音楽は五線紙の中に、人生の苦悩、悲 哀、喜びなどを表すことができます。 又自然の情景を描き出すこともできます。 ベートヴェンの田園交響楽を聞くと,のど かな田園の風景の世界に連れていって くれます。グリーグのソルベェイグの歌を 聞くと物悲しく、冷たい静寂の白夜の世 界を連想させます。 私達は名曲を聴くことによって、日ごろの 殺伐した心が潤い、人間性を取り戻すこ とができます。又ある時は、人間愛に目 覚めます。気分が沈んで入る時にアップ テンポの曲を聴くと気分が高揚します。 名曲を聴きながら、一杯のコーヒーを飲 みながら沈思し、自己を注意深く観察す る事もできます。 私は音楽は門外漢ですけれども日頃思っ ているベートーヴェンとモーツァルトにつ いて述べさせて頂きます。 ベートーヴェンの代表曲と言えば第9交響 曲だと思います。 始めて第9交響曲を聞いた時、この曲は 苦悩の音楽だと思いました. 第9交響曲は苦悩を超えて歓喜へと思い ます。第一楽章は圧倒的スケールで苦悩 を表現しています。人生の重圧に必死に 絶える人間の姿が浮かびました。 第二楽章は曲のテンポが速くテンパニー の音が小刻みに入ります。心の動揺が 激しく、葛藤しているように見えます。 第三楽章の曲はオーボエの伴奏で時間 がゆっくりと流れて行きます。徐々に苦悩 から開放されて心の平穏を取戻し、歓喜 への準備が整います。 この楽章はベートヴェンの優しさが現れ ていると思います。 第4楽章はが雷鳴が轟くようなで音で 劇的に始まります。はじめは沈鬱なメロデ ィですが、合唱のメロディの繰り返し演奏 し、力強くテンポを速めて精神の高揚を 高めて行きます。歌い手がおお友よと 歌いだし、合唱を歌う参加者を歌いなが ら募っていきます。最終的に数百人の歌 い手になって、高らかに合唱を歌い上げ ます。 抱きあえ、百万の人々よのフレーズを歌 いながら崇高は終末で幕がおります。 ベートヴェンは第9交響で人間社会は 色々な差別がありますが、神のもとでは 平等だと言いたかったと思います。 ベートヴェンの最後は聴覚を失って神に 救い求めてをミサソレムニス作曲しまし た。 むかしNHK名曲アルバムでウィーンの 公園で少女が体をゆらしながらリズムを 取っている場面が放映されました。 その時に、バックミュージックに流れいた 曲はモーツァルトのアイネクライネナハト モジュークの第二楽章でした。なんて母 性愛に満ちた曲だと思いました。 モーツァルトの曲は流麗で時には人生の 悲哀を感じさせらえるメロディーがありま す。この世に生まれたも、生あるものは必 ず死滅しなければならない悲哀がありま す。私たちは愛する人といつかは死別し なればなりません。 それは悲しい宿命です。 人間界は愛と憎しみの相克です。 人間関係で言い合ったり、時には協力し たりして人間関係の絆が深まっていきま す。 男女間の愛でも時には相手と擦れ違った り、愛をささやきあったりして、 より深い愛の深淵に入ってゆきます。 最後に母性愛を取上げました。 この世で最も尊い愛は母性愛です。 親が子を思う気持には、母性愛と父性愛 があります。遥かに母性愛が強い愛で す。 それはなぜでしょうか。受胎して何ヶ月は 母子一体なっています。母親とって子は 自分の分身です。 小さい子供は、あまり知識も社会的経験 のなく、誰一頼れる人は母親しかいませ ん。小さい子供がおかさんと呼ぶのは、 何と尊い事でしょう。 戦火の逃れた来た難民中には乳のみ子 を抱えた母親が居ります。母親は私はど うなってもかまわないから、この子だけは 助かってほしい。それが母性愛だと思い ます。 母性愛がなかったら、人類は今まで存続 できなかったでしょう。 アヴェマリアの曲は著名な作曲家たちが 作曲しています。 人間の罪の深さを聖母マリアに許しをこう 為に心血を注いで作曲したと思います。 |
||