味であった。

3日: スナック(イナリ、ソバ、タマゴ、ヒジキ、ナゲット)、ビール(Cass)、オレンジジュース、ピーナツ
3日: チキン(シイタケ、ニンジン、トウガラシ、キャベツ、ライス)、パン、バター、サラダ(エビ、セロリ、ミニトマト)、ゼリー、ミネラルウオーター、ワイン(ボージョレ・ヌーボ)、ビール(Cafri)、コーヒー
8日: ビーフ(チンゲンサイ、ニンジン、ライス)、パン、バター、サラダ(ポテト、トマト)、ゼリー、ミネラルウオーター、ワイン(レッド)、オレンジジュース、コーヒー
9日: ランチボックス(パン、ハム、マヨネーズ、トマト、タマネギ、ピクルス)、オレンジジュース、コーヒー、ビール(Prime)、ピーナツ

(3) 1月3日は午後0時20分に「Traveller's」という店で「キムチうどん(5,000ウオン=520円)」を、9日は午前11時40分に入った某韓国レストランで「ユッケジャン定食 (10,000ウオン=1,042円)」を食べた(1円玉と5円玉は置いてないらしく、1,100円を出して60円のおつりをもらった)。


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