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2012年末時点のプリンタ 〜エプソンとキャノンのプリンタを比較〜 (2012年11月26日公開/2013年2月7日追記)
FAX付き複合機の中では低価格な2万円台以下の機種である。エプソンのPX-535FとPX-505F、PIXUS MX513の3機種がこの価格帯となる。それぞれ24,600円、19,600円、21,980円と若干価格差がある。また上位機種との価格差はどのような部分に現れているのだろうか。
まず3機種の概要から説明しておこう。PIXUS MX513は純粋にFAX付き複合機の上位機種PIXUS MX893からFAX機能も含めて全体的にスペックを落として低価格化を図った製品である。一方PX-535Fは、上位機種PX-605FからFAX機能などはそのままである一方、メモリカードスロットを省略している。つまりダイレクト印刷機能が無いのである。FAX無し複合機では、下位機種にダイレクト印刷機能の無い機種がラインナップされるが、FAX付き複合機では珍しい。またPX-675FとPX-605Fの関係は前面給紙カセットが1段か2段かという事だが、PX-505FはPX-535FからADFと液晶ディスプレイを省いたような製品となっている。 では、まずプリンタ部から見てみよう。PX-535FとPX-505Fのプリンタ部は同性能で、顔料インクの「つよインク200X」を採用する。インク構成はブラック、シアン、マゼンダ、イエローの基本4色のみで、最小インクドロップサイズも3plと大きいため、粒状感が目立つ事になる。十分に写真画質とも言えるが、上位機種と比べてみるとザラザラとした印象を受ける。また、そもそも顔料インクであるため、写真紙に印刷した際に光沢感が弱くなり、ポストカードのような半光沢になってしまうため、向いているとは言い難い。しかし、逆に顔料インクであるため、普通紙への印刷は得意である。顔料インクは普通紙へ印刷した際に、滲みが少なく、メリハリのある印刷が行える。全色顔料インクであるためモノクロ、カラー問わずである。染料インクではつぶれてしまいがちな白抜き文字や、グラフなどもくっきりしている。また、耐水性も高く、濡れた手で触ったり、マーカー等を引いてもにじまないというメリットがある。普通紙への文書印刷や年賀状等への印刷の他、受信したFAXの印刷も高画質に行える。また、採用するインクは、新タイプの「つよインク200X」であるため、アルバム保存300年、耐光性45年、耐オゾン性30年と耐保存性は非常に高いため、光沢感さえ気にならなければ写真印刷も行えるレベルだ。一方のキャノンのPIXUS MX513もインク構成は4色だが、顔料のブラックと染料のシアン、マゼンダ、イエローの4色構成である。上位機種とは異なり染料のブラックは搭載していないため、写真印刷などではブラックインクが使用できない。そのため、カラー3色を混ぜて黒に近い色を表現するが、メリハリはどうしても弱くなる。比べてみるとはっきりと違いがわかるレベルであるため、全体にコントラストが低い様に見えるのは残念だ。最小インクドロップサイズは2plとPX-535F/PX-505Fより小さいため粒状感は少なめだが、コントラストが弱くなるため画質は同レベルといえるだろ。ただし、染料インクであるため、写真紙に印刷した際に光沢感が失われないというメリットがあるため、写真印刷には向いていると言える。またブラックのみだが顔料インクであるため、普通紙へのモノクロ印刷時にはメリハリのある印刷が行える。モノクロ原稿やモノクロコピー、年賀状の宛名面などの他、受信したFAXの印刷などで効果を発揮するだろう。一方カラーは染料インクのみなので、カラー部分にはこのメリットはない点はPX-535F/PX-505Fと異なる点だ。インクは上位機種とは異なり「ChromaLife100」で、アルバム保存100年と十分なレベルだが、PX-535F/PX-505Fと比べるとやや劣る印象だ。またPIXUS MX513の注意点として、カラーインクが一体になっていることである。独立インクのPX-535F/PX-505Fと比べると無くなった色だけ交換ができないため、年賀状などで特定の色をよく使うと、他の色が残っていても交換することになるため、コスト面では不利となる。 印刷速度は、PX-535FとPX-505FはL判縁なし写真1枚が74秒、PIXUS MX513が39秒と、ほぼ倍となっている。PX-535F/PX-505Fは、最小インクドロップサイズが3plと大きめで、3つのインクサイズのインクを打ち分けるMSDTを搭載しており、必要に応じて大きなインクサイズを打ち分ける事で高速化を計っているが、カラーのノズル数が各色59ノズルと非常に少ないため、どうしても遅くなってしまう。それに対してPIXUS MX513は上位機種ほどではないもののノズル数は多めで、PX-535F/PX-505Fより最小インクドロップサイズが小さい事を補っても、十分高速だ。写真や年賀状などの大量印刷を行う場合、PIXUS MX513の方がストレスはないだろう。しかしA4普通紙への文書印刷となると状況が変わってくる。パソコンからの原稿印刷やコピー、FAXの印刷など普通紙を使う機会も多いはずだ。こちらは、PIXUS MX5133がカラーで5.5ipm(image per minute:1分あたりの印刷枚数)、モノクロで9.7ipmと、やはり価格を考えれば十分高速になっている。しかし、写真印刷では遅かったPX-535F/PX-505Fが、モノクロで4.7ipm、モノクロで9.0ipmと、PIXUS MX513に迫る速度となっている。特にモノクロ印刷が高速なのは、ブラックインクのノズル数が、カラーの約3倍の180ノズルとなっているためと思われる。もともとPX-535F/PX-505Fは普通紙への印刷がメインの機種なので、普通紙への印刷が高速なのは理にかなっていると言える。モノクロの事が多いFAXの印刷にも便利だろう。普通紙への印刷では3機種の間に速度差はほぼ無いと言える。 給紙に関しては、非常にシンプルである。PX-535F/PX-505Fが背面トレイからで、A4普通紙で120枚までセットできる。一方、PIXUS MX513は前面トレイからで、同150枚までセットできる。PIXUS MX513は前面給紙とすることで、背面上部にスペースを必要とせず、またデザイン的にもすっきりとしているというメリットがある。しかし、前面給紙カセットの場合、気になるのが、厚紙やラベル用紙などへの印刷である。メーカーとしては問題ない事になっているが、前面給紙・前面排紙となり、内部で用紙が180度曲げられるのは少し心配である。また封筒などへの印刷も少し不安だ。一方PX-535F/PX-505Fでは上部にスペースが必要だが、背面給紙・前面排紙なので各種用紙への対応は安心だ。また、PIXUS MX513は上位機種のようなカセット式ではなく、前面パネルを開いた上(排紙トレイの下)に用紙をセットする。そのため、用紙をセットしたまま排紙トレイや前面パネルを閉じることができない。PX-535F/PX-505Fの背面給紙では用紙をセットしたまま排紙トレイを閉じられることを考えると、利便性では劣るとも言える。PX-535F/PX505FとPIXUS MX513はそれぞれメリットとデメリットがあるため、甲乙つけがたいため、使い方を考えて選ぶと良さそうだ。ちなみに対応する最小用紙サイズはいずれもL判サイズとなるため、名刺サイズの用紙に直接印刷することはできない。 そのほかの機能として、自動両面印刷機能はPIXUS MX513のみが対応している。普通紙のみであるため、年賀状等の両面印刷には使えず、同時両面印刷でもないため片面の印刷後に乾燥時間が必要だが、パソコンからの両面印刷をよく行うという人は狙い目だろう。写真の自動補正機能としては、PX-535F/PX-505Fは「オートフォトファイン!EX」、PIXUS MX513は「自動写真補正II」という機能を備える。名称は違うものの、逆光や色かぶりをした写真でも、顔やシーンを認識して高いレベルで自動補正が行われるという高機能なものである。またPIXUS MX513はパソコンからの印刷時だけでなく、後述のダイレクト印刷時にも利用できる。そのほか、PX-535F/PX-505Fはカラーインクが切れた際にもモノクロ印刷は継続できる機能を搭載する。通常は1色でもインクが無くなるとプリントが出来なくなるため、便利な機能である。ただし5日間限定であり、常にカラーインクを搭載せずに使用できるわけではなく、急になくなった際に、購入するまでの間使い続けられる程度の物だと考えた方がよい。 続いて、スキャナ部を見てみよう。解像度は3機種とも1200dpiとなる。反射原稿(紙などの原稿)にしか対応しないため、1200dpiでも十分すぎる解像度で、実際には600dpiや300dpiで使用することがほとんどになると思われるため、問題ない性能だ。また、3機種ともCIS方式、厚い本の綴じ目近くなど、ガラス面から浮いてしまう原稿は苦手なのも共通している。ちなみにスキャンした原稿をパソコンを使わずにメモリカードに保存する機能は、PIXUS MX513とPX-535Fが搭載している。PIXUS MX513はメモリカードスロットがあるため、メモリカードに保存可能なのは上位機種と同じだが、PX-535Fはメモリカードスロットが無い。しかしUSBメモリにのみ対応しており、これに保存できる。ADFはPX-535FとPIXUS MX513が搭載している。FAX機能を搭載していることもあってADFを搭載していると便利だろう。両機種とも30枚までセット可能であるが、上位機種より機能面で劣り、片面のみのスキャンとなっている。また、PIXUS MX513はADF使用時は最高600dpiに制限される点は注意が必要だ。 ダイレクト印刷はPIXUS MX513のみ搭載している。ただし、対応メモリカードはSDカードとメモリスティックのみで、手書き合成などにも対応したいが、この価格帯では唯一対応しているというメリットは大きい。またUSBメモリからの印刷にも対応する。さらにUSB方式のPictBridgeにも対応している。また、パソコンを使わずにカレンダーや原稿用紙、方眼紙、五線譜などが印刷できる「定型フォーム印刷」機能も備えているなど、それなりに機能は豊富だ。 スマートフォンとの連携機能は3機種とも搭載している。いずれもiPhoneやiPod touch、iPadと、Android端末に対応している。いずれも、専用のアプリを無料でダウンロードすることで行える。印刷できる内容としてまず写真がある。用紙サイズや用紙種類、フチ無し設定まで行えるため、スマートフォンで撮影した写真を手軽に印刷できる。さらにドキュメント印刷にも対応している。ただしPX-535F/PX-505FはPDF/Word/Excel/PowerPointといった主要なファイルに対応しており(PowerPointはiOS版のみ)、Webページの印刷もできる一方、PIXUS MX513はPDFのみ対応で、しかもAndroid端末はAndroid用アプリ上で作成したPDFファイルのみ対応している。ドキュメント印刷を行うならPX-535F/PX-505Fの方が便利だろう。また、3機種ともスマートフォン上からスキャンを実行し、データをJPEG又はPDF形式で受け取る機能も搭載している。出かける前に紙の情報をさっとスマートフォンに転送するといった使い方ができるため便利だろう。 さらにPX-535F/PX-505Fではネットワークを利用したプリント機能を搭載している。印刷したい写真や文書を本機にメールすると自動で印刷できる「メールプリント」、スキャンした画像を離れた場所の対応複合機で印刷できる「メールdeリモート印刷」、通常のプリント同じ操作で、離れた場所のPX-535F/PX-505Fで印刷できる「リモートプリントドライバー」といった機能を搭載しているのが便利だ。ネットワークに接続されていることを最大限に生かしていると言えよう。 コピー機能を見てみよう。単純なコピー機能としては、3機種とも単純な等倍コピーだけでなく、原稿サイズを自動で認識し用紙サイズに合わせて拡大縮小する「自動変倍」機能や、原稿と印刷する用紙サイズの組み合わせを指定して拡大縮小コピーが行う「オートフィット」機能、さらに25〜400%の間で1%刻みで拡大縮小コピーが行える機能を搭載した高性能な物だ。さらにPIXUS MX513は2枚又は4枚の原稿を1枚に縮小してコピーする2アップ・4アップにも対応する。自動両面印刷機能と併せて、用紙を節約したい時に便利だ。その他、PX-535F文字領域と画像領域を認識し、それぞれが見やすくなるよう別々の画像処理を行う「領域判定コピー」に加えて、免許証などの両面の小さな原稿を、1枚の用紙に裏表並べてコピーできる「IDコピー」機能も備えている。PX-505Fは「領域判定コピー」のみである。一方PIXUS MX513はには厚手の原稿など原稿台のカバーが浮いてしまう場合に黒くなる部分を消去する「枠消しコピー」機能と、ADFを使用して複数枚原稿を複数部コピーする際に1部ずつまとめてコピーする「ページ順コピー」機能を備え、エプソンの「領域判定コピー」と似た「自動文書補正」機能により、文字と写真の混在した原稿でも見やすくコピーできる。それぞれ機能は異なるが、複合機単独で様々なコピーが行えるよう工夫されている。 それでは肝心のFAX機能を見てみよう。3機種ともスーパーG3に対応しており、モノクロ、カラーFAXを行う事が出来る。PX-535FとPIXUS MX513はADFを搭載しているため、複数枚の原稿の送信もより便利である。33.6Kbpsで通信可能であり、その場合の伝送速度はモノクロで約3秒というのも共通だ。また読取走査線密度はモノクロで「8pels/mm×3.85line/mm又は8pels/mm×7.7line/mm、カラーで200×200dpiなのも共通である。さらに、PIXUS MX513のみモノクロ時に300×300dpiのファインEXモードを備えているが、大きな差ではないだろう。ダイヤル機能でも3機種とも短縮ダイヤルに対応しているが、PX-535F/PX-505Fは100件なのに対して、PIXUS MX513は20件と少々心許ない。受信したファクスの最大保存ページ数はPX-535F/PX-505Fが180枚又は100件と家庭で使うには十分なメモリ量を備えているが、PIXUS MX513が50枚又は20件とこちらも少なめだ。3機種ともグループダイヤル、順次同報送信、手動送信、自動リダイヤル機能を備えているため、一般的な家庭用FAX電話以上の事が可能だが、グループダイヤル・順次同報送信の宛先数もPIXUS MX513は少ない。3機種とも「PCファクス」機能を備えている。送信のみだが、パソコン内のデータを印刷することなく直接FAXできるため便利だ。ちなみにデータが保持できる状況が上位機種より劣る点は注意が必要だ。PIXUS MX513は電源を切っただけならメモリに保存された受信FAXの内容は記憶しているが、停電時やコンセントが抜けた場合は消えてしまう。そして、PX-535F/PX-505Fは電源を切っただけでも受信したFAXが消えてしまう。受信したFAXを直接印刷せず、一度メモリに保存して確認してから印刷する場合、PX-535F/PX-505Fでは誤って電源を切ってしまうと受信したFAXが失われてしまうのは、注意が必要だ。 操作パネルを見てみよう。最もこだわっているのはPIXUS MX513である。「デュアルファンクションパネル」という名称で、使用する機能によって表示が切り替わる。PIXUS MX513の場合、スタートやストップ、メニューなどのボタンの他、液晶下部の3つのボタンは一般的なボタンになっている。そして、液晶ディスプレイ右側に切り替えられるボタンが並んでいる。縦4×横5個のボタンが並び、そのうち右側の3列分と、左側2列の一番上の段の「+」「−」み切り替えられ、その下にあるカーソルボタンや、「OK」「戻る」は常時見えている状態だ。右側の3列はFAX用のテンキーで、FAX機能使用時はテンキーが点灯し、「+」「−」が消灯する。逆にFAX機能以外を使用するときは、テンキーが消灯し、「+」「−」が点灯する(テンキー入力が必要な手順を除く)。上位機種とは異なり、1つのキーが2つの機能に切り替わるのではなく、使えるか使えないかの2パターンの切り替えのみであり、またエプソンの上位機種のタッチパネルの様にキー1つ1つの切り替えは出来ず、全体を切り替えるだけだが、テンキーが必要な分どうしてもボタン数が増えてしまい、操作時に迷いやすい所を、使わないときは消灯することで、分かりやすいように工夫がなされている点は好感が持てるだろう。液晶ディスプレイも2.5型と比較的大きめで視認性は高い。一方PX-535Fは一般的なボタン式だ。ボタン数が多く、また小さくなってしまうため、PIXUS MX513と比べると分かりにくい印象だ。ただし液晶ディスプレイは2.5型となっており視認性には問題ない。一方PX-505Fも一般的なボタン式である。PX-535Fと似たボタン配置で、こちらもボタン数が多く、小さめなので、PIXUS MX513と比べると分かりにくい。さらに液晶ディスプレイが文字のみが2行表示可能なモノクロ液晶である。FAX無し複合機の下位機種のように液晶ディスプレイ自体が無いよりはメニューや設定項目が分かりやすいが、やはりモノクロの文字だけでは分かりにくく一覧性も悪い。低価格なだけに最低限となっているのは残念だ。ちなみに3機種とも操作パネルと液晶ディスプレイは、本体前面に斜めに固定された状態になっている。PX-535F/PX-505Fは本体のから前方に飛び出す形で、PIXUS MX513は本体の上面から側面にかけて斜めに大きく面取りされた部分に埋め込まれている。残念ながら3機種とも操作パネルも液晶ディスプレイも固定されていて角度調整はできない。斜めになっているため、どの角度からでもそれほど使いにくくはないだろうが、それでも高い位置に置くと、操作がしにくかったり液晶ディスプレイが見にくくなりそうだ。 インタフェース3機種ともUSB2.0接続に加えて、ネットワーク接続に対応しており共通だ。最近では家に2台以上のパソコンがあり、ルータで複数のパソコンがインターネットに接続できる状態になっているのも珍しくないはずだ。そんな人にはネットワーク接続によりどのパソコンでもプリントできるのは非常に便利だろう。無線LANはIEEE802.11nに対応しているため、無線LANで接続した場合も、遅さを感じさせなくなっている点も3機種共通の便利な点だ。一方で、有線LANに対応するのはPX-535FとPIXUS MX513のみである。無線LANの電波が届かない場合や、より転送速度を高めたい場合はPX-535FやPXIUS MX513の方が便利だろう。 本体サイズを見てみよう。PX-535Fは392×377×221mm、PX-505Fは392×371×177mmと比較的コンパクトである。一方PIXUS MX513は458×385×200mmとなっているため、高さに関しては同じADFを搭載のPX-535Fより21mm低いが、幅は66mm大きいため設置面積は必要となる。設置スペースさえあれば高さが低い分圧迫感は減ると思われるため、設置スペースを確認する方が良さそうだ。 家庭で写真印刷からFAXまでオールマイティーに使いたいならPIXUS MX513がオススメといえる。染料インクであるため写真用紙の光沢感が失われないし、写真も文書も高速である。またメモリカードからのダイレクト印刷にも対応し、ADFも搭載し無線・有線LANにも対応する。確かに写真印刷時にブラックインクが使えなかったり、インクカートリッジがカラー一体だったり、FAXの保存ページ数や短縮ダイヤルの数が少ないなど全体的に性能は低く抑えられているが、一通りの機能を搭載しているのが魅力だ。また操作パネルの使いやすさもメリットだろう。一方、FAXや文書印刷が主体ならPX-535FとPX-505Fがオススメだ。顔料インクによる普通紙印刷の画質の高さは魅力で、また普通紙への印刷速度なら遅くない。FAX機能も保存件数や登録件数は上位機種並みで、機能はかなり豊富である。写真の印刷はあまり行わず、する場合もパソコンからと言う条件付きだが、文書や年賀状プリントとFAXとコピーというビジネス的な使い方ならPX-535F/PX-505Fの方が向いていると言える。PX-535FとPX-505Fだが、プリンタ部は共通なので、大きな違いはスキャナのADFと液晶ディスプレイ、有線LANとなる。これらに5,000円の価格差分の魅力を感じるならPX-535F、とにかく低価格にFAX機能付き複合機を手に入れたいならPX-505Fとなるだろう。。 (H.Intel) 【今回の関連メーカーホームページ】 エプソンhttp://www.epson.co.jp/ キャノンhttp://canon.jp/
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