(A) 3月: 繁殖期に池へ入って間もない、排精中の雄。精巣重量は、排精のため突如として減少する。その結果、精巣重量は個体内で著しく変異する。
(B) 3月: 繁殖の最盛期に採集された、典型的な水生型の雄。大きく巻いた輸精管に、大量の精液が詰まっている。精巣小葉内に、精子はほとんど見られない(精巣小葉)。
(C) 5月: 繁殖活動が終了して、およそ一ヶ月が経過した陸生型の雄。左側の精巣の最小重量は5月に記録されている(5mg)。その後、精巣重量は6月から8月にかけて劇的に増加する。
(D) 7月: 陸生型の雄。輸精管は7月と8月にほぼ直線状になる。
(E) 9月: 陸生型の雄。輸精管は9月に突如として巻き始める。8月と9月の精巣サイズは月間の値の中で最大を示す。左側の精巣の最大重量は8月に記録されている(634mg)。
(F) 11月: 冬眠直前の陸生型の雄。輸精管の巻き具合は11月に極端になる。精巣重量は8月から11月にかけて徐々に減少する。この11月の状態は冬眠中も続く。