調査時に、8細胞期から尾芽胚中期までの9〜38個の胚を含む卵嚢18対と片方だけの卵嚢4個が見られ、水生型のオス2匹が水の中にいた(1匹は典型的であったが、もう1匹はそうでなかった)。
一般的に、卵嚢外被に条線がないのが、本種の特徴とされている(Matsui, 1987)。しかし、トウホクサンショウウオの卵嚢のように、外被に条線のある卵嚢が出現することがある。
同行した調査者(アルファベット順、敬称略): 懸川雅市(東京都立小松川高等学校)、岸冨士夫、齊川祐子(しろうま自然の会)、高田孝慈(長野市茶臼山動物園)。
Matsui, M. 1987. Isozyme variation in salamanders of the nebulosus-lichenatus complex of the genus Hynobius from eastern Honshu, Japan, with a description of a new species. Japanese Journal of Herpetology 12: 50-64.