プリンター徹底比較
2019年末時点のプリンター
〜エプソンとキャノンのプリンターを比較〜
(2020年4月20日公開・8月1日更新)

プリンター比較の記事は、新製品が数多く発表される「年末」と「春」の2回に掲載しています。
古い記事も過去の情報として利用できると考え、新製品を掲載したものは、新たな記事として掲載していますので、現在この記事は既に古くなっている可能性があります。
プリンター比較を参考にされる方は、プリンター徹底比較の一覧ページより、最新のものをご覧ください。


カラー複合機(タンク方式・3万円前後)
 
 タンク方式のカラー複合機の中では3万円というこのクラスが最も低価格なモデルとなる。エプソンのEP-M552T、キャノンのG3310がこの価格帯となり、それぞれ29,980円と29,880円と価格差はほぼ無い。当然、下位モデルだけに機能面で劣る所は多いが、その一方で、この2機種はかなり異なる製品だ。EP-M552Tは最新モデルながら、小型のエコタンクを搭載したモデルは本体価格が低く設定されている傾向があり、その下位モデルなので価格が3万円と比較的低価格になっている。一方G3310はキャノンのギガタンク搭載モデルの1世代目の製品で、現在は2世代目の製品が出ているものの、1世代目の製品も価格を下げた下位モデルとして販売している形となる。つまり初めから低価格に作られている最新モデルと、初めはもう少し高価格な製品だった旧モデルと、どちらが優れているかという事になる。徹底的に比較してみよう。

プリント(画質・速度・コスト)
メーカー
エプソン
キャノン
型番
EP-M552T
G3310
製品画像
実売価格(メーカーWeb/税抜き)
29,980円
29,880円
インク
色数
4色
4色
インク構成
フォトブラック
シアン
マゼンタ
イエロー
ブラック(顔料)
シアン
マゼンタ
イエロー
カートリッジ構成
エコタンク方式
(挿すだけ満タンインク方式・オンキャリッジ式)
ギガタンク方式
(オフキャリッジ式)
顔料/染料系
染料)
(つよインク)
染料(カラー)/顔料(黒)
インク型番
タケトンボ
(増量/使い切りサイズ)
390番
付属インクボトル
セットアップ用インクボトル各色1本
インクボトル(カラー)各色1本
インクボトル(ブラック)2本
ノズル数
720ノズル
1472ノズル
各色180ノズル
カラー:各384ノズル
黒:320ノズル
最小インクドロップサイズ
N/A(3pl?)
(MSDT)
N/A(2pl?)
最大解像度
5760×1440dpi
4800×1200dpi
印刷速度
L判縁なし写真(メーカー公称)
33秒
51秒
A4普通紙カラー(ISO基準)
6.0ipm
5.0ipm
A4普通紙モノクロ(ISO基準)
6.0ipm
8.8ipm
印刷コスト
L判縁なし写真
8.4円
N/A
A4カラー文書
2.7円
0.8円
A4モノクロ文書
1.2円
0.3円

 まずはプリントの基本となる画質と速度、印刷コストから見ていこう。両機種ともブラック、シアン、マゼンダ、イエローの4色構成という点は同じだ。ただし、染料インクが顔料インクかが異なっている。染料インクは様々な用紙に対応でき、写真用紙等に印刷した際に発色が良く、用紙本来の光沢感が出るため、写真印刷に向いている。一方で普通紙に印刷すると紙にしみこんで広がってしまうため、メリハリが弱くなる。その点で顔料インクならメリハリのある印刷が行え、小さな文字や中抜き文字も潰れずに印刷が可能なほか、耐水性も高いため濡れた手で触ったりマーカーを引いても滲まない。とはえい全色を顔料インクとすると写真用紙などに印刷した際に発色が悪いほか、用紙の光沢感が薄れポストカードのようになってしまう他、一部の用紙が使用できない。つまりは染料インクと顔料インクは、用紙によって向き不向きがあるわけである。EP-M552Tは4色とも染料インクだ。そのため、写真印刷や年賀状の通信面の印刷を行っても綺麗に印刷できる。最小インクドロップサイズは非公開ながら3pl程度の予想されており、カートリッジ方式の上位モデルは6色で1.5plである事を考えると劣ることになる。近くでよく見ると粒状感があるが、一見すると発色も良く、綺麗に印刷されているといえる。一方、普通紙印刷は染料インクだけなので、それほど高画質ではない。最近では細線強調機能などを搭載し、普通紙では苦手な写真も色鮮やかになるようドライバーレベルで文書印刷画質を高めているため、十分実用的なレベルと言えるが、水濡れに弱いことも併せて顔料インクよりはやや劣るといえる。一方G3310はブラックが顔料インク、カラーが染料インクとなる。写真や年賀状の通信面印刷時には、染料ブラックを搭載していないため、カラー3色での印刷となる。黒色はカラーを重ねて作るが、どうしても非常に濃い茶色やグレーにしかならず、全体にコントラストが弱くなってしまう。これは黒髪や影、夜景などの色を見れば一目瞭然な他、影や夜景などの黒の中の微妙な表現力が劣ってしまう。その点ではEP-M552Tより劣る部分だ。最小インクドロップサイズは非公開ながら、海外の同機能のモデルが2plであるため、おそらく2plと思われる。EP-M552Tよりはドットは小さいため、粒状感の面では有利だが、それよりもブラックインクが使えない事の方が画質への影響は大きい。一方で、普通紙印刷時は顔料ブラックを搭載してるため、黒の印刷はメリハリがある印刷が行える。黒と言っても、完全な黒ではないグレーの部分には染料のカラーインクを重ねて作り出す場合があり、背景色があるなど、カラーの中に黒が混ざっている場合も染料インクを使う場合があり、必ずしも全ての黒色部分で顔料インクの恩恵を受けられるわけではないが、コピーや文書印刷でそういった部分は結構多く、一部だけでも全体的に引き締まった印象となるのは確かだ。普通紙印刷画質はG3310の方が綺麗に見えるだろう。このようにEP-M552Tは写真や年賀状向きのインク構成、G3310は文書印刷やコピー向きのインク構成となっている。
 この点はインクの耐保存性にも現れている。家庭用のカートリッジ方式の6色プリンターの場合、エプソンは「つよインク200」という名称で、アルバム保存300年、耐光性50年、耐オゾン性10年をうたっており、キャノンも「ChromaLife 100」という名称で、アルバム保存100年をうたっている。EP-M552Tは「つよインク」という名称で「つよインク200」と全く同じ耐保存性となっており、色あせには非常に強くなっている。一方のG3310に関しては耐保存性は非公開だが、ChromaLife 100には準拠しないという事なので、100年より短い可能性が高い。
 ちなみに、印刷速度にも特色がある。まず写真印刷速度を見てみると、EP-M552Tは33秒、G3310は51秒となっており、EP-M552Tの方が1.5倍高速だ。ノズル数が上位モデルと同じ各色180ノズルと多く、MSDTという3つのインクサイズのインクを打ち分ける機能を搭載しており、必要に応じて大きなインクサイズを打ち分ける事で高速化と高画質化を両立しているためと思われる。G3310はカラー各384ノズル、ブラック320ノズルというのは、キャノンとしては少ない方で、これが印刷速度に影響していると言える。EP-M552Tでも上位モデルよりは遅いが、比較的実用的な速度になっていると言える。一方、文書印刷速度はEP-M552Tはカラー、モノクロ共に6.0ipm(image per minute:1分あたりの印刷枚数)、G3310はカラーが5.0ipm、モノクロが8.8ipmで、モノクロ文書だけはG3310の方が高速だ。カートリッジ方式の上位モデルではカラー10ipm、モノクロ15ipmという機種もあるため、それと比べれば遅めだが、こちらも、印刷枚数がよほど多くなければ十分実用的な速度と言えるだろう。
 エコタンク・ギガタンクだが、それぞれ特徴がある。1世代目か2世代目か、さらに「オフキャリッジ式」か「オンキャリッジ式」かと言う違いがある。G3310は1世代目のギガタンクとなる。タンク全体のカバーと、それぞれの色のキャップを外すと、インクボトルの先端より大きな注入口が現れる。ここにボトルの先端を挿し込んで、ボトルを握ってインクを押し出して注入する。前面からインク残量は目視できるので、満タンラインを確認しながら入れていくことになる。インクボトルからインクをこぼしやすく、思わず入れすぎてしまったり、間違えた色のタンクに入れてしまう危険性がある。一方EP-M552Tは「挿すだけ満タンインク方式」という2世代目のエコタンクになっている。同じくタンクそれぞれのカバーをスイング式に開けると、インクボトル挿し込み口が現れる。穴では無く、注入用の管が出ており、ここにボトルを挿し込むと、注入が始まる形となる。そして満タンになると自動ストップするので、ボトルを挿し込んだらストップするまで待つだけだ。挿し込まなければボトルの先端からインクが出にくい形状となっているため、ボトルからインクをこぼす心配も無い。さらに、注入口とボトルの先端の形状を色ごとに変えてあるため、間違えた色のタンクに注入してしまう危険性が無く、より安心感が増している。元々、タンク方式の製品ではエプソンが先行しているのに加えて、G3310は旧モデルの継続販売であるため、この点では大きく劣ってしまう。カートリッジ方式と同じくらい手軽に使いたいならEP-M552Tの方が良いだろう。
 一方、タンクの搭載方式にも違いがあり、EP-M552Tが「オンキャリッジ式」、G3310は「オフキャリッジ式」となる。「オフキャリッジ式」は、プリントヘッド(印刷時に左右に動く部分)とは別の所にインクタンクが固定されており、プリントヘッドとはチューブでつながれている方式である。「オンキャリッジ式」とは、プリントヘッドの上にインクタンクがある方式だ。「オンキャリッジ式」は、動くパーツにインクがタンク載せられているため、重量をあまり重くする事ができず、小型のタンクとなってしまう一方、「オフキャリッジ式」はインクタンクが固定されているため大型化できる。その分、「オフキャリッジ式」ではインクタンクの分だけ本体が大型化する傾向がある。また、長いチューブでつなぐために初期充填時のインク消費が多いことと、やや詰まりやすいのもデメリットだ。逆に言うと、小型のインクタンクを採用した場合は、「オンキャリッジ式」とすることで、本体の小型化と、インク詰まりなどの問題を解消できる事になる。
 この「オフキャリッジ式」と「オンキャリッジ式」の違いが印刷コストに影響している。写真の印刷コストはEP-M552Tしか公表していないため、文書印刷コストで比較してみると、EP-M552Tはカラー文書が2.7円、モノクロ文書が1.2円なのに対して、G3310はカラー文書が0.8円、モノクロ文書が0.3円で、G3310EP-M552Tの25〜30%の印刷コストになっている。印刷コスト面では「オフキャリッジ式」を採用し、大容量のタンクになっているG3310が圧倒的に有利だ。ちなみに写真の印刷コストはEP-M552Tでは8.4円(写真用紙代約4.3円を含む)となっているが、G3310ではこちらもより低価格になる事が予想される。ただし、インクカートリッジの機種の場合、エプソンのEP-882Aでは写真が20.6円、A4カラー文書が12.0円、キャノンのPIXUS TS8330はそれぞれ19.4円と9.9円なので、EW-M552Tでもこれらと比べれば圧倒的に印刷コストは安い事になる。
 インクタンクのサイズに違いがあるため、1回の補充で印刷可能な枚数にも違いがある。インクボトル1本でインクタンクを満タンまで補充できる。いずれもA4カラー文書を印刷した場合、G3310はカラーが7,000枚、ブラックが6,000枚まで印刷できる。一方、EP-M552Tはカラーが各1,000枚、ブラックが600枚までプリントできる。カラーは7分の1、ブラックは10分の1の印刷枚数となる。これは「使いきりサイズ」と呼ばれるサイズで、「増量」サイズならそれぞれ3,700枚と2,200枚印刷できるが、インクタンクには「使いきりサイズ」分しか入らないため、4回弱の補充が出来る形となる。印刷コストもほとんど変わらないため、一般的には「使いきりサイズ」を使うことになるだろう。とはいえ、G3310は4本購入すると5,080円なのに対して、EW-M552Tは4本購入しても2,400円と低価格だ。1枚当りは割高でも、インクを購入する時の金銭的負担は小さい。6,000枚も印刷出来ると言っても多すぎるというユーザーには、ちょうど良い大きさとも言える。
 ちなみに、付属のインクボトルは、EP-M552Tはセットアップ用インクボトル、G3310は別売りのインクボトルと同じものが1セット+ブラックがもう1本付属する。とはいえ、EP-M552Tのセットアップ用インクボトルでもインクタンクが満タンになるため、両機種とも付属のインクボトルで、インクタンク1回分の補充が可能である。しかし、そこから初期充填を行うと大量のインクを消費する。EP-M552Tは大半のインクを消費してしまうため、セットアップ用という名称になっていると思われる。一方3310は初期充填後の印刷可能枚数を公表していないが、かなりの大容量であるため、ある程度は残ると予想される(エプソンの同様の機種では6割程度が残る)。さらにG3310はブラックインクボトルがもう1本付属するので、ブラックインクは残った分+6,000枚は必ず印刷できる。この点では、本体購入後にすぐインクボトルの追加購入が必要ではないG3310はお得だと言える。
 このように印刷画質や印刷速度、耐保存性の面で見てもEP-M552Tは写真や年賀状印刷向け、G3310は文書印刷やコピー向けと言える。またインクの補充が便利なEP-M552Tと、印刷コストが特に安いG3310となっている、

プリント(給紙・排紙関連)
型番
EP-M552T
G3310
製品画像
対応用紙サイズ
L判〜A4
名刺〜A4
給紙方向
(セット可能枚数(普通紙/ハガキ/写真用紙))
背面

(100枚/30枚/20枚)
(0.6mm厚紙対応)

(100枚/40枚/20枚)
前面
その他
排紙トレイ自動開閉
用紙種類・サイズ登録
○(用紙セット連動)
用紙幅チェック機能
○(印刷時)

 続いて、給紙・排紙関連の機能を見てみよう。給紙は背面からのみとなる。いずれもA4普通紙を100枚までセットできる。前面給紙カセットに比べると、用紙をセットしたままだとホコリが積もってしまう点や、給紙トレイが後方に傾くため、後方と上方にスペースが必要である点など、デメリットは多いが、下位モデルなので仕方が無いだろう。 EP-M552TはL判からA4サイズまでなのに対して、G3310はL判より小さいな名刺サイズへの印刷にも対応している。フチなしデザインの名刺の場合や、少量印刷したい場合に便利だ。一方、通常の背面給紙では0.3mm厚程度の用紙までの対応だが、EP-M552Tは倍の0.6mmの用紙に印刷ができる。厚めの用紙や、写真を貼り合わせた年賀状などにも印刷が可能なのは便利だ。
 その他、EP-M552Tは用紙の種類とサイズを登録しておく機能が搭載されている。液晶ディスプレイでメニューから登録も可能だが、用紙をセットした際に自動的に登録画面が表示されるため便利だ(されないようにもできる)。この登録内容と、印刷時の用紙設定が異なっている場合、メッセージが表示される仕組みだ。これに加えて、印刷時に実際の用紙幅をセンサーでチェックする機能もあり、印刷設定に対して用紙幅が小さい場合、用紙外にインクを打ってしまい、プリンター内部を汚すことが無いように工夫されている。

プリント(付加機能)
型番
EP-M552T
G3310
製品画像
自動両面印刷
CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷
写真補正機能
○(オートフォトファイン!EX)
N/A
特定インク切れ時印刷
自動電源オン/オフ
○/○
○/○
廃インクタンク交換/フチなし吸収材エラー時の印刷継続
○/○
−/−

 その他、プリントの付加機能を見てみよう。両機種とも自動両面印刷機能やCD/DVD/Blu-rayレーベル印刷機能は搭載していない。写真の自動補正機能としては、EP-M552Tは「オートフォトファイン!EX」を搭載しており、逆光や色かぶりをした写真でも、顔やシーンを認識して高いレベルで自動補正が行われる。もちろんパソコンからの印刷時だけでなく、後述のダイレクト印刷時にも利用できる。一方、G3310は自動補正機能については不明だ。
 自動電源オン/オフ機能も両機種とも搭載している。自動電源オンは、印刷が実行されると自動的に電源がオンになる機能だ。無線/有線LAN接続ができるようになり、プリンターから離れた場所のパソコンやスマートフォンから印刷を実行することが増えたが、そういった際にわざわざプリンターの電源を入れに行く手間が省ける。また、指定した時間が経つと自動的に電源がオフになる「自動電源オフ」機能も搭載しており、電源オンのままにしてしまう事も無い。逆に自動電源オン機能があるので、電源を入れっぱなしにする必要もなくなるわけだ。
 EP-M552Tの便利な機能が、ユーザーによる廃インクタンク交換機能とフチなし吸収材エラー時の印刷継続機能だ。廃インクタンクはクリーニングの際に排出されるインクを貯めておくタンクで、G3310を含む多くの機種は、満タンになるとメッセージが表示され修理に出して交換するまで一切のプリントが止まってしまう。一方、EP-M552Tはインクカートリッジなどと一緒に交換用メンテナンスボックスが売られており(980円)、交換すれば印刷が再開できる。安くすむだけでなく、プリンターが手元に無い期間が無くなるため便利だ。さらに、EP-M552Tはフチなし吸収材が満タンになったときも、便利になっている。フチなし印刷時は、用紙サイズピッタリに印刷すると用紙の微妙なズレによってフチができてしまうため、少し大きめにプリントして、はみ出した部分はフチなし吸収材に吸収させる方法となっている。このフチなし吸収材が満タンになると、G3310や多くの機種はプリントが完全に止まってしまうが、EP-M552Tはフチあり印刷に関しては継続ができるようになっているのである。急ぎのプリントを行っておいて、余裕のあるときに修理に出すという事ができるわけだ。どちらも、長く使う事を考えた安心の機能だ。

スキャン
型番
EP-M552T
G3310
製品画像
読み取り解像度
600dpi(600×600dpi)
600dpi(600×1200dpi)
センサータイプ
CIS(シートフィード型)
上質紙・普通紙・再生紙のみ/写真・ハガキ等不可
CIS
原稿取り忘れアラーム
スキャンデーターのメモリーカード保存
○(JPEG/PDF)

 続いて、スキャナー部を見てみよう。解像度は両機種とも600dpiだ(副走査は600dpiと1200dpiで異なるが、センサーの解像度である主走査は600dpiで共通)。上位モデルでは1200dpiや2400dpiという機種が多いため、解像度では大きく劣るように見えるが、実用上はそれほど差が無い。というのも反射原稿(紙などの原稿)にしか対応しないためだ。一般的に文書なら200〜300dpi、写真なら300〜600dpiである。L判写真を600dpiでスキャンすると約2,100×3,000ドット、A4原稿を300dpiでスキャンすると約2,500×3,500ドットとなるため、パソコンやスマートフォンに取り込んで見るような用途であれば十分だ。写真を最終保存版として、出来るだけを綺麗に取り込みたいという場合などには1200dpiあれば便利かもしれないが、一般的には600dpiで十分だ。
 しかし、この2機種には大きな違いがある。G3310はガラス面に原稿を置き、センサーが移動してスキャンする一般的な「フラットベッドスキャナー」だ。CIS方式なので、厚い本の綴じ目近くなど、ガラス面から浮いてしまう原稿ではピントが合わなくなってしまう点は注意が必要だが、原稿の厚みや種類によらずスキャンが出来る。一方、EP-M552Tはシートフィード型と呼ばれる方式だ。原稿を薄い隙間のような挿入口に挿し込むと、原稿の方が移動しながらスキャンされる方式だ。家庭用ファクスやモバイルスキャナーなどと同じ方式である。問題は隙間に無し込める厚さでなければならず、紙送りローラーの関係から、横幅にも制限がある事だ。EP-M552Tの場合対応する用紙は上質紙・普通紙・再生紙のみで、サイズはA4、レター、B5、リーガルサイズのみだ。つまり、A4又はB5サイズの普通紙、またはそれに近いものしかスキャンできないわけだ。本や冊子、箱状のものなどはおろか、写真用紙やハガキも対応していない。EP-M552Tのスキャナーは非常に簡易的なものであるといえるだろう。一方、スキャンした原稿をパソコンを使わず直接USBメモリーやSDカードなどに保存する機能は、EP-M552Tのみ搭載している。

ダイレクト印刷
型番
EP-M552T
G3310
製品画像
ダイレクトプリント
メモリーカード
メモリーカードリーダー接続
USBメモリー
赤外線通信
対応ファイル形式
JPEG
色補正機能
トリミング
フチなし/フチあり
赤目補正
明るさ調整(5段階)
コントラスト調整(5段階)
シャープネス調整(5段階)
鮮やかさ調整(5段階)
フィルター(モノクロ/セピア)
手書き合成
メモリーカードからUSBメモリー/外付けHDDへバックアップ
−/−
−/−
PictBridge対応
○(USB/Wi-Fi)
各種デザイン用紙印刷
フォーム印刷(カレンダー・罫線・便箋・スケジュール帳・五線譜)
証明写真印刷
シール印刷
CDジャケット印刷

 ダイレクト印刷を見てみよう。とはいえ、対応しているのはEP-M552Tのみだ。メモリーカードリーダーを内蔵はしていないが、USBポートを搭載する。ここにはUSBメモリーはもちろん、パソコン用のUSB接続のメモリーカードリーダーを接続することで、SDカードをはじめ各種メモリーカードに対応できる。別途購入する必要はあるが、SDカードなどの写真をEP-M552Tのみでプリント可能だ。ただ写真のダイレクト印刷が可能なだけで無く、機能も豊富だ。一部を拡大して印刷するトリミング機能と、フチあり・フチなしの選択と赤目補正機能は当然として、明るさやコントラスト、シャープネス、鮮やかさも5段階から調整可能で、セピア調やモノクロに変換も出来る。写真の自動補正機能「オートフォトファイン!EX」を使えば、自動でも十分綺麗に補正されるが、好みの色合いで印刷したい場合に重宝するだろう。
 さらに、EP-M552Tは写真を利用したカレンダー、罫線、便箋、スケジュール帳、五線譜などが印刷できる「フォーム印刷」機能、3種類の証明写真サイズの写真印刷ができる「証明写真印刷」機能、ラベル用紙に印刷して複数面のシールにできる「シール印刷」、写真を1枚又は複数枚並べて「CDジャケット」を印刷する機能も搭載している。G3310はこういった機能は一切搭載していない。ダイレクト印刷機能はEP-M552Tの圧勝と言えるだろう。

スマートフォン/クラウド対応
型番
EP-M552T
G3310
製品画像
スマートフォン連携
アプリ
メーカー専用
EPSON iPrint
EPSON Smart Panel
Canon PRINT Inkjet/SELPHY
AirPrint
対応端末
iOS 10.0以降
Android 5.0以降
(EPSON Smart Panel使用時のiOSは11.0以降)
iOS 11.0以降
Android 4.4以降
スマートスピーカー対応
○(Alexa/Googleアシスタント)
○(Alexa/Googleアシスタント)
Wi-Fiダイレクト接続支援機能
○(QRコード読み取り(iOS)/アプリ上で選択して本体で許可(Android))
○(Bluetooth)
写真プリント
ドキュメントプリント
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
Webページプリント
スキャン
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
クラウド連携
プリント
アプリ経由/本体
○/−
○/−
オンラインストレージ
○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive)
○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/OneDrive/google classroom)
SNS
○(Instagram/Facebook・コメント付き可)
○(Instagram/Facebook・コメント付き可)
写真共有サイト
○(googleフォト/image.canon)
スキャン
アプリ経由/本体
○/−
−/−
スキャンしてオンラインストレージにアップロード
○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box)
メールしてプリント
○(JPEG/GIF/PNG/TIFF/PDF/Word/Excel/PowerPoint/メール本文)
LINEからプリント
○(JPEG/PNG/PDF/Word/Excel/PowerPoint)
リモートプリント
スキャンしてリモートプリント

 スマートフォンとの連携機能も両機種とも搭載しており、iOSと、Android端末に対応している。いずれも、専用のアプリを無料でダウンロードすることでプリント又はスキャンが行える。メインで使用すると思われる写真印刷の場合、用紙サイズや用紙種類、フチ無し設定まで行えるため、スマートフォンで撮影した写真を手軽に印刷できる。さらにドキュメント印刷にも対応している。PDF/Word/Excel/PowerPointといった主要なファイルに対応している他、Webページの印刷もでき便利だ。また、両機種ともスマートフォン上からスキャンを実行し、データーをJPEG又はPDF形式で受け取ることもできる。新聞や雑誌、手書きの情報などをスマートフォンに電子化するといった使い方ができるため便利だろう。なお、iPhoneやiPadの場合、AirPrintを利用したプリントも可能だ。
 スマートフォンとの接続は、無線LAN(Wi-Fi)で行うが、無線LANルーターを経由する方法と、ダイレクトに接続する「Wi-Fiダイレクト」(キヤノンはダイレクト接続)が選べる。無線LANルーターを経由する方が、機能面でも制限が無く、印刷する度にプリンターと接続と切断を繰り返すのWi-Fiダイレクトと比べると便利なので、こちらを利用するのがお勧めだが、無線LANルーターが無い環境で使用する場合や、一時的に同じネットワークに入っていない他人にプリンターを使わせる場合にWi-Fiダイレクトは便利だ。Wi-Fiダイレクトの接続設定は手動でもそれほど難しくは無いが、両機種とも手軽に接続出来る工夫がなされている。EP-M552Tは、iOSの場合は本体の液晶に表示されるQRコードを読み込めば接続が完了し、Androidの場合は一覧から選んで、本体の液晶にメッセージが表示されるので接続の許可を選べば接続が完了する。セキュリティーキーの入力などが不要で、設定はより簡単になっている。一方のG3310はBluetoothを利用した接続支援機能が提供される。Bluetoothで直接印刷データーを送信するのではなく、接続自体はWi-Fiだが、あらかじめBluetoothでペアリングしておけば、Wi-Fiダイレクトの設定が簡単に行えるというものだ。こちらはAndroid限定だ。使う機会は限定されるとはいえ、少しでも簡単に接続できるよう工夫さえれている点は評価できる。
 また、両機種ともスマートスピーカーに対応している。AlexaとGoogleアシスタント対応端末に対応しており、声だけでテンプレートを印刷させることができる。2019年12月現在でエプソンの4機種は、デザインペーパー、フォトプロップス、カレンダー、ノート、方眼紙、五線譜などのエプソン独自のものと、Alexaに登録された買い物リスト、やることリストなどの印刷に対応する。G6030はナンプレ、ぬりえ、レポート用紙、チェックリスト、五線譜などキャノン独自のもの印刷と、プリンターの状態の確認が行える。
 クラウドとの連携機能も両機種とも搭載されている。プリントの場合、オンラインストレージのファイルを印刷したり、SNSの写真を印刷する事ができる。SNSの写真はコメント付きでも印刷が可能だ。またG3310は写真共有サイトからの印刷も可能だ。両機種ともスマートフォン上のアプリからアクセスする形となり、プリンター本体にはアクセス機能は無い。一方、スキャンしてオンラインストレージへアップロードする機能はEP-M552Tのみ対応している。こちらもスマートフォン経由となり、上位モデルの様に本体だけでスキャンしてアップロードはできない。
 さらにネットワークを利用したプリント機能として、EP-M552Tは、印刷したい写真や文書を本機にメールすると自動で印刷できる「メールプリント」、LINE上でプリンターを友達登録し、トーク画面から写真を送信すると印刷される「LINEからプリント」、パソコンやスマートフォンから通常のプリントと同じ操作で、外出先など離れた場所から自宅のこれら機種で印刷できる「リモートプリントドライバー」といった機能を搭載しているのが便利だ。ネットワークに接続されていることを最大限に生かしていると言えよう。一方のG3310はこういった機能は搭載していない。

コピー機能
型番
EP-M552T
G3310
製品画像
等倍コピー
○(対応用紙はA4/レターの普通紙のみ)
拡大縮小
倍率指定
○(25〜400%)
オートフィット
定型変倍
CD/DVD/Blu-rayレーベルコピー
写真焼き増し風コピー
割り付け(2面/4面)
○/−
−/−
その他のコピー機能
濃度調整
バラエティコピー

 コピー機能を見てみよう。機能面ではEP-M552Tが優れている。単純な等倍コピーだけでなく、原稿と印刷する用紙サイズの組み合わせを指定して拡大縮小コピーが行う「定型変倍」機能、さらに25〜400%の間で1%刻みで拡大縮小コピーが行え、非常に高性能だ。また、2枚の原稿を1枚に縮小してコピーする2面割り付けにも対応している。もちろん濃度調整や枚数設定も可能で、普通紙だけで無く各種用紙にコピーが可能だ。一方G3310はフチありの等倍コピーだけである。コピー枚数は20枚まで設定できるが、印刷できる紙はA4普通紙のみだ。G3310のコピー機能は非常に簡易的といえる。しかし、EP-M552Tはスキャナー部の項目で説明したとおり、シートフィード型スキャナーであるため、本などの分厚い原稿だけでなく、写真やハガキの厚さにも対応せず、サイズもA4やB5等に限定される。それ以外はスマートフォンアプリに搭載される「カメラでコピー」を使う事が推奨されている。この機能は、原稿を写真撮影し、頂点を指定することで歪みを補正、背景が白になるよう色補正も自動で行われるもので、(スマートフォンに搭載されるカメラの性能にもよるが)ある程度小さな文字も読める程度のの品質でコピーが出来る。しかし、元々は時刻表やポスター、お知らせなどの掲示物を写真撮影しておき、家で印刷する事が出来るという機能だ。やはり、原稿をスキャンして行うコピーと比べると品質はかなり落ちるし、手間もかかる。どうしてもと言う場合はこの方法もあるが、やはり基本はA4やB5の普通紙程度の厚みの原稿をコピーする事になるだろう。その点ではG3310は本などの分厚い原稿でもコピー出来る。どちらが便利かは、扱う原稿によるだろう。ちなみに、EP-M552Tは、「原稿待ち受けモード」という機能が搭載されている。このモードにしていると、原稿を挿し込むだけで、同じ設定でコピーが行われる。複数枚の原稿をコピーする場合、いちいち原稿を入れ替える手間や、スタートボタンを押す手間も無く、次々にコピーしていける。シートフィード型スキャナーで問題ないのであれば、むしろ便利と言える。

操作パネル/インターフェース/本体サイズ
型番
EP-M552T
G3310
製品画像
液晶ディスプレイ
1.44型
(90度角度調整可)
1.2型モノクロ
(セグメント表示)
操作パネル
ボタン式
(90度角度調整可)
ボタン式
インターフェイス
USB他
USB2.0×1
USB2.0×1
無線LAN
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
有線LAN
対応OS
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3
MacOS 10.6.8〜
Windows 10/8.1/7 SP1
耐久枚数
3万枚
N/A
外形寸法(横×奥×高)
390×324×166mm
445×330×163mm
重量
4.5kg
6.3kg
本体カラー
ホワイト
ブラック

 操作パネルを見てみよう。液晶ディスプレイは下位モデルだけあって、上位モデルよりも小型で、EP-M552Tが1.44型、G3310が1.2型だ。EP-M552Tは本体前面に液晶ディスプレイと操作パネルは本体前面に取り付けられ、液晶ディスプレイだけでなく操作パネル全体を持ち上げて角度調整が可能となっている。最大90度まで起こすことができるので、垂直から水平まで見やすい角度で操作ができるよう工夫されている。液晶も小さいながらカラー液晶で、小さい液晶でも操作しやすいよう、順にめくるような項目切り替えと、コピーやメモリーカードからの印刷時に、細かな設定が不要な場合と必要な場合で分けることで、手順数を減らすなど工夫がなされている。ボタンも上下左右のボタンと中心に「OK」ボタン、「スタート」「ストップ」「戻る」「ホーム」など一通りのボタンがあるため、直感的に操作しやすい。
 一方、G3310というと、本体上面の右側に縦に操作パネルが並んでいる。操作パネルや液晶は、当然角度調整はできない。液晶は前述のように1.2型と小さいが、それよりもモノクロのセグメント表示で、バックライトも無い点は問題だ。2桁の数字(十の位は1のみ)以外は、ネットワークの状態やセットアップを示すアイコンなど固定表示のみで、情報量は非常に少ない。そのため、エラーの内容や、設定項目は数字でしか表示されず、マニュアルを見ないと、どの番号が何を表しているのかが分からない。ボタンも「電源」「LAN」「ダイレクト」「インフォメーション」「セットアップ」「+」「ストップ」「モノクロスタート」「カラースタート」しかない。操作も煩雑になり、例えば自動電源オフ機能を解除する場合、セットアップの19番なので、セットアップボタンを押した後、「+」ボタンを18回押して、数字を19にした後、モノクロスタートボタンを押すという操作になる。カラー表示でバックライトもあるため暗い場所でも見やすく、自由な内容をグラフィカルに表示でき、 ボタンも分かりやすい配置のEP-M552Tと、モノクロの固定表示でバックライトも無く、ボタン数も限られるG3310では、操作性には大きな差があると言えるだろう。
 インターフェースは両機種ともUSB2.0に加えて、無線LAN接続に対応する。最近では家に2台以上のパソコンがあり、無線LAN(Wi-Fi)ルーターで複数のパソコンがインターネットに接続できる状態になっているのも珍しくないはずだ。その場合、無線LANルーターに接続しておけば、家庭内のどのパソコンでもプリント可能となり非常に便利だろう。またスマートフォンやタブレットからの印刷も可能となる。またWi-Fiダイレクト(キヤノンは名称上はダイレクト接続)に対応しているため、無線LANルーターの無い環境でも、スマートフォンやタブレットと直接Wi-Fi接続が可能となっている点も共通の便利な点だ。ただし、前述のように、QRコードを読み込む(iOS)か、本体液晶で許可を選ぶだけ(Android)のEP-M552Tに対して、G3310では「ダイレクト」ボタンを押して、ダイレクト接続モードに入った後、「インフォメーションボタン」を押して、ネットワーク設定情報を印刷してパスワードを確認し、スマートフォンから手動でG3310に接続してパスワードを入力する必要があるなど、手間には大きな違いがある
 対応OSはメーカーによる差が大きい。EP-M552TはWindows XP SP3以降は全て対応する。MacOSもダウンロード対応とはなるが10.6.8以降に対応する。マイクロソフトのサポートの終了したWindows XPやVistaにも対応するのは安心だ。一方、G3310はWindows 7 SP1/8.1/10のみの対応だ。Windows XPやVistaだけでなく、Windows 8も非対応である点は注意が必要だ。さらに、MacOSには対応していない点は残念と言える。
 本体サイズを見てみよう。EP-M552Tが390×324×166mで、カートリッジ方式の機種と比べてもほとんど変わらない大きさだ。一方G3310は445×330×163mmと、横幅が55mm大きく、並べると少し大きく見える。両機種とも背面給紙で、後方にスペースが必要なのは変わらないので、本体サイズがそのまま設置スペースの差となる。G3310はインクタンクが大きい分が本体サイズに影響したのだろう。とはいえ、よほどスペースに制限が無ければ、G3310でもそれほど大きいわけではない。



 最後に、どちらがおすすめかを考えてみよう。これら2機種は方向性が全く異なるため、ある意味選びやすい。まず写真印刷を行いたいならEP-M552Tだ。染料ブラックを搭載するEP-M552Tと搭載しないG3310では、画質の差が大きく、また印刷した写真の耐保存性や、印刷速度、さらにはメモリーカードからのダイレクト印刷にも対応するなど、写真印刷の機能面ではEP-M552Tが有利だ。一方、パソコンからの文書印刷がメインならG3310だ。また、印刷コストを特に重視する場合もG3310が良いだろう。ただし、本体の操作性が悪い点や、ギガタンクが旧世代であるためインク補充が不便である点などが問題なければといえる。コピーもよく使うという場合は非常に難しい。拡大縮小や、普通紙以外へのコピーを行う場合はEP-M552Tしか選択肢は無いが、一方でスキャナーがシートフィード型であるため、原稿には制限がある。G3310はフラットベッドスキャナーであるため、分厚い原稿でもコピー出来るが、A4普通紙への等倍コピーしかできない。分厚い原稿と、拡大縮小のどちらを使うかによって決まるだろう。
 このように、それぞれに特徴がある2機種だが、そこまで印刷コストが最優先でなければEP-M552Tがオススメだ。カートリッジ方式からタンク方式に変える場合に、インク補充の手間や難しさが気になるため、その点でEP-M552Tは安心だ。また、カラー液晶の搭載や操作パネルなどの癖も少なく、インク構成も写真や年賀状から、文書印刷までオールマイティーに使えるといえるだろう。


(H.Intel)


【今回の関連メーカーホームページ】
エプソンhttp://www.epson.co.jp/
キャノンhttp://canon.jp/


EP-M552T
G3310