小ネタ集
2017年末春時点のプリンタ
〜エプソンとキャノンのプリンタを比較〜
(2017年4月15日公開・6月17日追記)

プリンタ比較の記事は、新製品が数多く発表される「年末」と「春」の2回に掲載しています。
古い記事も過去の情報として利用できると考え、新製品を掲載したものは、新たな記事として掲載していますので、現在この記事は既に古くなっている可能性があります。
プリンタ比較を参考にされる方は、プリンター徹底比較の一覧ページより、最新のものをご覧ください。


FAX機能付きA4複合機(2万円以上の機種)
 
 FAX機能付きA4複合機の中で上位機種に当たる2万円以上の機種である。エプソンのPX-M781FとPX-M780F、キャノンのビジネス向けPIXUS MX923、MAXIFY 5430、MAXIFY MB5130が該当する。PX-M781Fが29,980円、PX-M780Fが22,980円、PIXUS MX923が24,800円、MAXIFY MB5430が29,880円、MAXIFY MB5130が24,880円となる。エプソンのEW-M660FTは54,980円とこの価格帯になるが、エコタンク搭載機種で付属のインクも多いことから価格が高くなっているだけで、機能的には19,990円のPX-M650Fに近く、比較しやすいことから2万円以下の機種で比較している。。

メーカ
エプソン
エプソン
キャノン
キャノン
キャノン
品番
PX-M781F
PX-M780F
PIXUS MX923
MAXIFY MB5430
MAXIFY MB5130
製品画像
実売価格(メーカーWeb/税込み)
29,980円
22,980円
24,800円
29,880円
24,880円
プリンタ部
インク
色数
4色
4色
5色
4色
4色
インク構成
ブラック
シアン
マゼンタ
イエロー
ブラック
シアン
マゼンタ
イエロー
顔料ブラック
染料ブラック
シアン
マゼンタ
イエロー
ブラック
シアン
マゼンタ
イエロー
ブラック
シアン
マゼンタ
イエロー
カートリッジ構成
各色独立
各色独立
各色独立
各色独立
各色独立
顔料/染料系
顔料
(つよインク200X)
顔料
(つよインク200X)
染料/顔料(黒)
(ChromaLife 100+)
顔料
(MAXIFY用新顔料インク)
顔料
(MAXIFY用新顔料インク)
ノズル数
3200ノズル
3200ノズル
5120ノズル
4352ノズル
4352ノズル
各800ノズル
各800ノズル
C/M:各1536ノズル
Y/顔料BK:各512ノズル
染料BK:1024ノズル
カラー:各1024ノズル
黒:1280ノズル
カラー:各1024ノズル
黒:1280ノズル
最小インクドロップサイズ
2.8pl(MSDT)
2.8pl(MSDT)
1pl
N/A
N/A
最大解像度
4800×1200dpi
4800×1200dpi
9600×2400dpi
600×1200dpi
600×1200dpi
給紙・排紙関連
対応用紙サイズ
L判〜A4
L判〜A4
L判〜A4
L判〜A4
(フチなし印刷不可)
L判〜A4
(フチなし印刷不可)
給紙方向
(A4普通紙セット可能枚数)
背面
前面
○(250枚・L判〜A4)
○(250枚・普通紙B5〜A4)
○(250枚・L判〜A4)
○(250枚・A4/A5/B5など)
○(L判/KG/2L/ハガキ)
○(250枚・L判〜A4)
○(250枚・普通紙A4/レター/リーガル))
○(250枚・L判〜A4)
その他
自動両面印刷
○(普通紙のみ)
○(普通紙のみ)
○(普通紙のみ)
○(普通紙のみ)
○(普通紙のみ)
用紙種類・サイズ登録
○(カセット収納連動)
○(カセット収納連動)
○(カセット収納連動)
○(カセット収納連動)
排紙トレイ自動開閉
自動電源オン/オフ
−/○
−/○
−/−
○(時刻指定)/○(時刻指定)
○(時刻指定)/○(時刻指定)
特殊機能
CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷
写真補正機能
○(オートフォトファイン!EX)
○(オートフォトファイン!EX)
○(自動写真補正II)
特定インク切れ時印刷
○(黒だけでモード・5日間のみ)
○(黒だけでモード・5日間のみ)
印刷速度
L判縁なし写真(メーカー公称)
N/A
N/A
18秒
N/A
N/A
A4普通紙カラー(ISO基準)
22.0ipm
20.0ipm
10.0ipm
15.5ipm
15.5ipm
A4普通紙モノクロ(ISO基準)
24.0ipm
20.0ipm
15.0ipm
24.0ipm
24.0ipm
印刷コスト
L判縁なし写真
N/A
N/A
14.7円
N/A
N/A
A4カラー文書
7.3円
7.3円
7.7円
6.1円
6.1円
A4モノクロ文書
2.2円
2.2円
2.5円
1.8円
1.8円
スキャナ部
読み取り解像度
1200dpi
1200dpi
2400dpi
1200dpi
1200dpi
センサータイプ
CIS
CIS
CIS
CIS
CIS
ADF
○(両面/50枚)
○(35枚)
○(両面/35枚/ADF使用時は最大600dpi/FAX時両面不可)
○(同時両面/50枚)
○(同時両面/50枚)
スキャンデーターのメモリカード保存
○(JPEG/PDF・USBメモリのみ)
○(JPEG/PDF・USBメモリのみ)
○(JPEG/PDF・USBメモリのみ)
○(JPEG/PDF・USBメモリのみ)
○(JPEG/PDF・USBメモリのみ)
ダイレクト
印刷部
カードスロット
対応メモリカード
PCからドライブとして利用
外付けHDD/外付けDVD/USBメモリへ保存
−/−/−
−/−/−
−/−/−
−/−/−
−/−/−
外付けHDD/外付けDVD/USBメモリから印刷
○/−/○
○/−/○
−/−/○
−/−/○
−/−/○
手書き合成シート
PictBridge対応
○(Wi-Fi)
赤外線通信
各種デザイン用紙印刷
ネットワーク
印刷
スマートフォン連携
対応端末
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 7.0以降)
Android 4.0以降
(NFC対応)
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 7.0以降)
Android 4.0以降
(NFC対応)
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 7.0以降)
Android 4.0以降
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 7.0以降)
Android 4.0以降
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 7.0以降)
Android 4.0以降
写真プリント
ドキュメントプリント
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
Webページプリント
スキャン
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
クラウド連携
スマートフォン経由/本体
○/−
○/−
−/○
○/○
○/○
オンラインストレージからの印刷
SNSからの印刷
写真共有サイトからの印刷
メールしてプリント
リモートプリント
スキャンしてリモートプリント
コピー部
倍率指定/自動変倍/オートフィット
○(25〜400%)/○/○
○(25〜400%)/○/○
○(25〜400%)/○/○
○(25〜400%)/○/○
○(25〜400%)/○/○
CD/DVD/Blu-rayレーベルコピー
写真焼き増し風コピー
○(色あせ補正対応)
2アップ/4アップ
○/○
○/○
○/○
○/○
○/○
バラエティコピー
IDコピー
影消しコピー
パンチ穴消しコピー
IDコピー
影消しコピー
パンチ穴消しコピー
ページ順コピー
枠消しコピー
ページ順コピー
枠消しコピー
コピー予約
IDコピー
ページ順コピー
枠消しコピー
コピー予約
IDコピー
FAX部
受信ファックス最大保存ページ数
180枚/100件
180枚/100件
250枚/30件
250枚/30件
250枚/30件
データ保持(電源オフ/停電)
○/○
○/○
○/−
○/−
○/−
ワンタッチ/短縮ダイヤル
−/100件
−/100件
−/100件
−/100件
−/100件
グループダイヤル/順次同報送信
99宛先/101宛先
99宛先/101宛先
99宛先/101宛先
99宛先/101宛先
99宛先/101宛先
自動リダイヤル
PCファクス
送受信
送受信
送信のみ
送信のみ
送信のみ
液晶ディスプレイ
4.3型
2.7型
3.0型
3.5型
3.5型
操作パネル
タッチパネル液晶
タッチパネル液晶
デュアルファンクションパネル+ボタン式
タッチパネル液晶+ボタン式
タッチパネル液晶+ボタン式
インターフェイス
USB他
USB2.0×1
USB2.0×1
USB2.0×1
USB2.0×1
USB2.0×1
無線LAN
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
IEEE802.11n/g/b
(ダイレクト接続対応)
IEEE802.11n/g/b
(ダイレクト接続対応)
有線LAN
100BASE-TX
100BASE-TX
100BASE-TX
100BASE-TX
100BASE-TX
外形寸法(横×奥×高)
425×388×330mm
425×378×249mm
491×396×231mm
463×394×351mm
463×394×291mm
重量
12.2kg
9.2kg
11.7kg
12.9kg
11.4kg
 

 プリント機能を見てみよう。唯一家庭向けのPIXUS MX923は5色インク構成となる。ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの4色構成だが、ブラックのみ顔料インクと染料インクの2本を搭載し、用紙により使い分ける。カラーは染料インクである。4色での印刷となるが、最小インクドロップサイズが1plと非常に小さく、解像度が9600×2400dpiである事から、非常に高画質な写真印刷が可能だ。FAXなしプリンタの上位機種の6色構成と比べるとやや劣るが、実際にはほとんど変わらないレベルでの印刷となる。また、インクは染料インクを採用しているため、写真用紙などに印刷した際に用紙の光沢感がそのまま出るほか、発色も良いなど写真印刷に向いている。また、顔料インクに非対応の用紙も一部存在するが、染料インクのPIXUS MX923なら幅広い用紙が対応が可能だ。一方で、染料インクは普通紙に印刷した際は少し滲んだようになるため、文字が太くなったり、中抜き文字が潰れそうになってしまう問題がある。そこで、PIXUS MX923はブラックインクのみだが顔料インクも搭載する事で黒色部分に関しては顔料インクならではのメリハリのある印刷が行える。ただし、黒色部分と言っても、モノクロの中間色はカラーインクを混ぜて表現するし、カラーの中に混ざっている場合は顔料と染料を混ぜられないことから、染料インクが使われるなど、背景が無く完全な黒という限定がある。しかし、文字文書の印刷や、FAXの印刷には効果を発揮するはずだ。
 PX-M781FとPX-M780Fはビジネスモデルという事で、4色構成の顔料インクを採用する。最小インクドロップサイズが2.8plと大きく、ライトインクもないため、写真印刷などでは粒状感があり、PIXUS MX923より画質はかなり劣る。それでも写真印刷が全く行えないほどではないが、やはり、少しザラザラとした印象を受けるだろう。また、顔料インクであるため、写真用紙に印刷した際に、表面の光沢感が薄れポストカードのようになってしまうほか、発色も悪いという問題もある。一方、普通紙印刷ではメリハリのある印刷が行えるほか、耐水性もあることから、濡れたりマーカーを引いても滲まないというメリットもある。PIXUS MX923の様にブラックインク専用では無く、カラーインクも顔料インクであるため、モノクロ、カラー問わず普通紙への印刷画質は高い。また、普通紙への印刷解像度を360dpiから600dpiへアップした新しいプリントヘッドを採用しており、普通紙印刷時の発色やエッジ処理にも工夫がなされ、普通紙印刷の画質は非常に高くなっている。
 残るMAXIFY MB5430とMAXIFY MX5130だが、こちらもビジネス向けと言うことで4色構成の顔料インクとなっている。PIXUS MAX923でも黒の顔料インクを採用しているが、こちらはMAXIFY用新顔料インクと言うことで、黒濃度が高くマーカーを引いた時もにじみにくく摩擦にも強いという。もちろん普通紙への印刷画質が高いため、文書印刷や受信したFAXの印刷に適している。ただし画質面ではPX-M781F/PX-M780Fより劣る可能性がある。最小インクドロップサイズに関しては非公開だが、印刷解像度が600×1200dpiと非常に低いため、最小インクドロップサイズも大きめである可能性は高い。確かに普通紙印刷ならば多少大きめでも、顔料インクであれば綺麗に見えるため問題ないとも言えるが、グラフや表の背景などのべた塗りの色や、写真部分に関しては粒状感が強く出る可能性がある。また、写真印刷は最小インクドロップサイズが大きいと予想される上に4色インクで、しかも顔料インクであることから苦手と言える。
 使用できる用紙はいずれもL判からA4までとなる。ただしMAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130の2機種はフチなし印刷を行う事ができない点は注意が必要だ。MAXIFYの2機種は写真印刷は顔料インクであるため元々向いていないが写真印刷する場合は注意が必要だ。また、チラシや資料で背景色をフチなしで印刷したい場合などにも適さない。給紙に関しては、5機種とも前面カセットを基本としている。PIXUS MX923は大小の2段カセットとなっており、下段はA4/A5/B5サイズなどの大きなもの、上段はL判/KG/2L/ハガキサイズなどの小さな用紙をセットする。2種類の用紙がセットできるため、使用時に用紙の入れ替えなく使い分けができ便利だ。FAXなしの家庭用複合機の旧機種の様な構成だが、FAXなどでA4用紙を大量使用する可能性がある事から、下段の普通紙セット可能枚数が250枚と多くなっているのが便利だ。PX-M781Fも同じく前面給紙カセットが2段だが、大小では無く、A4まで入るものが2段となる。下段は普通紙のみでB5〜A4サイズという制限はあるが、両方にA4サイズがセットできる強みがある。また、それぞれに最大250枚までセット可能なので、家庭用のものより給紙可能枚数はかなり多い。上下段ともA4用紙をセットして500枚まで使う事もできるし、上段にB5、下段にA4といった使い方もできる。PX-M780FはPX-M781Fの下段トレイが無いような形だ。つまり、250枚までセット可能なカセットが1段となる。MAXIFY MB5430とMAXIFY MB5130も同じような関係だ。MAXIFY MB5430も250枚ずつセット可能なカセットが2段となる。下段は普通紙のみでA4/レター/リーガルサイズのみだ。MAXIFY MB5130はカセットが1段となる。 なお、MAXIFYの2機種の注意点として、一見すると前面給紙カセットは本体に収まっているように見えるが、実際にはこの状態では、たとえ小さな用紙であってもセットでする事はできない事だ。使用時にはカセットを伸ばして使う事になるため、本体にセットしても飛び出てしまう。使用時には排紙トレイを引き出すため、スペース的には問題ないと言えるが、未使用時にも用紙をセットしたままだと飛び出してしまい不便とも言える。
 印刷速度を見てみよう。まずは写真印刷であるが、これはPIXUS MX923しか公表されておらず比較ができない。ただ、L判写真フチなし印刷速度が18秒というのは非常に高速だ。これはFAX無し家庭用複合機に匹敵する速度である。写真印刷が得意なPIXUS MX923らしく、写真印刷も高速だ。一方エプソンの場合顔料インクの機種は文書印刷速度が高速な割に写真印刷が遅い傾向があるので、PX-M781F/PX-M780FはおそらくPIXUS MX923よりは遅いはずだ。ただ、ノズル数の少ない旧機種で41秒だったこと考えるとこれよりは高速な可能性は高い。MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130はフチなし印刷が行えないため、そもそも比較するだけ無意味だ。
 一方、文書の印刷速度は傾向が異なる。PIXUS MX923はここでも十分高速でA4カラー文章が10.0ipm(image per minute:1分あたりの印刷枚数)、モノクロが15ipmとなっており、インクジェットプリンタとしては高速な部類に入る。一方PX-M781Fはカラー22ipm、モノクロが24ipmで、PX-M780Fはカラー、モノクロ共に20ipmと、PIXUS MX923を大きく上回る。そしてMAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130はカラー15.5ipm、モノクロ24ipmとPX-M781Fほどでは無いが非常に高速だ。この4機種はもともと文書印刷に特化した設計の上に、PX-M781FとMAXIFYの2機種は1枚目の印字中に2枚目を重ねて搬送させる「重ね連送」を行っており、高速化を図っている。PIXUS MX923でも十分高速だが、それ以外の4機種は、圧倒的に普通紙印刷は高速だ。
 ちなみに使用するインクはPX-M781F/PX-M780Fは「つよインク200X」であり、アルバム保存300年、耐光性45年、耐オゾン性30年と、非常に高くなっている。一方PIXUS MX923は「ChromaLife100+」でありアルバム保存300年、耐光性40年、耐ガス性10年を実現している。 3機種とも十分なレベルの耐保存性を持ったインクであり、写真印刷を行っても色あせを防ぐことができる。またPX-M781F/PX-M780Fは「オートフォトファイン!EX」、PIXUS MX923は「自動写真補正II」と名称は違うものの、逆光や色かぶりをした写真でも、顔やシーンを認識して高いレベルで自動補正が行われるため、気楽に写真印刷が行えるようになっている。PX-M781F/PX-M780Fもインクの種類や印刷速度面では写真印刷が得意とは言えないが、画質や光沢感が薄くなる点さえ許容できれば耐保存性は写真印刷として十分だ。ちなみに、MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130は「MAXIFY用新顔料インク」となっており、写真印刷を考えていないため、耐保存性は不明であり、写真補正機能も搭載していない。
 自動両面印刷機能は5機種とも搭載している。ただし、いずれも普通紙のみの対応であり、ハガキの両面印刷は行えない点は注意が必要だ。CD/DVDレーベル印刷機能は家庭用の機種であるPIXUS MX923のみの搭載となる。一方PIXUS MX923を除く4機種は用紙種類とサイズの登録機能を搭載している。いずれも前面給紙カセットを挿し込むと自動的に登録画面が表示されるため便利だ(されないようにもできる)。そして、この登録内容と、印刷時の用紙設定が異なっている場合、メッセージが表示される仕組みだ。また、液晶ディスプレイでメニューから手動で登録も可能である。PX-M781F/PX-M780Fは、印刷時に実際の用紙幅をセンサーでチェックする機能もあり、できる限り印刷ミスによる用紙とインクの無駄遣いをなくす工夫がなされている。
 最近の機種では搭載機種が増えた印刷が実行されると自動的に電源がオンになる機能と、ほぼ必須になりつつある、指定した時間操作がないと自動で電源がオフになる機能だが、FAX付きモデルでは状況が異なる。常時電源を入れておかなければFAX受信が行えないためである。PIXUS MX923は自動電源オン、オフ共に搭載していない。PX-M781F/PX-M780Fは自動電源オフのみ搭載している。そしてMAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130は自動電源オン・オフというよりは、時間指定による電源オン・オフが設定できる。オフィスの就業時間や、商店の営業時間などに合わせて決まった時間に電源を入れ、決まった時間に電源が切れるというものである。ある意味オフィス向けという機種では、この機能は便利な場合もあるだろう。
 最後に印刷コストである。写真印刷はPIXUS MX923しか公開しておらず比較はできないが14.7円というのはかなり安い部類に入る。一方文書印刷となると、PIXUS MX923がA4カラー7,7円、A4モノクロ2.5円でこちらも十分安いが、PX-M781F/PX-M780Fはそれぞれ7.3円と2.2円とより安くなる。そしてMAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130はMAXIFYシリーズの中でも大容量インクを採用し、カラー6.1円、モノクロ1.8円とさらに安い。いずれにしても、家庭用の機種や下位機種と比べると印刷コストは安く、枚数が多い場合に助かるだろう。

 続いて、スキャナ部を見てみよう。解像度はPIXUS MX923のみが2400dpiで、残る4機種が1200dpiとなる。いずれもCIS方式で、厚い本の綴じ目近くなど、ガラス面から浮いてしまう原稿ではピントが合わなくなってしまう点は同様だ。解像度に大きな差があるように思えるが、反射原稿(紙などの原稿)にしか対応しないため、1200dpiでも十分すぎる解像度と言える。実際、1200dpiで読み取ると、L判写真サイズでも4,200×6,000ドットとなり2500万画素相当となる事から、十分な性能と言える。文書なら200dpiや300dpi、写真でも300dpiや600dpiで十分といえる。また、高解像度に対応すると、全体の速度が遅くなる傾向があるので、バランスを取ったとも言える。5機種ともスキャンした原稿をパソコンを使わずにメモリカードに保存する機能を搭載しているためパソコン無しで簡単にスキャンができる。ただしいずれもメモリカードスロットが無いためUSBメモリにしか対応していない。JPEG又はPDF形式での保存にも対応している。そしてFAX付きモデルと言うことで全機種にADFを搭載している。PX-M781F/MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130では50枚まで、PX-M780F/PIXUS MX923で35枚までの原稿が連続でスキャンできる。コピーやFAX送信時に便利だろう。しかし、ここで機能面での違いがある。一番高性能なのはMAXIFY MB5430/MAXIFY MB5140だ。両面スキャンに対応しているため、両面原稿のコピーやFAX時に便利だ。しかも、CISセンサーを上下に搭載する事で、同時に両面読み取りが可能である。PX-M781Fも両面スキャンだが、CISセンサーはフラットベッド(原稿をガラス面に置くタイプ)と兼用の1つのみであるため、片面を読み取った後、もう一度給紙し裏面を読み取る形となる。両面読み取りは片面読み取りの2倍前後の時間がかかることとなるが、速度をよほど求めるので無ければ問題ないだろう。PIXUS MX923も同じく片面ずつ2回読み取り、両面読み取り可能である。しかし、制限があり、ADFを使用する際は解像度が最高600dpiに制限される他、FAX時には両面スキャンはできない。つまり両面原稿のFAXはADFではできない事になる。FAXで使用する事を想定された複合機なのにも関わらず、せっかくの両面スキャン機能が使えないのは不思議だが、注意が必要だ。残るPX-M780Fは片面読み取りのみとなる。ちなみにADFの速度だが、PX-M781Fはカラー、モノクロ共に16ipm、PX-M780Fがカラー12ipm、モノクロ8ipm、MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130はカラー、モノクロ共に23ipmとなっている。MAXIFYの2機種が速く、PX-M780Fは遅く感じるが、PX-M780Fでも十分高速なレベルだ。ただし、連続スキャンを多用する場合は気になる点ではあるだろう。ちなみにPXIUS MX923は公表されていない。

 ダイレクト印刷機能も5機種とも対応しているものの、いずれもメモリカードスロットは搭載しておらず、USBメモリのみの対応となる。対応形式はJPEG又はTIFFとなるが、PX-M780F/PX-M781Fはエプソンの各機種のスキャンtoメモリー機能又はスキャンtoフォルダー機能で生成されたPDFデータの印刷が可能である。USBメモリからという事で、保存したFAXデータや、スキャンしてメモリカードに保存した画像の印刷という事がメインと考えられるが、写真印刷も可能で、フチなし印刷設定(MAXIFYを除く)や画質などの設定もできるため、機能面では簡易的なものではない。その他、PictBridgeはPIXUS MX923のみ対応しているが、Wi-Fi方式のみであるため対応するデジカメは少なく、使い道はあまりなさそうだ。

 スマートフォンとの連携機能は5機種とも搭載しており、iPhoneやiPod touch、iPadと、Android端末に対応している。PX-M781F/PX-M780FはNFCにも対応しているため、Android限定にはなるが、タッチするだけで接続設定ができるなど、より簡単になっている。いずれも、専用のアプリを無料でダウンロードすることでプリント又はスキャンが行える。写真印刷の場合、用紙サイズや用紙種類、フチ無し設定(MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130を除く)まで行えるため、スマートフォンで撮影した写真を手軽に印刷できる。さらにドキュメント印刷にも対応している。PDF/Word/Excel/PowerPointといった主要なファイルに対応している他、Webページの印刷もできる便利だ。また、5機種ともスマートフォン上からスキャンを実行し、データをJPEG又はPDF形式で受け取ることもできる。出かける前に紙の情報をさっとスマートフォンに転送するといった使い方ができるため便利だろう。さらに、PIXUS MX923を除く4機種はクラウドとの連携機能も搭載されており、オンラインストレージから印刷する事が可能だ。ここで大きな違いは、PX-M781F/PX-M780Fはスマートフォンのアプリとして搭載しているのに対して、MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130はスマートフォン上だけでなく本体でもクラウドにアクセスし印刷ができる点が上げられる。実際の操作性はスマートフォンからの方が上だが、選択肢が広いという点でMAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130は有利だ。クラウドからのプリント機能をよく使うという場合は、MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130が便利だろう。ちなみにPIXUS MX923はクラウド対応をうたっているが、スマホ用アプリからは非対応で、本体での操作のみ対応となる珍しいパターンだ。ストレージサービスからの印刷は行えず、写真共有サイトからの印刷と、独自に用意するWeb定型フォームのプリントのみの対応となる。
 さらにネットワークを利用したプリント機能として、PX-M781F/PX-M780Fは、印刷したい写真や文書をプリンタにメールすると自動で印刷できる「メールプリント」、通常のプリント同じ操作で、離れた場所の対応プリンタで印刷できる「リモートプリントドライバー」、さらに「スキャンtoクラウド」機能を利用して、PX-M781F/PX-M780Fでスキャンした画像を離れた場所の対応複合機で印刷できる機能を搭載しているのが便利だ。ネットワークに接続されていることを最大限に生かしていると言えよう。一方のPIXUS MX923もプリンタにメールすると自動で印刷できる「メールからプリント」機能のみ搭載しているが、エプソンの2機種がWord/Excel/PowerPoint/PDFの他、JPEG/GIF/PNG/TIFF/BMPの画像形式に対応しているのに対して、PIXUS MX923はPDFとJPEGだけの対応というのも少し寂しい。リモートプリント機能はエプソンのPX-M781F/PX-M780Fがリードしているといえる。

 コピー機能を見てみよう。単純なコピー機能としては、5機種とも単純な等倍コピーだけでなく、拡大縮小コピーが可能だ。原稿と印刷する用紙サイズの組み合わせを指定して拡大縮小コピーが行う「オートフィット」機能や、25〜400%の間で1%刻みで拡大縮小コピーが行える機能、原稿サイズを自動で認識し用紙サイズに合わせて拡大縮小する「自動変倍」機能も備えるなど、高性能な物だ。またCD/DVD/Blu-rayレーベル印刷に対応したPXISU MX923はレーベルコピーにも対応である。またPIXUS MX923は原稿面に写真を複数枚置き焼き増し風のコピーを行うことも出来る。この際「色あせ補正」という、色あせした写真も自動で補正してくれる機能も備えている。また5機種とも2枚の原稿を1枚に縮小してコピーする2アップ、さらに4枚の原稿を1枚に縮小する4アップにも対応しているなど、基本的なコピー機能に問題ない。それ以外の機能として、PX-M781F/PX-M780Fは免許証やIDカードのような小さな原稿の裏と表を、1枚の紙に並べてコピーできる「IDコピー」機能、原稿の外の部分にできる影を消してくれる「影消しコピー」機能、「パンチ穴消しコピー」機能を備えるなど、ビジネス向けの機能が豊富だ。キヤノンの3機種ははADFを使って複数枚の原稿を複数部コピーするときに、1部ずつにまとめてコピーしてくれる「ページ順コピー」と、厚手の原稿で原稿の外の部分や、綴じ目の部分が黒くなってしまうのを軽減する「枠消しコピー」機能を備えている。さらにMAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130は「IDコピー」機能と「コピー予約」機能も搭載しており、こちらもビジネス向け機能が豊富だ。

 それでは肝心のFAX機能を見てみよう。5機種ともスーパーG3に対応しており、モノクロ、カラーFAXを行う事が出来る。5機種ともADFを搭載しているため、複数枚の原稿の送信も便利である。前述のようにPX-M780FとPIXUS MX923を除く3機種は両面スキャン対応のADFであるため、両面原稿のFAX送信も手軽に行えより便利だろう。33.6Kbpsで通信可能であり、その場合の伝送速度はモノクロで約3秒というのも共通だ。また読取走査線密度はモノクロで「8dot/mm×3.85line/mm又は8dot/mm×7.7line/mm、カラーで200×200dpiなのも共通である。さらに、PX-M781F/PX-M780Fは8dot/mm×15.4line/mmの高詳細モードと、16dot/mm×15.4line/mmの超高詳細モードを、キヤノンの3機種はモノクロ時に300×300dpiのファインEXモードを備えているが、大きな差ではないだろう。ダイヤル機能でも5機種とも100件の短縮ダイヤルに対応している。受信したファクスの最大保存ページ数はPX-M781F/PX-M780Fは180枚又は100件、キヤノンの3機種が250枚又は30件と家庭で使う分には十分なメモリ量を備えている。また5機種とも電源を切っても、メモリに保存された受信FAXの内容は記憶しているので安心だ。ただし、停電時やコンセントが抜けた場合でも受信した内容が保持されるのはPX-M781F/PX-M780Fだけである。キヤノンの3機種ではデーターは破棄されてしまう。夜にはブレーカーを落とすという場合や、使わないときにどこかにしまっておくという人は注意が必要だ。5機種ともグループダイヤル、順次同報送信、手動送信、自動リダイヤル機能を備えているため、一般的な家庭用FAX電話以上の事が可能だ。また、「PCファクス」機能も5機種とも備えている。ただし、パソコン内のデータを直接FAXできる「送信」機能は5機種とも備えているものの、受信したFAXをパソコン上に保存できる「受信」機能はPX-M781F/PX-M780Fのみ対応である。

 操作パネルはPIXUS MX923を除く4機種はタッチパネル液晶を採用している。液晶サイズもPX-M781Fが4.3型、PX-M780Fが2.7型、MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130が3.5型とPX-M780Fのみサイズが小さいが、問題ないサイズとなっている。タッチパネル液晶を採用するためボタン数が減り、また、モードボタンや設定項目などでは、ずばりその場所を押せ、使わないボタンが表示されることも無いため、非常に分かりやすい。液晶内に表示されると、バックライトが入っているため、薄暗い場所でも操作がしやすいというメリットもある。ただし、どこまでをタッチパネル液晶に集約するかは異なっている。PX-M781F/PX-M780Fでは、物理ボタンは電源ボタンだけで、ほとんどの操作をタッチパネル液晶に集約しており、テンキーやスタートボタンも全て液晶内に表示される。一部よく利用すると思われる機能はタッチセンサー式ボタンで液晶周囲に配置される。液晶の左にホームボタン、右にヘルプボタン、上に消耗品情報表示、ネットワーク接続状況表示、機器出力音設定画面表示、お気に入りの設定一覧表示のボタンとなる。操作パネルと液晶ディスプレイは本体前面に取り付けられ、90度まで起こして角度調整が可能だ。設置する高さに応じて見やすいように調整が可能なので、非常に使いやすいと言える。MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130は、タッチパネル液晶を基本としつつ、「スタート」「ストップ」「ホーム」「戻る」のボタンを物理的なボタンとしている。使用頻度の高いボタンは物理ボタンとすることで押しやすさを重視した格好だ。液晶ディスプレイと操作パネルは本体前面から上面にかけて大きく面取りされた部分に埋め込まれている。斜めを向いているためどの方向からでも見やすいが、角度調整できるPX-M781F/PX-M780Fほどではない。残るPIXUS MX923であるが、3.0インチの液晶ディスプレイを内蔵し、本体前面から上面にかけて大きく面取りされた部分に埋め込まれている点は、MAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130と同じだ。しかし、こちらはタッチパネル液晶になっていない。代わりに操作ボタン部分が、「デュアルファンクションパネル」となっている。その名の通り、一部のボタンが使用する機能によって表示が切り替わるというものだ。スタートやストップ、メニューなどのボタンの他、液晶下部の3つのボタンは一般的なボタンだ。一方液晶の右側にある4×4個のボタンの内容が2種類に切り替えられるのが特徴だ。FAX利用時には、右側3列がダイヤル用のテンキーになり、左1列が上下カーソルと「OK」「戻る」になっている。一方コピーやフォトなどFAX以外を使用時には、テンキーのあった部分に上下左右カーソルとその中心に「OK」ボタンがあり、左1列は「+」「−」「戻る」ボタンになる。このように、テンキーが必要ない時はテンキーが消えるなど、わかりやすくなっている。割り当てられていないキーには何も表示されていないので、使用できるキーが分かりやすいが、あくまで2パターンの切り替えのみで、タッチパネル液晶のように場面に応じて切り替わるというほどではない。使いやすさでは他の4機種に劣る。

 インタフェースは5機種ともUSB2.0に加えて、有線LANと無線LANに対応する。最近では家に2台以上のパソコンがあり、ルータで複数のパソコンがインターネットに接続できる状態になっているのも珍しくないはずだ。そんな人には有線・無線LANによりどのパソコンでもプリントできるのは非常に便利だろう。またネットワーク接続をすればスマートフォンやタブレットからの印刷も可能となる。またPIXUS MX923を除く4機種はWi-Fiダイレクト(MAXIFYの2機種は名称はダイレクト接続)に対応しているため、無線LANルータの無い環境でも、スマートフォンやタブレットと直接Wi-Fi接続が可能となっているのも便利な点だ。

 本体サイズを見てみよう。コンパクトさが追求される家庭向けプリンタと比べて、ビジネスプリンタは速度や給紙枚数の多さ、高耐久性が求められるため、大型になりがちだ。家庭用プリンタの上位機種EP-879Aの場合349×340×142mmとなっており、これと比較してみよう。PX-M780Fは425×378×249mmと全体的にEP-879Aよりは大きめだが、一昔前の複合機と比べると同じかやや小さいため、それほど大きいとは言えない。ただし、前面給紙カセットが大きいことに加え、スキャナにADFを搭載しているため、高さは10cm以上大きい。そしてトレイが2段のPX-M781Fは425×388×330mmとトレイの分だけ高さが大きくなっており、さすがに大きいという印象だ。設置面積は意外と大きくはないのだが、高さがある分存在感がある。PIXUS MX923は491×396×231mmで、横幅と奥行きはPX-M781F/PX-M780Fより大きく、高さはやや小さいが、前面が大きく1枚パネルになっているため圧迫感がある。またADFが収納式なので、使用時にはもう少し高さが出る。そしてMAXIFY MB5430は463×394×351mmと同じ前面給紙カセットが2段のPX-M781Fと比べてもかなり大きい。しかも奥行きに関しては、このサイズは前面給紙カセットを最もコンパクトにした状態で用紙をセットする事ができない。A4用紙をセットした状態で置いておくとすると、奥行きは459mmになってしまう。またADFが収納式であるため、ADF使用時だと高さは389mmになる。つまりPX-M781F/PX-M780Fと同じ条件でA4用紙をセットしADFを展開すると、463×459×389mmとなる。縦に長い印象の製品だ。前面給紙カセットが1段のMAXIFY MB5130なら高さは291mmになるが、これで前面給紙カセットが2段のPX-M781Fよりやや小さいだけだ。しかもA4を用紙セットしADFを展開すると463×459×329mmとなってしまう。サイズ面ではMAXIFYの2機種ははかなり不利と言える。

 5機種から選ぶにあたって、まずPX-M781FとPX-M780F、MAXIFY MB5430とMAXIFY MB5130はそれぞれ前面給紙カセットが2段か1段かの違いが大きい(PX-M781FとPX-M780Fは液晶サイズや印刷速度、ADF性能なども異なるが)。そのため、まずはPX-M781F/PX-M780FとPIXUS MX923とMAXIFY MB530/MAXIFY MB5130の3種類から選ぶ方がわかりやすい。まず、一番わかりやすいのはPIXUS MX923だ。唯一写真印刷に向いた染料インクを搭載し写真の画質が高くも速度も速い。レーベル印刷機能も搭載している。メモリカードからのダイレクトプリントはできないが、他機種と比べれば家庭向けと言えるだろう、それでいてFAX機能などにも抜かりはない。操作パネルも独特で本体サイズもFAX無し複合機と比べると大きめなのと、クラウド対応が弱く、両面スキャンにもクセがあるが、家庭向け複合機が欲しいがFAXがあると便利という用途ならPIXUS MX923がおすすめだ。逆に写真印刷などはしないのでFAXと文書印刷がメインなら他の4機種になる。低印刷コストや両面同時スキャンに魅力を感じるならMAXIFY MB5430/MXIFY MB5130だが、反面、印刷解像度が低い、フチなし印刷ができない、本体が大きいなど他機種より劣る部分もあるため、クセの強い製品と言える。コピーや年賀状、ポスター、ちらし印刷などでフチなし印刷をする可能性もあるし、印刷解像度も普通紙に対してはこれでも良いだろうが、ファイン紙やインクジェットハガキにプリントする際には物足りない画質だ。以前は圧倒的だった印刷速度も、PX-M781Fにはカラーで大きく劣り、モノクロも同等だ。その点ではよほどMAXIFY MB5430/MAXIFY MB5130の機能に魅力を感じなければ、おすすめはしにくい。あとはPX-M781FとPX-M780Fである。顔料インクであるためFAXや文書印刷は綺麗で、一方フチなし印刷も可能である。印刷解像度も高めなので、家庭用プリンタと比べれば画質は劣るが写真印刷も行える。印刷コストはMAXIFYには劣る物の、十分に安く、印刷速度はこの価格帯では非常に高速、特にカラー文書は圧倒的だ。その他の機能も豊富で操作性も悪くはない。問題はPX-M781FかPX-M780Fかだ。給紙カセット1段のPX-M780Fなら価格も安く、サイズも小さいため、特におすすめと言いたいところだが、両面スキャンができない。印刷速度の差は大きくは無いし、液晶の大きさの差もPX-M780Fでも十分使えるサイズだが、両面スキャンだけは、使う人に取っては無いと困る機能だろう。両面原稿のスキャン、コピー、FAX送信をするか、給紙枚数が多い又は2種類の用紙を同時にセットしたいという場合はPX-M781Fを、そうで無い場合はPX-M780Fがおすすめと言える。
 

(H.Intel)


【今回の関連メーカーホームページ】
エプソンhttp://www.epson.co.jp/
キャノンhttp://canon.jp/


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MAXIFY MB5430
MAXIFY MB5130