最大繁殖地

Habitat
Habitat 2

長野県北安曇郡白馬村北城に生息するハクバサンショウウオの最大繁殖地(2004年5月3日調査)。この場所は湿地帯で、山あいから滲み出した水が、幾つかの緩い流れを形成している(水温6〜14℃; 別の個体群も見よ)

(A) この湿地の概観。ハクバサンショウウオの繁殖期の特徴を示すオス1匹と産卵後のメス1匹が水中で見つかった。水際からは産卵後のメス1匹が、地面の倒木の下からは産卵後のメス3匹、亜成体3匹、幼体1匹が、水中にある倒木や枯れ枝の下、または落ち葉の中からは、2細胞期〜神経胚期の卵嚢69.5対が見つかった。これら69.5対のうち、半対の卵嚢の約半数は未受精卵であった。水中の倒木の下には、ヤマアカガエルの幼体1匹が潜んでいた。

(B) 水中にある倒木の下に、ハクバサンショウウオの卵嚢17対が見られた産卵場所。次に示す人々の多くが、この場所に集まっていた。

同行した共同研究者(所属ごとにアルファベット順、敬称略): 新井洋子、岩田容子、上浪和子、山内陽子(以上、丘陵のトウキョウサンショウウオを守る会)、原田慈照(無所属)、懸川雅市(東京都立八潮高等学校)、岸冨士夫、中山明子、齊川祐子(以上、しろうま自然の会)。


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