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遠藤賢司特殊資産
エンケン実使用ピック その2
 99年頃に下北沢QUEで収録された、NHK−BS用の録画付きライヴの時のもの。

 この日、とーべん側最前列、つまり、一番端に立っていたところ、カメラクルーの人から声をかけられた。
 「頼みがあるんだけれど。アコースティックの時だけでいいんだけど、この箱(機材用のジュラルミンの奴)に座っていてもらえないかな。いやあ、若い人たちは想像してた以上に背が高いねぇ。」この日のクルーはかなりのベテランの人たちで、皆さん関西系のようであった。

 「全然問題ないですよ。それより、いい画を撮って下さいね。」
 「まかせとけって、俺はもう昔からのエンケンのファンなんだから。」
ひょっとすると、「関西フォーク」というような頃から、エンケンさんを見て、撮っている人なのかも知れないと思った。

 ということで、この日は私は会場で一人だけ椅子付きという特別待遇で(笑)、バンドになったら立ったり、アンコールになったら座ったりとしていた。

 ライヴの終了後、カメラの人に「良く声が出てたな、それに比べると真ん中の奴らは盛り上がりが足りないな」と誉めてもらった。そして「今日はピールがうまいぞ(笑)。そうだ、ほら、エンケンのピックだ、やるよ。」と、これを貰った。

 この当時のエンケンさんのピックは、ラルカンシェルのケンモデルの猫のピックであった。このピック自体も嬉しかったが、筋金入りのファンの大先輩から、新しいファンとして認めてもらった、というような、そんな証を貰ったようにも思えて、それもとても嬉しかった。