ナイロンメッシュトラップと変態中の幼体

Nylon Mesh Trap
Hyla japonica

モンゴル国セレンゲ県シャーマルにあるから水棲動物を捕獲するため、2005年7月16〜24日に、6個の「折り畳み式ナイロンメッシュトラップ(長さ50cm、両側にトラップ用の開口部5cm、網目2mm)」を20〜30cmの深さに開口部が来るようにして、水際に仕掛けた。このとき、水棲動物誘引用の餌は使用しなかった。これらのトラップを設置後24時間毎に午前10時30分〜11時30分の間で調べ、捕獲された動物を10%ホルマリンで固定した。

(A) 6個あるトラップのうちのひとつ(2005年7月16日撮影)

(B) アマガエルの変態中の幼体のうちの1匹(2005年7月17日撮影)。この種は、モンゴルではシャーマルにだけ生息しているようである。この場所に飛び地的に存在する理由は分からない。

どのトラップにも、たくさんの水棲動物が掛かっていた。マツモムシ、トビケラ、ゲンゴロウ、トンボ、ヒル、カイ、クモ、タイコウチの仲間といった動物である。トラップでは、ヒキガエルの1種であるBufo raddeiの変態中の幼体も捕獲されたが、アカガエルの1種であるRana amurensisキタサンショウウオの変態中の幼体は捕獲されなかった。幼生は、どの種でも池の中には見つからなかった。


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