田中ヤッチ・SEAMUS資産
SEAMUS/CD/One(初回盤)
待ちに待った公式アルバム。遂に固まった感のある2003年メンバーでの録音によるもので、全5曲。
レコーディングのトラブルにより1曲減ったらしいが、SEAMUSの曲は大作が多いので、それでも30分以上と、ミニアルバムの域は遥かに超えている。
比較的最近の曲が多い中での注目は、「2月の雪の日」、「One Year After」。もともと楽曲的に完成度が高かったヤッチの曲は、この2曲で「詞の重さ」が際立つようになる。
現在のSEAMUSのヘヴィ感は、ここからより強力になったと言えるだろう。つまり、転機の曲である。
そして、転機から円熟の境地へと進化した感のある「神の島、心の島」が素晴らしい。この曲は是非ともライヴで目撃していただきたい。ヤッチのあるがままの姿が、全く飾られることなくストレートに現されたこの曲を演奏している時、とてもきれいだな、と思った。
ジャケットは藤井フミヤ氏。初回限定デジパック仕様だが完売したらしい。