佐藤家


佐藤家の母屋。紅梅酒味醂の醸造を営んでいました。 非公開      
建築年代:
   文政3年 (1820年)
   

所在:
  亀が坂筋・北会所町 
 (じないまち散策地図
由来:
   当家は仲村家(佐渡屋)より出て初代・藤兵衛(とうべい)が文政3年(1820年)にこの家を興した。従って,屋号を「佐渡藤」と号し、2代目より佐藤姓を名乗った。紅梅酒味醂の醸造を営み、現在も敷地内に多くの土蔵を残す。  
建物の特徴:
 
母屋(入母屋造り)は区画東南に位置し、西側には分家新宅(明治の建造物)が連なる。 母屋の建築時期は明らかではないが、ほぼ原形を留めている。左勝手の土間を入ると、下手に小ニワをおいて、下店を設けその裏方にカマドを設け広舗(ひろしき)に接して居室が表より4室(帳場、店、中の間、ダイドコ)と並ぶ豪壮なものである。 城之門筋に面する土蔵に設けられた小庇(雨水切り)は特徴的である。
佐藤家の母屋 佐藤家住宅の母屋 (入母屋造、煙だし越屋根)
虫籠窓(むしこまど)、町家の建築年代に応じて形状が異なります。 虫籠窓 (中央に文様が見られる。)

塗り屋造りで塗り格子を付けた二階の窓をいう。厨子二階の通気孔から発生したと考えられている。町家でも多く用い、文様や商標を形どったものがある。
虫籠窓
煙だし越屋根
煙だし越屋根
鬼瓦も表情豊かです。 切妻と通気孔
鬼瓦
鬼瓦
鬼瓦
鬼瓦
北会所町
佐藤家(新宅)、明治の建築です。2階部分が背高になり、虫籠窓(むしこまど)の形状も大きく長方形になりました。今日の建築様式に近づいてきています。 分家新宅 (明治時代、北会所町)
 二階部分は軒高になり、虫籠窓も大きな長方形をしており、明治時代の建築物であることがわかる。
分家新宅
 玄関横の格子窓
佐藤家(新宅) 分家新宅の全景
城之門筋に面した土蔵。水切りの小庇が特徴的です。 土蔵 (城之門筋)

小庇(雨水切り)は特徴的。
雨水切り小庇
外観保存修景工事中の佐藤家土蔵
(2005年8月、城之門筋)



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