2019年末時点のプリンター 〜エプソンとキャノンのプリンターを比較〜 (2020年4月20日公開・8月1日更新)
家庭用複合機の内、A3プリントA4スキャンに対応した複合機の4機種を比較する。このクラスの製品は、長い間エプソンしか製品を出していなかったが、2018年末にキャノンからTR9530 |
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シアン マゼンタ イエロー レッド グレー |
シアン ライトシアン マゼンタ ライトマゼンダ イエロー |
フォトブラック シアン マゼンタ イエロー |
染料ブラック シアン マゼンタ イエロー |
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(挿すだけ満タンインク方式) |
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(つよインク200) Epson ClearChrome K2 |
(つよインク200) |
(アルバム保存300年/耐光性50年/耐オゾン性10年) |
(ChromaLife100) |
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80(標準) |
ハーモニカ(染料) |
380/381(標準容量) 380s/381s(小容量) |
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顔料360ノズル |
Y/染料BK:各512ノズル |
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まずはプリントの基本となる画質と速度、印刷コストから見ていこう。EP-10VA 一方普通紙への文書印刷となると傾向は異なる。染料インクは普通紙に印刷すると、紙にしみこむときに少し広がるため、どうしても線が太くなったり、小さな文字や中抜き文字がつぶれがちになったりする。また、色のメリハリも弱くなるほか、水に濡れると滲みやすい。EP-10VA ちなみに、最小インクドロップサイズは非常に小さいが、エプソンの3機種はAdvanced-MSDTという5つのインクサイズのインクを打ち分ける機能を搭載しており、必要に応じて大きなインクサイズを打ち分ける事で、TR9530 文書の印刷速度はEW-M970A3T 使用するインクは構成は違うものの、EP-10VA インクは4機種とも各色独立インクとなっており、なくなった色だけ交換できる。ここで大きく異なるのが、EP-10VA 一方のインクカートリッジ方式のEP-10VA 結果、印刷コストはL判写真フチなしでEP-10VA |
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(セット可能枚数(普通紙/ハガキ/写真用紙)) |
(10枚/5枚/5枚) (A3まで・0.6mm厚紙対応) |
(1枚/1枚/1枚) (A3まで・0.6mm厚紙対応) |
(10枚/5枚/5枚) (A3まで・0.6mm厚紙対応) |
(100枚/40枚/20枚) (A3まで) |
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(100枚/40枚/20枚) (A4以下) 【カセット上段】 2L/ハイビジョン以下 (−/20枚/20枚) |
(100枚/40枚/20枚) (A4以下) 【カセット上段】 2L/ハイビジョン以下 (−/20枚/20枚) |
(100枚/40枚/20枚) (A4以下) 【カセット上段】 2L/ハイビジョン以下 (−/20枚/20枚) |
普通紙のみ (100枚/−/−/) (A4以下) |
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続いて給紙・排紙関連の機能を見てみよう。印刷可能な用紙は4機種とも最大サイズはA3だが、最小サイズはエプソンの3機種ははL判、TR9530 EP-10VA 4機種とも用紙の種類とサイズを登録しておく機能が搭載されている。液晶ディスプレイでメニューから登録も可能だが、エプソンの3機種と、TR9530 |
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その他のプリント関連機能を見てみよう。4機種とも自動両面印刷を備えている。ただし、最大サイズはA4までで、A3やB4用紙の自動両面印刷はできない。対応用紙は普通紙とハガキとなるが、EP-982A3 また、CD/DVD/BDレーベルの印刷も行える。TR9530 自動電源オン・オフ機能は4機種とも搭載している。印刷が実行されると自動的に電源がオンになり、EP-10VA EW-M970A3T |
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続いて、スキャナー部を見てみよう。EP-10VA エプソンの3機種はスキャンした原稿をパソコンを使わずにメモリーカードに保存する機能を搭載しているためパソコン無しで簡単にスキャンができる。一方、EP-10VA |
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(外付けHDD/外付けDVDドライブ対応) |
(外付けHDD/外付けDVDドライブ対応) |
(外付けHDD/外付けDVDドライブ対応) |
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フチなし/フチあり(フチ4書類・フチ太さ4段階) カラーフレーム 赤目補正 色調補正(RGB独立 +4〜-4) 明るさ調整(+4〜-4) コントラスト調整(+4〜-4) シャープネス調整(+4〜-4) 鮮やかさ(+4〜-4) フィルター(モノクロ/セピア/レトロ調/ハイキー/デイドリーム/トイフォト/ポップ/クロスプロセス) 色補正一覧印刷 編集した写真の別名保存 |
フチなし/フチあり(フチ4書類・フチ太さ4段階) 赤目補正 色調補正(RGB独立 +4〜-4) 明るさ調整(+4〜-4) コントラスト調整(+4〜-4) シャープネス調整(+4〜-4) 鮮やかさ(+4〜-4) フィルター(モノクロ/セピア/レトロ調/ハイキー/デイドリーム/トイフォト/ポップ/クロスプロセス) 編集した写真の別名保存 |
フチなし/フチあり 赤目補正 明るさ調整(5段階) コントラスト調整(5段階) シャープネス調整(5段階) 鮮やかさ(5段階) フィルター(モノクロ/セピア) |
フチなし/フチあり 赤目補正 |
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フォーム印刷(罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜・メッセージカード・折り紙封筒) ディスクレーベル印刷 フォトブック印刷 |
フォーム印刷(カレンダー・罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜・メッセージカード) デザインペーパー 証明写真印刷 シール印刷 フォトブック印刷 写真コラージュ ディスクレーベル印刷 CDジャケット印刷 |
フォーム印刷(罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜・メッセージカード・折り紙封筒) ディスクレーベル印刷 |
定型フォーム印刷(レポート用紙、原稿用紙/スケジュール用紙、方眼紙、チェックリスト、五線譜、漢字練習帳) 組み込みパターンペーパー ディスクレーベル印刷 |
ダイレクト印刷は、EP-10VA 写真の編集・色補正機能にも差がある。フチあり・フチなしの選択と、一部を拡大するトリミング、赤目補正は4機種とも対応だ。TR9530 ダイレクト印刷時の機能として代表的な手書き合成シートも4機種とも対応している。TR9530 |
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EPSON Smart Panel |
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Android 5.0以降 |
Android 5.0以降 (EPSON Smart Panel使用時のiOSは11.0以降) |
Android 5.0以降 |
Android 4.4以降 (Bluetooth対応) |
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(OneDriveはアプリからのみ) |
(OneDriveはアプリからのみ) |
(OneDriveはアプリからのみ) |
(OneDriveはアプリからのみ) |
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スマートフォン・クラウド対応機能を見てみよう。iOSとAndroid端末に対応している。いずれも、専用のアプリを無料でダウンロードすることでプリント又はスキャンが行える。メインで使用すると思われる写真印刷の場合、用紙サイズや用紙種類、フチ無し設定まで行えるため、スマートフォンで撮影した写真を手軽に印刷できる。さらにドキュメント印刷にも対応している。PDF/Word/Excel/PowerPointといった主要なファイルに対応している他、Webページの印刷もでき便利だ。また、スマートフォン上からスキャンを実行し、データーをJPEG又はPDF形式で受け取ることもできる。新聞や雑誌、手書きの情報などをスマートフォンに電子化するといった使い方ができるため便利だろう。なお、iPhoneやiPadの場合、AirPrintを利用したプリントも可能だ。 スマートフォンとの接続は、無線LAN(Wi-Fi)で行うが、無線LANルーターを経由する方法と、ダイレクトに接続する「Wi-Fiダイレクト」(TR9530 また、4機種ともスマートスピーカーに対応している。AlexaとGoogleアシスタント対応端末に対応しており、声だけでテンプレートを印刷させることができる。TR9530 さらに、クラウドとの連携機能も4機種とも搭載されている。プリントの場合、オンラインストレージのファイルを印刷したり、SNSの写真を印刷する事ができる。SNSの写真はコメント付きでも印刷が可能だ。またTR9530 さらにネットワークを利用したプリント機能として、エプソンの3機種は、印刷したい写真や文書を添付してこれらの機種にメールすると自動で印刷できる「メールプリント」、LINE上でプリンターを友達登録し、トーク画面から写真を送信すると印刷される「LINEからプリント」、スキャンして離れた場所の対応複合機で印刷できる「メールdeリモート印刷」、パソコンやスマートフォンから通常のプリントと同じ操作で、外出先など離れた場所から自宅のこれらの機種で印刷できる「リモートプリントドライバー」といった機能を搭載しているのが便利だ。ネットワークに接続されていることを最大限に生かしていると言えよう。一方のTR9530 |
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濃度調整 背景除去機能 コントラスト調整 鮮やかさ調整 色調補正(レッド・グリーン・ブルー個別) シャープネス調整 色相調整 |
濃度調整 背景除去機能 コントラスト調整 鮮やかさ調整 色調補正(レッド・グリーン・ブルー個別) シャープネス調整 色相調整 |
背景除去機能 |
濃度調整 |
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BOOK両面コピー ミラーコピー 塗り絵コピー |
IDコピー ミラーコピー 塗り絵コピー リピートコピー A3原稿二つ折りコピー |
BOOK両面コピー ミラーコピー 塗り絵コピー |
ページ順コピー 大判原稿コピー 冊子レイアウトコピー 枠消しコピー IDコピー コピー予約 |
コピー機能を見てみよう。単純なコピー機能としては、4機種とも単純な等倍コピーだけでなく、原稿サイズを自動で認識し用紙サイズに合わせて拡大縮小する「オートフィット」機能や、原稿と印刷する用紙サイズの組み合わせを指定して拡大縮小コピーが行う「定型変倍」機能、さらに25〜400%の間で1%刻みで拡大縮小コピーが行える機能を搭載した高性能な物だ。またCD/DVD/Blu-rayレーベルコピーも3機種とも対応である。また原稿面に写真を複数枚置き、焼き増し風のコピーを行うことも出来る。この際「退色復元」や「色あせ補正」機能を使えば、昔の色あせした写真も自動で補正してくれる機能も備えている。4機種とも2枚の原稿を1枚に縮小してコピーする2面割り付けにも対応する。さらにTR9530 その他、濃度調整機能は4機種とも搭載する。また、プレビューはEW-M970A3T その他のバラエティコピー機能を見てみよう。エプソンの3機種はコピー時にも「塗り絵印刷」が行える他、アイロンプリント紙への印刷時に使える「ミラーコピー」、さらにA4又はB5の見開きの本を左右ページで別々にスキャンして、1枚に2面割付コピーする「見開きコピー」又は「BOOKコピー」も搭載する。通常の2面割付と同じ機能のようだが、本の場合は右ページと左ページをスキャンする際で向きが逆になってしまうが、それが同じ方向になる。1枚に2面割り付けするのでは無く両面印刷も可能だ。さらにEP-982A3 |
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(90度角度調整可) |
(90度角度調整可) |
(90度角度調整可) |
(角度調整可) |
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(90度角度調整可) |
(90度角度調整可) |
(90度角度調整可) |
(90度角度調整可) |
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(Wi-Fiダイレクト対応) |
5GHz帯対応 (Wi-Fiダイレクト対応) |
(Wi-Fiダイレクト対応) |
(ダイレクト接続対応) |
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MacOS 10.6.8〜 |
MacOS 10.6.8〜 |
MacOS 10.6.8〜 |
Mac OS 10.10.5〜(AirPrint利用) |
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操作パネルの位置は4機種とも共通だ。本体前面に取り付けられ、90度まで起こすことができるので、見やすい角度に調整できる。設置する場所によらず使いやすい。ただし、操作パネルや液晶には違いがある。EP-10VA インターフェースは4機種とも共通で、USB2.0に加えて、有線/無線LANに対応する。最近では家に2台以上のパソコンがあり、ルーターで複数のパソコンがインターネットに接続できる状態になっているのも珍しくないはずだ。そんな人には有線LAN/無線LANによりどのパソコンでもプリントできるのは非常に便利だろう。またネットワーク接続をすればスマートフォンやタブレットからの印刷も可能となる。また前述のようにWi-Fiダイレクト(TR9530 対応OSはメーカーによる差が大きい。エプソンの3機種ははWindows XP SP3以降は全て対応する。MacOSもダウンロード対応とはなるが10.6.8以降に対応する。マイクロソフトのサポートの終了したWindows XPやVistaにも対応するのは安心だ。一方、TR9530 ちなみに、本体の耐久枚数は、EW-M970A3T EP-10VA EP-982A3 (H.Intel) 【今回の関連メーカーホームページ】 エプソンhttp://www.epson.co.jp/
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