遠藤賢司最近資産
遠藤賢司/CD/純音楽一代
芸能生活35周年を記念して、エンケンさん自身が35曲を厳選したベスト盤。
この強烈なジャケットがまた素晴らしいが、タワーレコードなどの予約時の仮タイトルは「魅惑の純音楽」だったようだ(笑)。相変わらずジャケットやブックレットに力を入れすぎて、儲からない作品になってしまった模様。
ちなみに、この豪華外箱は初回限定らしいので、早めのご購入をお勧めします。
それにしても、エンケンさんの曲をこう通して聞くと、様々な表現形態を通しつつも、どの曲もこれぞエンケン、という、絶対的な個性で貫かれていることが本当に良くわかるね。正に純音楽一代。人生、かくの如きありたい。
2枚組みということでリミットは160分。35曲とすると平均4分程度で抑えなければならず、故に長い曲があまり収録できなかった制約があるのが幸いしたのか、非常にテンポ良く聞きやすい(笑)。入門編としては最適の1枚になるだろう。
特に宇宙防衛軍やハードフォークケンジに収録の曲が、リマスターによって異様に迫力を増しているのにも注目したい。キング、ソニー両レコード会社には、是非エンケン作品の紙ジャケリマスター版の復刻を切望したい。
ということで、艶を増した「哀愁の東京タワー」。粋を増した「東京ワッショイ」「通好みロック」を堪能されたし。また、ながらく幻の音源になっていたエンケンのミッチー音頭の収録が嬉しい限りだ。
しかし、こういうのを聞くと、「この曲を入れたら」とか考えはじめて、そこから色々な欲望や妄想が広がってしまったりして困るね。まあ、でもせっかく妄想してしまったのだから書いておこう。40周年は「長編純音楽全集(何枚組みになるのだろうか?)」及び「遠藤賢司バンドによるセルフカバーベスト(壮絶なレコーディングになりそうだが)」を期待したいものである。
2004/04/21