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2021年春時点のプリンター 〜エプソン・キャノン・ブラザーのプリンターを比較〜 (2021年9月13日公開)
数が少なくなったA4単機能機の中で、上位機種に属する5機種である。エプソンのEP-306(17,789円)、PX-S885(32,978円)、PX-S740(18,678円)とキャノンのTR703(17,468円)、MAXIFY iB4130(16,68円)が該当する。PX-S885以外の4機種はいずれも1万円台後半と価格差は小さい。エプソンはEP-306が家庭向け、PX-S740がビジネス向け、キャノンもTR703が家庭・ビジネス両用、MAXIFY iB4130がビジネス向けと各メーカー共に方向性の異なる製品をラインナップしている。一方PX-S885は3万3000円と、他機種の倍近い価格で、完全なビジネス向けの機種だ。同価格帯の4機種はそれぞれどのような違いがあるのか、そしてPX-S885は価格差に見合う機能の差があるのか見ていこう。 |
| メーカー | エプソン | エプソン | エプソン | キャノン | キャノン | ||
| 型番 | EP-306 | PX-S885 | PX-S740 | TR703 | MAXIFY iB4130 | ||
| 製品画像 | ![]() |
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| 実売価格(メーカーWeb/税込) | 17,789円 | 32,978円 | 18,678円 | 17,468円 | 16,363円 | ||
| インク | 色数 | 6色 | 4色 | 4色 | 5色 | 4色 | |
| インク構成 | ブラック シアン ライトシアン マゼンダ ライトマゼンダ イエロー |
ブラック シアン マゼンダ イエロー |
ブラック シアン マゼンダ イエロー |
顔料ブラック 染料ブラック シアン ライトシアン マゼンダ ライトマゼンダ イエロー |
ブラック シアン マゼンダ イエロー |
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| カートリッジ構成 | 各色独立 | 各色独立 (インクパック方式) |
各色独立 | 各色独立 | 各色独立 | ||
| 顔料/染料系 | 染料 (つよインク200) |
顔料 | 顔料 (つよインク200X) |
染料/顔料(黒) (ChromaLife100) |
顔料 (MAXIFY用新顔料インク) |
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| インク型番 | 70L(増量) 70(標準) |
IP01B(大容量) IP01A(標準容量) |
75L(大容量) 74(標準) |
380XL/381XL(大容量) 380/3581(標準容量) 380s/381s(小容量) |
2300XL(大容量) 2300(標準容量) |
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| ノズル数 | 1080ノズル | 3200ノズル | 1568ノズル | 4096ノズル | 4352ノズル | ||
| 全色:各180ノズル | 全色:各800ノズル | カラー:各256ノズル ブラック:800ノズル |
C/M/顔料BK:各1024ノズル Y/染料BK:各512ノズル |
カラー:各1024ノズル ブラック:1280ノズル |
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| 最小インクドロップサイズ | 1.5pl(Advanced-MSDT) | N/A(3.8pl?) | 2.8pl(MSDT) | N/A | N/A(カラー5pl/ブラック11pl?) | ||
| 最大解像度 | 5760×1440dpi | 4800×1200dpi | 4800×2400dpi | 4800×1200dpi | 600×1200dpi | ||
| 高画質化機能 | − | PrecisionCoreプリントヘッド ノズル自己判断システム |
PrecisionCoreプリントヘッド | − | − | ||
| 印刷速度 | L判縁なし写真(メーカー公称) | 14秒 | N/A | 41秒 | 18秒 | N/A | |
| A4普通紙カラー(ISO基準) | N/A | 24.0ipm | 10.0ipm | 10.0ipm | 15.5ipm | ||
| A4普通紙モノクロ(ISO基準) | N/A | 24.0ipm | 19.0ipm | 15.0ipm | 24.0ipm | ||
(税込) |
L判縁なし写真 | 増量:22.7円 標準:29.2円 |
N/A(大容量:25.2円) | N/A | 大容量:19.1円 標準:19.0円 小容量:26.1円 |
N/A | |
| A4カラー文書 | 増量:12.9円 | 大容量:6.7円 | 大容量:10.3円 | 大容量:10.5円 標準:10.5円 小容量:15.6円 |
大容量:6.8円 標準:8.4円 |
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| A4モノクロ文書 | N/A | 大容量:2.0円 | 大容量:3.5円 | 大容量:3.3円 標準:3.7円 小容量:5.4円 |
大容量:2.0円 標準:2.5円 |
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(カラー文書) |
顔料ブラック | − | 大容量:10,000ページ 標準:3,000ページ |
大容量:1,500ページ 標準:350ページ |
大容量:600ページ 標準:400ページ 小容量:200ページ |
大容量:2,500ページ 標準:1,000ページ |
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| 染料ブラック | N/A | − | − | 大容量:6,360ページ 標準:3,180ページ 小容量:940ページ |
− | ||
| カラー | N/A | 大容量:5,000ページ 標準:3,000ページ |
大容量:730ページ 標準:300ページ |
大容量:801ページ 標準:500ページ 小容量:250ページ |
大容量:1,523ページ 標準:712ページ |
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(税込) |
顔料ブラック | − | 大容量:19,228円 標準:8,217円 |
大容量:4,598円 標準:1,463円 |
大容量:1,793円 標準:1,331円 小容量:1,012円 |
大容量:4,730円 標準:2,310円 |
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| 染料ブラック | 増量:1,089円 標準:682円 |
− | − | 大容量:1,914円 標準:1,133円 小容量:803円 |
− | ||
| カラー | 増量:1,089円 標準:682円 |
大容量:各7,865円 標準:各6,381円 |
大容量:各1,738円 標準:各979円 |
大容量:各1,914円 標準:各1,133円 小容量:各803円 |
大容量:各2,409円 標準:各1,408円 |
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まずはプリントの基本となる画質と速度、印刷コストから見ていこう。まずは写真画質である。5機種の中で写真印刷画質が最も高いのはEP-306である。ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの基本4色に加えて、ライトシアンとライトマゼンダを搭載する6色構成である。最小インクドロップサイズも1.5plと極小であるため、全体を通して粒状感がほとんど無い高画質な印刷が可能である。特にライトインクを搭載するのは4機種中でEP-306のみであり、色の薄い部分でも粒状感が目立たないというメリットがある。また、この画質は家庭用A4複合機の上位機種EP-882Aとほぼ同等であるため(インクが少々異なるが)、画質面では最高レベルであると言える。インクは染料インクを採用しているため、写真用紙へ印刷した際に用紙の光沢感がそのまま出るため写真印刷に向いているといえる。次に画質が高いのはTR703である。5色構成となるが、色はブラック、シアン、マゼンダ、イエローの4色となっており、ブラックインクのみ染料インクと顔料インクの2種類を搭載する。そのため写真印刷時は4色印刷となり、色の薄い部分で粒状感が若干気になる。最小インクドロップサイズは非公開ながら2pl程度では無いかと予想され、この点もEP-306より劣る。しかし、このぐらいの差であれば、よく目をこらしてみないと粒状感は感じられず、写真全体がザラザラと見えるようなレベルではない。EP-306と比べるとやや劣るが、十分に写真印刷に耐えうる高画質である。PX-S885、PX-S740、MAXIFY iB4130の3機種は4色インク構成であるため、写真印刷時のインク色数だけで見るとTR703と同等に見える。しかし、全色顔料インクを採用している事が大きな違いだ。顔料インクは写真用紙への印刷が苦手で発色が悪くなるほか、用紙本来の光沢感が薄れポストカードのようになる。またPX-S740は最小インクドロップサイズが2.8plと大きく、全体にざらざらした印象を受ける。PX-S885は非公表ながら、同機能の海外モデルでは3.8plとなっていることから、おそらく3.8plである。PX-S740よりさらに大きい。MAXIFY iB4130も非公表だが海外モデルからの予想ではカラーが5pl、ブラックが11plと予想され、このサイズでは写真画質とは言いがたい。その上PX-S885とMAXIFY iB4130はフチなし印刷非対応となっている点も注意が必要だ。よって、写真印刷画質はEP-306が最高で、TR703でも十分高画質だが、PX-S740では少々つらく、PX-S885やMAIX|FY iB4130は写真向けとは言えない。 写真の耐保存性に関しても違いがある。EP-306は「つよインク200」となっており、アルバム保存300年、耐光性50年、耐オゾン性10年と、耐保存性は非常に高い。さすがに写真印刷画質に特化したプリンターと言えるだろう。次いで耐保存性が高いのは、意外にもPX-S740で、採用する「つよインク200X」はアルバム保存200年、耐光性45年、耐オゾン性30年と、EP-306に近いレベルだ。写真印刷向きの画質とは言いがたいが、耐保存性の面では問題ないと言える。TR703も「ChromaLife 100」であり、アルバム保存100年をうたっているが、耐光性や耐オゾン性の表記がないので、写真を飾った場合の色あせが不安だ。PX-S885は「顔料インク」とだけ書かれており、MAXIFY iB4130は「MAIFY用新顔料インク」となっており、耐保存性は示されていない。 一方、文書印刷(普通紙への印刷)の画質となると、大きく異なる。普通紙印刷の場合、染料インクは用紙にしむ込むため、インクが広がってしまい、シャープさが弱くなり、文字や線が太くなるほか、中抜き文字や小さな文字が潰れたり、文書内の写真のメリハリが弱くなる。また耐水性が弱いため濡らしてしまったり濡れた手で触ったり、マーカーを引くなどするとにじんでしまう。顔料インクではこういったことは無く、普通紙にもシャープな印刷ができる他、耐水性も高い。このことから、EP-306は全色染料インクであるため、普通紙の印刷画質は並だ。また、複合機の最新機種と比べると発売が古いため、ドライバーレベルでの改善もやや弱い。逆にPX-S885、PX-S740、MAXIFY iB4130は全色顔料インクであるため、カラー・モノクロ問わず普通紙の印刷画質は非常に高い。ある意味普通紙に特化していると言える。ただし、MAXIFY iB4130は前述のように最小インクドロップサイズが他機種よりもかなり大きいため、普通紙に印刷する写真やイラスト、グラフなどでも粒状感が目立ってしまう可能性はある。逆に、PX-S885とPX-S740はPrecissionCoreプリントヘッドを採用しており、普通紙印刷時の解像度も360dpiから600dpiにアップしているため、より高画質で、図面のような細い線でも潰れず印刷ができる。最小インクドロップサイズもMAXIFY iB4130より小さいため、粒状感も抑えられるだろう。さらにPX-S885はノズル自己診断システムを搭載しており、プリントヘッドのドット抜けを印刷ジョブごとに自動的に検知し、画質を調整するため、ふと気づいたら印刷結果に問題があってやり直しという事を防ぐことができる。残るTR703はブラックだけだが顔料インクを搭載しているため、ブラックインクを使用する部分に限ってだが、顔料インクの恩恵が得られる。カラー部分は染料インクを使用するのはもちろん、完全な黒ではなくグレーの部分はカラーインクを重ねて表現する場合があり、また背景色がある場合なども染料ブラックを使用する場合があるため、全ての黒色で顔料インクのメリットを受けられるわけでは無いが、黒文字などが顔料インクなだけでも全体の仕上がりはぐっと引き締まる。よって、写真印刷に力を入れたEP-306、文書印刷に特化したPX-S885、PX-S740、MAXIFY iB4130、中間のTR703という構図となる。 印刷速度を見てみよう。L判写真の縁なし印刷速度では、EP-306が14秒、TR703が18秒とこの2機種はかなり高速で、大量の印刷でもストレス無く行えるだろう。EP-306は最小インクドロップサイズが1.5plと小さいものの、5つのサイズのインクを打ち分けるAdvanced-MSDTに対応しており、必要に応じて大きなドットを打つことで、画質と速度を両立している。TR703も最小インクドロップサイズは小さいが、ノズル数を多くすることで高速化している。一方PX-S740はカラーが各256ノズル、黒に至っては800ノズルとノズル数はEP-306より多いが、41秒とEP-306やTR703と比べるとかなり遅い事が判る。Advanced-MSDTより劣る3つのサイズのインクを打ち分けるMSDT対応という事も多少は影響していると思われるが、文書印刷に特化した設計がなされているためと思われる。41秒でも、十分使えるレベルではあるが、他の機種と比べると差が大きい。写真印刷を大量にするなら他機種が良いだろう(もっとも顔料インクのPX-S740で写真印刷を主体に使うことは無いと思われるが)。PX-S885とMAXIFY iB4130は写真印刷速度が公表されていない。 一方、A4普通紙への文書印刷速度はL判写真とは傾向が異なる。こちらは単位をipmで表す。ipmはimage per minute、つまり1分あたりの印刷枚数であるため、数値の大きい方が高速になる。例えば写真の印刷速度では遅かったPX-S740はカラー10.0ipm、モノクロ19.0ipmで、TR703の10.0ipmと15.0ipmと比べてもカラーは同等、モノクロはPX-S740の方が高速だ。写真印刷とは異なる結果で、やはりPX-S740は普通紙印刷を重視した設計となっているようだ。そして、これらを上回るのがPX-S885とMAXIFY iB4130である。MAXIFY iB4130はカラー15.5ipm、モノクロ24ipmと非常にに高速だ。もともと文書印刷に特化した設計の上に、1枚目の印字中に2枚目を重ねて搬送させる「重ね連送」を行っており、高速化を図っている。そしてPX-S885はカラー、モノクロ共に24.0ipmで5機種中最速だ。ノズル数も各800ノズルとエプソンとしてはかなり多く、またカラーも同等のノズル数であるため、カラー、モノクロ問わず高速となっている。PX-S740も決して遅いわけでは無いが、より高速さを求めるならPX-S885やMAXIFY iB4130が便利だ。ちなみにEP-306は文書の印刷速度を公表していないが、海外の同機能のモデルではモノクロカラー9.0ipm、モノクロ9.5ipmとなっており、これに近い速度と考えられる。こちらは逆に写真印刷向けに調整されているのか、文書印刷はやや遅めだ。 印刷コストを見てみよう。まずはL判写真の印刷コストである。EP-306が22.7円で標準的な値だ。一方PX-S740は非公表だが、税込み価格表記になる前は公表されており、そこから計算すると25.2円とやや高くなる。大容量インクを採用しているものの、顔料インクでの写真印刷は印刷コストが上がる傾向があるため、EP-306より高くなっている。一方TR703は19.0円とやや安い。EP-306とTR703との差は3.7円なので、100枚で370円。この差を大きいと感じるかは人によって違うだろうが、写真を大量印刷するならTR703がおすすめだ。PX-S885とMAXIFY iB4130は写真の印刷コストは公表されていない。 一方印刷画質や速度同様、文書印刷の場合は傾向が異なる。EP-306はA4カラー文書が12.9円でこれは平均的な値だ。一方、PX-S740はA4カラー文書10.3円、A4モノクロ文書3.5円となり、写真の印刷コストと逆にPX-S740の方が安い。また、これは平均よりも安めと言え、PX-S740の本来の用途である普通紙印刷では印刷コストに問題はない。TR703はA4カラー文書が10.5円、A4モノクロ文書が3.3円とPX-S740とほぼ同等で、こちらも印刷コストは安めと言える。PX-S885とMAXIFY iB4130は文書印刷向けで印刷コストを売りにしている機種だけあってPX-S885はカラーが6.7円、モノクロが2.0円、MAXIFY iB4130はカラーが6.8円、モノクロが2.0円とほぼ同じ印刷コストだ。そして圧倒的に安い。文書の大量印刷を考えるならPX-S885やMAXIFY iB4130の低印刷コストは魅力だ。 ちなみに、5機種とも各色独立インクとなっており、無くなった色だけ交換が可能だ。ただし、PX-S885を除く4機種は従来通りのインクカートリッジ方式である。それに対して、PX-S885はインクパック方式を採用している。インクパックはインクの充填された袋状のもので先端にプラスチックの持ち手と取り付け口が付いている。本体前面の最下段に色ごとのトレイがあり、パックをトレイに装着して、トレイを本体に戻すという方式となる。パック式になったことで大容量となっており、大容量のIP01Bならブラックインクは10,000ページ、カラーインクは5,000ページの印刷が可能となっている。ブラックは19,228円、カラーは7,865円である。ほぼ同じ印刷コストのMAXIFY iB4130でも大容量の2300XLインクで、ブラックは2,500枚、シアン1,755枚、マゼンダ1,295枚、イエロー1,520枚の印刷が可能で、PX-S885と比べると4分の1程度の印刷枚数だ。価格はブラックが4,730円、カラーが2,409円となる。インクを購入する際は、一度に大きな出費となるが、交換頻度が少ないため、インク交換の手間が省けるほか、インク切れで印刷が止まっていたというトラブルも少なくなる。大量印刷に向いた設計だ。ちなみに、PX-S740は大容量の75番インクで、ブラックが1,500ページ、カラーが730ページ印刷でき、それぞれ4,598円と、各1,738円だ。TR703は家庭向けプリンターと同じインクカートリッジを使用するため大容量の381XL/380XLでも、ブラックは600枚、カラーは763〜824枚と少なめだ。価格はそれぞれ1,793円と各1,914円だ。EP-306も家庭向けプリンターなので、それほど多くない。文書の印刷可能枚数を公表していないが、インクカートリッジの価格と印刷コストから、500枚程度と推測される。価格は1色1,089円だ。 このように、印刷画質、印刷速度、印刷コストの全ての面で、特徴が顕著だ。写真印刷に特化しているが文書は苦手なEP-306、写真はそれほど得意ではないが文書は得意なPX-S740、どちらもそれなりのレベルとなっているTR703、普通紙印刷に特化し写真印刷は考えられていないPX-S885とMAXIFY iB4130という構図だ。 |
| 型番 | EP-306 | PX-S885 | PX-S740 | TR703 | MAXIFY iB4130 | ||
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| 対応用紙サイズ | L判〜A4 | L判〜A4 (用紙幅64mmまで対応) (フチ無し印刷非対応) |
L判〜A4 | 名刺〜A4 | L判〜A4 (フチなし印刷不可) |
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| 給紙方向 (セット可能枚数(普通紙/ハガキ/写真用紙)) |
○手差し (1枚/1枚/1枚) (0.6mm厚紙対応) |
○ (80枚/30枚/20枚) |
○手差し (1枚/1枚/1枚) |
○ (100枚/40枚/20枚) |
− | ||
| 前面 | 【カセット下段】 (100枚/40枚/20枚) 【カセット上段】 2L/ハイビジョン以下 (−/20枚/20枚) |
【標準カセット】 (250枚/50枚/50枚) 【増設カセット】 オプション 普通紙のみ (550枚/−/−) |
【カセット】 (250枚/50枚/20枚) |
【カセット】 普通紙のみ (250枚/−/−) |
【カセット上段】 (250枚/40枚/20枚) 【カセット下段】 普通紙のみ・A4/レター/リーガル (250/−/−) |
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| その他 | − | − | − | − | − | ||
| 排紙トレイ自動伸縮 | − | −(取り外し式) | − | − | − | ||
| 用紙種類・サイズ登録 | − | ○(カセット収納(前面)/用紙セット(背面)連動) | ○(カセット収納連動) | ○(カセット収納(前面)・給紙口カバー(背面)連動) | ○(カセット収納連動) | ||
| 用紙幅チェック機能 | ○ | ○ | ○ | − | − | ||
|
続いて、給紙・排紙関連の機能を見てみよう。対応用紙は、TR703を除く4機種がL判〜A4、TR703のみL判より小さい名刺サイズに対応している。名刺サイズに直接印刷ができると、印刷後に切り取る必要が無くまた、フチなしのデザインも作りやすい。名刺を印刷したい人には注目の機能だ。一方、PX-S885とMAXIFY iB4130はフチなし印刷が行えない。フチなし印刷は写真印刷だけで無く、年賀状や背景に色の付いた文書印刷にも使用する場合があるので注意が必要だ。ただしPX-S885は64mm幅まで対応しており、B6ハーフサイズのプライスカードなどの印刷に使えるという点では便利だ。また長尺用紙も6,000mm(6m)まで対応しており、垂れ幕や横断幕の印刷など、ビジネス用途での幅広い利用に対応している。PX-S740も1,200mm(1.2)まで対応しており、比較的便利だ。それに対してTR703は676mmまで、MAXIFY MB5430は最大長は355.6mmまでと、長尺印刷向きではない。EP-306はA4サイズ以上の長さにも対応はするが、最大長は記載されていない。 給紙はPX-S885とTR703を除く3機種は前面給紙が基本、PX-S885とTR703は前面と背面の2方向給紙となる。EP-306は複合機の上位機種と同様、前面2段給紙となる。カセット式となっているため用紙をセットしたまま本体に完全に収納が可能なほか、2段式であるため2種類の用紙を同時にセット可能だ。上段にL判やハガキなどの小さな用紙を、下段にはA4やB5といった大きな用紙をセットするようになっている。EP-306は下段にA4普通紙が100枚、上段にハガキや写真用紙なら20枚までセット可能だ。さらにハガキや写真用紙を下段にもセットでき、こちらにはハガキは40枚、写真用紙は20枚までセットできるので、上下段でハガキは60枚、写真用紙は40枚まで連続給紙が可能だ。用紙の入れ替えの手間はかかるが、印刷枚数が多いときには便利と言える。PX-S740も前面給紙でカセット式だが、1段となっており一度にセットできる用紙は1種類だ。ただしA4普通紙なら一度に250枚セットできる大型のもので、EP-306より大量の印刷にも対応できる。ただし、ハガキは50枚、写真用紙は20枚までで、EP-306の下段カセットと大きくは変わらない。 EP-306とPX-S740は、給紙も排紙も前面なので、用紙がプリンター後部で180度方向転換することになり、その点が厚紙やラベル用紙、封筒などの二重になった紙では不安という意見もある。そこで、この2機種では背面手差し給紙機能も備えている。従来の背面給紙に近い位置だが、用紙をセットしておけるような大型のものではなく、小さな背面給紙カバーと、用紙を支える小さな「用紙サポート」を引き出せるだけだ。手差し給紙であるため、1枚ずつしかセットできないが、その分、後方にスペースが無くても使用可能としているわけである。さらに、通常の給紙カセットでは0.3mm厚の用紙までの対応だが、EP-306の背面手差し給紙では、倍の0.6mmの用紙に印刷ができる。今まで印刷できなかった厚紙への印刷や、写真を貼り合わせた年賀状の宛名印刷もできる点も便利だろう。また、前面給紙カセットにセットした用紙と異なる用紙に数枚だけ印刷したい場合、わざわざ入れ替える事無く印刷するといった使い方も出来て便利だ。 一方、PX-S885とTR703は前面給カセットと背面給紙となる。EP-306に似た構成だが、前面給紙カセットは1段で、代わりに背面給紙は連続給紙が可能となっている。両機種とも前面給紙カセットに250枚、背面給紙にPX-S885は80枚、TR703は100枚までセットできる。ただし、背面給紙は不便な点もある。背面給紙はトレイが後方に傾くため、プリンター後方と上方にスペースが必要だ。また、用紙をセットしたままだとホコリが積もってしまい、それがプリンター内に入ると故障の原因になるため、毎回取り除く事が望ましい。そのため、A4普通紙など常時使用する用紙を前面給紙カセットにセットしておき、背面給紙はそれ以外の用紙を、入れ替えて使うという用途が考えられる。注意点としては、TR703の前面給紙カセットは普通紙専用である点だ。写真用紙やハガキ、ファイン紙などは全て背面給紙から利用する。常時使用する用紙が普通紙以外という場合は使い辛いと言える。一方、PX-S885は前面給紙カセットをもう1段増設できる。最下段に1段追加される形となるオプションのカセットは、普通紙のみだが550枚までセットできるため、2段合わせて800枚の給紙が可能となる。価格は16,500円で高さも10cm大きくなるが、必要に応じて給紙枚数を増やせ、しかも本体購入後に増設が可能な点は便利だ。ハガキや写真用紙の場合も見てみると、PX-S885は前面給紙カセットにハガキや写真用紙が50枚、背面給紙にハガキが30枚、写真用紙が20枚セットできるので、合計でハガキが80枚、写真用紙が70枚までセットでき、5機種中最大となる。TR703は背面給紙のみでハガキが40枚、写真用紙は20枚とやや少なめだ。 残るMAXIFY iB4130は前面給紙カセットが2段だが、EP-306の2段カセットというよりはPX-S740のカセットを2段搭載したような形だ。そのためどちらのカセットにもA4までの用紙をセット可能で、1段にA4普通紙を250枚、2段で500枚までセットできる事になる。下段カセットは普通紙のみでA4、レター、リーガルサイズのみの対応だが、A4+A4やA4+B5という様に組み合わせて利用ができる。ハガキや写真用紙は上段カセットのみで、ハガキは40枚、写真用紙は20枚となる。 注意点として、PX-S740、TR703、MAXIFY iB4130の3機種の前面給紙カセットは本体から少し飛び出した状態になる点だ。特にMAXIFY iB4130はカセットを縮めることで本体に収める事ができるが、この状態ではたとえ小さな用紙であってもセットでする事はできない。使用時にはカセットを伸ばして使う事になるため、本体にセットしても飛び出てしまう。TR703も前面給紙カセットは本体から飛び出した形となる。PX-S740も前面給紙カセットが飛び出しているが、排紙トレイや周囲のデザイン処理によって、トレイだけが飛び出したようには見えない工夫がなされている。EP-306やPX-S885は本体に完全に収納できるので、その点では見た目がすっきりしている。一方、PX-S885は排紙トレイを縮めたり折りたたんだりして収納することができない。正確にはA4サイズを超える用紙を使用するために伸ばす事ができるが、A4サイズ使用時のサイズより小さくすることはできない。取り外す事はできるが、通常は本体から排紙トレイが飛び出たままとなり、不便と言える。本体サイズも排紙トレイの飛び出た部分を含むサイズとなっている その他の便利機能として、EP-306を除く4機種は用紙の種類とサイズを登録しておく機能が搭載されている。液晶ディスプレイでメニューから登録も可能だが、前面給紙カセットを挿し込む、又は背面給紙ではPX-S885では用紙をセットすると、TR703は給紙口カバーを閉じると自動的に登録画面が表示されるため便利だ(されないようにもできる)。この登録内容と、印刷時の用紙設定が異なっている場合、メッセージが表示される仕組みだ。できる限り印刷ミスによる用紙とインクの無駄遣いをなくす工夫がなされている。これに加えて、PX-S885やPX-S740は印刷時に実際の用紙幅をセンサーでチェックする機能もある。用紙サイズの設定ミスにより用紙のない部分に印刷して、プリンター内部を汚してしまわないようにできる機能だ。この用紙幅チェック機能はEP-306にも搭載されている。 |
| 型番 | EP-306 | PX-S885 | PX-S740 | TR703 | MAXIFY iB4130 | ||
| 製品画像 | ![]() |
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| 自動両面印刷 | ○ | ○(普通紙のみ・湿温度センサー搭載) | ○(普通紙のみ) | ○ | ○(普通紙のみ) | ||
| 自動両面 印刷速度 |
A4カラー文書 | N/A | 15.0ipm | 6.3ipm | 3.2ipm | 9.5ipm | |
| A4モノクロ文書 | N/A | 15.0ipm | 9.2ipm | 3.3ipm | 13.0ipm | ||
| CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷 | ○ | − | − | ○ | − | ||
| 写真補正機能 | ○(オートフォトファイン!EX) | ○(オートフォトファイン!EX) | ○(オートフォトファイン!EX) | ○(自動写真補正) | − | ||
| 特定インク切れ時印刷 | ○(黒だけでモード・5日間のみ) | ○(黒だけでモード・5日間のみ) | ○(黒だけでモード・5日間のみ) | − | − | ||
| 自動電源オン/オフ | −/○ | −/○ | −/○ | ○/○ | ○(時刻指定)/○(時刻指定) | ||
| PictBridge対応 | ○(USB/Wi-Fi) | − | − | ○(Wi-Fi) | − | ||
| 廃インクタンク交換 | − | ○(メンテナンスボックス交換可) | ○(メンテナンスボックス交換可) | − | − | ||
| フチなし吸収材エラー時の対応機能 | − | − | − | − | − | ||
|
その他、プリントの付加機能を見てみよう。自動両面印刷は5機種とも対応している。特にEP-306とTR703は普通紙だけで無くハガキにも対応しており、ハガキの通信面と宛名面を用紙を入れ替える事無く両面印刷が行え便利だ。他の3機種は普通紙のみとなる。ただし、PX-S885は温湿度センサーを搭載しており、環境に応じて最適な両面印刷が行え、普通紙の両面印刷に関しては非常に優れている。実際の速度を見てみると、PX-S885はカラー、モノクロ共に15.0ipmと片面印刷の62.5%になっている。それに対してMAXIFY iB4030はカラーが9.5ipm、モノクロ13.0ipmで、それぞれ片面の61.3%と52%になっている。片面印刷の速度はモノクロでは同等だったMAXIFY iB4030が少し遅くなっているのは、この湿温度センサーの違いなのか、それともMAXIFY iB4030の重ね連送が、両面印刷時には効果を発揮しづらい為なのかは不明だ。PX-S740もカラーが6.3ipm、モノクロが9.2ipmで、それぞれ63%と48.4%で、低下率はそれほど悪くない。それに対してTR703は3.2ipmと3.3ipmで、32%と22%の速度と、両面印刷が特に遅い。両面印刷を多用するなら、PX-S885かMAXIFY iB4030が特に便利で、PX-S740も問題ないが、TR703ではかなり使い勝手が悪くなる点は注意が必要だ。EP-306の両面印刷速度は不明だ。 CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷もEP-306とTR703が対応しており、オリジナルデザインのディスクが作成可能だ。そのほか、EP-306とTR703はPictBridgeにも対応しており、対応のデジタルカメラからダイレクトプリントが可能だ。ただ、EP-306はUSB接続とWi-Fi接続の両方に対応しており対応機種も多いが、TR703はWi-Fi接続方式だけである点は注意が必要だ。 MAXIFY iB4130を除く4機種は写真印刷時に写真を自動補正する機能を備えている。EP-306、PX-S885、PX-S740が備える「オートフォトファイン!EX」は顔を自動判別し、シーンに合った補正をするもので、逆光写真や色かぶりも自然に補正してくれる。一方TR703の備える「自動写真補正」も顔を自動検出し、顔とそれ以外の部分の露光状態を別々に解析して、それぞれに合った明るさに補正してくれる。4機種とも高精度で自動補正が行われるのは安心である。MAXIFY iB4130は写真印刷に向いているとは言えないため、こういった機能が搭載されていないのは納得と言える。 最近、搭載機種が増えつつある自動電源オン機能だが、TR703のみ対応している。電源が切れた状態でも印刷が実行されると自動的に電源がオンになる機能だ。最近のプリンターはネットワーク接続に対応しており、必ずしもパソコンのそばにあるとは限らず、またスマートフォンなどからのプリントも考えられるため、わざわざプリンターの前まできて電源を入れる必要がないのは便利だ。ただしTR703の場合、排紙トレイを引き出さないとプリントが始まらないため、常時排紙トレイを引き出しておかないと、せっかく電源がオンになっても、結局排紙トレイを引き出しにプリンターの所まで行かなければいけないのは残念だ。一方、指定した時間が経つと自動的に電源がオフになる機能はEP-306、PX-S885、PX-S740、TR703の4機種が搭載している。MAXIFY iB4130も似た機能を搭載しているが自動電源オン・オフというよりは、時間指定による電源オン・オフが設定できる。オフィスの就業時間や、商店の営業時間などに合わせて決まった時間に電源を入れ、決まった時間に電源が切れるというものである。ある意味オフィス向けという機種では、この機能は便利な場合もあるだろう。 一方、PX-S885とPX-S740の便利な点として、交換式メンテナンスボックス(廃インクタンクの交換)に対応している事がある。メンテナンスボックスとはクリーニング時に排出される廃インクを貯めるもので、満タンになると通常は修理に出して交換するまでプリントが一切ストップしてしまう。プリンターが使えない期間が発生するし、交換費用もそれなりに掛かってしまう。しかしPX-S885/PX-S740のメンテナンスボックスは、交換用インクなどと共に家電量販店などでも販売しており(PX-S885用が3,122円、PX-S740用が2,609円)、ユーザー自身で簡単に交換できるようになっている。交換すればすぐに印刷を再開できるため、使用できない期間の発生を防ぐことができる。印刷枚数が多いと思われる機種だけに、この機能はうれしいところだ。ただし、PX-S740はフチなし印刷に対応しているが、その際に用紙からはみ出たインクを吸収させる「フチなし吸収材」に関しては修理交換となる。 |
| 型番 | EP-306 | PX-S885 | PX-S740 | TR703 | MAXIFY iB4130 | ||
| 製品画像 | ![]() |
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| スマートフォン連携 | アプリ | メーカー専用 | EPSON iPrint | EPSON iPrint | EPSON iPrint | Canon PRINT Inkjet/SELPHY | Canon PRINT Inkjet/SELPHY |
| AirPrint | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 対応端末 | iOS 10.0以降 Android 5.0以降 |
iOS 10.0以降 Android 5.0以降 |
iOS 10.0以降 Android 5.0以降 |
iOS 11.0以降 Android 4.4以降 |
iOS 11.0以降 Android 4.4以降 |
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| スマートスピーカー対応 | ○(Alexa/Googleアシスタント) | ○(Alexa/Googleアシスタント) | ○(Alexa/Googleアシスタント) | ○(Alexa/Googleアシスタント) | − | ||
| Wi-Fiダイレクト接続支援機能 | − | ○(NFC) | − | ○(Bluetooth) | − | ||
| 写真プリント | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| ドキュメントプリント | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ||
| Webページプリント | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| クラウド連携 | プリント | アプリ経由/本体 | ○/− | ○/− | ○/− | ○/− | ○/− |
| オンラインストレージ | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive) | ||
| SNS | ○(Instagram/Facebook・コメント付き可) | − | ○(Instagram/Facebook・コメント付き可) | ○(Instagram/Facebook・コメント付き可) | N/A | ||
| 写真共有サイト | − | − | − | ○(googleフォト/image.canon) | N/A | ||
| メールしてプリント | ○(JPEG/GIF/PNG/TIFF/PDF/Word/Excel/PowerPoint/メール本文) | ○(JPEG/GIF/PNG/TIFF/PDF/Word/Excel/PowerPoint/メール本文) | ○(JPEG/GIF/PNG/TIFF/PDF/Word/Excel/PowerPoint/メール本文) | − | − | ||
| LINEからプリント | ○(JPEG/PNG/PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(JPEG/PNG/PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(JPEG/PNG/PDF/Word/Excel/PowerPoint) | − | − | ||
| リモートプリント | ○(リモートプリントドライバー) | ○(リモートプリントドライバー) | ○(リモートプリントドライバー) | − | − | ||
| スキャンしてリモートプリント | ○(受信のみ) | − | ○(受信のみ) | − | − | ||
|
5機種はスマートフォンとの連携機能を搭載している。iOSとAndroid端末などに対応しており、専用のアプリを無料でダウンロードすることで、それらから直接印刷が行える。写真印刷の場合、用紙サイズや用紙種類、フチ無し設定(PX-S885/MAXIFY iB4130を除く)まで行えるため、スマートフォンで撮影した写真を手軽に印刷できる。一方、ドキュメント印刷の場合、PDF/Word/Excel/PowerPointといった主要なファイルに対応している。また、Webページの印刷もできるため便利だ。接続は無線LAN(Wi-Fi)を利用するが、無線LANルーターを経由する方法と、プリンターと直接接続するWi-Fiダイレクト(キャノンは名称はダイレクト接続)が一般的だ。EP-306を除く4機種は両方に対応しているが、EP-306はWi-Fiダイレクトには非対応で、無線LANルーターが必須となる。無線LANルーターを経由する方が、機能面でも制限が無く、印刷する度にプリンターと接続と切断を繰り返すのWi-Fiダイレクトと比べると便利なので、こちらを利用するのがお勧めだが、無線LANルーターが無い環境で使用する場合や、一時的に同じネットワークに入っていない他人にプリンターを使わせる場合にWi-Fiダイレクトは便利だ。Wi-Fiダイレクトの接続設定は手動でもそれほど難しくは無いが、PX-S885はNFC、TR703はBluetoothを利用した接続支援機能が提供される。NFCの場合は、対応機種はNFC対応のAndroidに限られるが、タッチするだけでパスワード入力などが不要で接続出来る。一方、Bluetooth接続の場合は、Bluetoothで直接印刷データーを送信するのではなく、接続自体はWi-Fiだが、あらかじめBluetoothでペアリングしておけば、Wi-Fiダイレクトの設定が簡単に行えるというものだ。こちらもAndroid限定だ。使う機会は限定されるとはいえ、少しでも簡単に接続できるよう工夫さえれている点は評価できる。なお、5機種とも、iPhoneやiPadの場合、AirPrintを利用したプリントも可能だ。 また、MAXIFY iB4130を除く4機種はスマートスピーカーに対応している。AlexaとGoogleアシスタント対応端末に対応しており、声だけでテンプレートを印刷させることができる。エプソンの3機種は、デザインペーパー、フォトプロップス、カレンダー、ノート、方眼紙、五線譜などのエプソン独自のものと、Alexaに登録された買い物リスト、やることリストなどとなる。TR703はナンプレ、ぬりえ、レポート用紙、チェックリスト、五線譜などキャノン独自のものと、プリンターの状態の確認が行える。 さらに、5機種ともクラウドとの連携機能も搭載されているため、スマートフォン/タブレット上からオンラインストレージ上のデーターにアクセスし、そのファイルを印刷することが可能だ。また、EP-306/PX-S740/TR703はSNSの写真をコメント付きで印刷が可能である。さらにTR703は写真共有サイトからの写真印刷にも対応する。MAXIFY iB4130はSNSおよび写真共有サイトからのプリントについては不明だ。いずれもスマートフォンのアプリ上からの操作となり、プリンター本体のみでクラウドにアクセスする事はできない。 さらにネットワークを利用したプリント機能として、EP-306/PX-S885/PX-S740は、印刷したい写真や文書をプリンターにメールすると自動で印刷できる「メールプリント」、LINE上でEP-306/PX-885/PX-S740と友達設定をし、トーク画面からファイルを送ると自動で印刷される「LINEでプリント」、パソコンやスマートフォンから通常のプリントと同じ操作で、外出先など離れた場所から自宅の対応プリンターで印刷できる「リモートプリントドライバー」といった機能を搭載しているのが便利だ。またスキャナーを搭載しないため、送信はできないが、EP-306とPX-S740はスキャンしてリモートプリント機能に対応した複合機でスキャンして離れた場所のEP-306/PX-S740で印刷する事ができる。簡易ファクスのような使い方ができるわけだ。ネットワークに接続されていることを最大限に生かしていると言えよう。リモートプリント機能はエプソンの3機種が圧倒的に便利だ。 |
| 型番 | EP-306 | PX-S885 | PX-S740 | TR703 | MAXIFY iB4130 | ||
| 製品画像 | ![]() |
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| 液晶ディスプレイ | − | 2.4型 (75度角度調整可) |
2.2型モノクロ | 2行モノクロ | 2行モノクロ | ||
| 操作パネル | − | 物理ボタン式 (75度角度調整可) |
物理ボタン式 | 物理ボタン式 | 物理ボタン式 | ||
| インターフェイス | USB他 | USB2.0×1 | USB2.0×1 | USB2.0×1 | USB2.0×1 | USB2.0×1 | |
| 無線LAN | IEEE802.11n/g/b | IEEE802.11ac/a/n/g/b 5GHz対応 (Wi-Fiダイレクト対応) |
IEEE802.11n/g/b (Wi-Fiダイレクト対応) |
IEEE802.11n/g/b (ダイレクト接続対応) |
IEEE802.11n/g/b (ダイレクト接続対応) |
||
| 有線LAN | 100BASE-TX | 1000BASE-T | 100BASE-TX | 100BASE-TX | 100BASE-TX | ||
| 対応OS | Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP1 MacOS 10.5.8〜 |
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3 MacOS 10.6.8〜 |
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP1 MacOS 10.5.8〜 |
Windows 10/8.1/7 SP1 MacOS 10.10.15〜(AirPrint利用) |
Windows 10/8.1/8/7/Vista SP2 MacOS 10.8.5〜 |
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| 耐久枚数 | N/A | 15万枚 | 8万枚 | N/A | N/A | ||
| 外形寸法(横×奥×高) | 390×338×141mm | 425×535×357mm | 449×380×171mm | 372×365×158mm | 463×394×290mm (用紙セット時は463×459×290mm) |
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| 重量 | 5.0kg | 16.0kg | 6.1kg | 5.4kg | 9.6kg | ||
| 本体カラー | ホワイト | ホワイト | ホワイト | ブラック | ブラック | ||
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操作パネルを見てみよう。とはいえプリント単機能機では基本的にパソコンからの操作となるため、本体での操作は少ないが、最近は液晶ディスプレイと操作ボタンを搭載する機種が増えている。今回の5機種もEP-306を除く4機種が搭載している。PX-S885を除く3機種はモノクロ液晶で、PX-S740が2.2型、TR703とMAXIFY iB4130が2行表示と、比較しにくいが小さめである事は確かだ。ただし、PX-S740のみバックライトを搭載しており、視認性は1ランク上だ。液晶と操作パネルはPX-S740は、本体前面から上面にかけて斜めになった部分に、TR703は前面に、MAXIFY iB4130は上面の右手前に配置される。TR703は低い所に、MAXIFY iB4130は高い所に置くと操作しずらいため、その点でもPX-S740は使いやすいと言える。残るPX-S885は他の3機種とは一線を画しており、2.4型のカラー液晶を搭載している。もちろんバックライトも内蔵しており見やすいほか、グラフィカルな表示ができるので、表示内容を理解しやすい。さらに液晶と操作パネルは、前面に取り付けられているが、持ち上げて75度まで角度調整が可能である。正面からでも真上からでも操作しやすく、他の3機種を圧倒する操作性となっている。また、印刷枚数の確認、印刷ジョブの管理や、ユーザーによる利用制限、操作パネルの操作制限や、USB接続の無効化などの設定が可能なほか、印刷時にパスワード印刷を設定しPX-S885本体でパスワードを入力するまで印刷されないようにできるなど、多人数での使用にも便利になっている。 インターフェースは5機種ともUSB2.0接続に加えてネットワーク接続にも対応する。最近では家に2台以上のパソコンがあり、ルーターで複数のパソコンがインターネットに接続できる状態になっているのも珍しくないはずだ。そんな人にはネットワーク接続によりどのパソコンでもプリントできるのは非常に便利だろう。5機種とも無線LANだけでなく有線LANにも対応しているため、ルーターが近い場合や、壁にLANコネクターが用意されている場合、無線LANでは不安定な場合などに重宝する。一方、EP-306を除く4機種の無線LANはWi-Fiダイレクト(キャノンでは名称はダイレクト接続)に対応しているため、無線LANルーターの無い環境でも、スマートフォンやタブレットと直接Wi-Fi接続が可能となっているのも便利な点だ。EP-306は必ず無線LANルーターを経由する必要がある点では不便だ。また、PX-S885はこの点でも他の4機種より高機能になっている。有線LANは1000BASE-Tに対応しており、100BASE-TX対応の他の4機種よりも印刷データーなどの高速転送が可能だ。さらに無線LANは、IEEE802.11acとaに対応している。IEEE802.11acは、他機種のIEEE802.11nと比べると通信速度が圧倒的に速いため、無線LAN接続時でも待たされる心配が無い。さらに、IEEE802.11ac/n/a通信時は、5GHz帯の電波を使用できる。他機種の2.4GHz帯は、Bluetoothや電話の子機と同じ帯域で、電子レンジなどの影響も受けやすいが、5GHz帯は無線LAN専用といえるので、通信が安定する。有線LAN、無線LAN共にワンランク上の機能となっている。 対応OSはエプソンの3機種はWindows XP以降は全て対応する(ただしWindows XPの場合のみ、PX-S885はSP3が必須、EP-306とPX-S740はSP1以降という点は異なる)。MacOSもダウンロード対応とはなるがPX-S885は10.6.8以降、EP-306とPX-S740は10.5.8以降に対応する。Windows 10などの最新OSだけでなく、マイクロソフトのサポートの終了したWindows XPやVistaにも対応するのは安心だ。一方、MAXIFY iB4130はWindows Vista SP2以降の対応で、MacOSも10.8.5以降とエプソンの3機種より対応OSはやや狭くなる。そしてTR703はWindows 7 SP1/8.1/10のみの対応だ。Windows XPやVistaだけでなく、Windows 8も非対応である点は注意が必要だ。MacOSも10.10.15以降で、しかも専用ドライバーが用意されずAirPrintを利用する。インク残量確認や一部の印刷設定、本体の動作設定ができない点でWindowsで利用する場合に比べて不便になっている。 本体サイズはEP-306が390×338×141mmと比較的コンパクトだ。後方にスペースが必要ない上に、高さに関しても背面手差し給紙部分だけが高くなっているので、見た目は数値以上に薄く見える。これを基準に他の機種を見ていこう。PX-S885は425×535×357mmでかなり大きい印象だ。奥行きに関しては、排紙トレイが本体から出た状態で固定されている部分も含んでおり、高さも背面給紙部分が少し高くなっている部分まで含んでいるため、それを除くと奥行きは435mmに、高さは305mm程度になるが、425×435×305mmでも他機種よりは圧倒的に大きい。しかも背面給紙を使用する場合、後方にスペースが必要だ。前面給紙カセットの枚数が多いことや、その下にインクの収納スペースが必要である事も影響しているが、ビジネス向けと言うことでサイズよりも高性能・高耐久という点を重視した結果だ。PX-S740は449×380×171mmでビジネス向けとしてはPX-S885よりかなりコンパクトだ。EP-306と比べて横幅は59mm、奥行きは42mm、高さは30mm大きく、一回り大きい印象だが、一昔前の機種と比べると大きいとも言えない。TR703は372×365×158mmで横幅は5機種中最も小さい。奥行きは前面給紙カセットが飛び出ていることもあってEP-306より27mm大きいだけで無く、背面給紙を使用する場合は後方にスペースが必要だ。設置スペースではEP-306に一歩譲るが、十分コンパクトだ。MAXIFY iB4130は463×394×290mmとなる。横幅はEP-306とは比べるまでも無く、PX-S885よりも大きい。奥行きと高さはPX-S885よりは小さいが、それでもEP-306よりはかなり大きい。また奥行きに関しては、用紙をセットするために前面給紙カセットを伸ばすと459mmとなるため、PX-S885の排紙トレイを除いたサイズより大きくなる。コンパクトさを求めるならEP-306だがTR703も十分コンパクトで、PX-S740でもそれほど大きいとは感じないはずだ。しかし、PX-S885とMAXIFY iB4130は設置スペースなどを含めて注意が必要な大きさである。 ここで気になるのが複合機とのサイズの差だが、このサイズを見ると、「単機能機だからコンパクト」とは言えない状況になりつつある。エプソン同士で比較すると、EP-306と近い性能複合機EP-883Aは349×340×142mmとなっており、4機種で最もコンパクトなEP-306ですら複合機EP-883Aと比べて奥行きが2mm、高さが1mm小さいが、幅は41mm大きくなっている。一方キャノン同士の比較でも、複合機の上位機種PIXUS TS8430は372×319×140mm(前面給紙カセットにA4/B5用紙セット時は奥行きは364mm)であり、TR703と比べると横幅は一緒、奥行きも1mmしか変わらないが、高さはTR703の方が18mm大きい。またPX-S740より高速プリントに対応したファクス付き複合機PX-M730Fは425×378×249mmで、高さはADFを搭載している分大きいが、幅に関しては24mm小さく、奥行きも同等だ。複合機では近年急激に小型化が進んでいる一方、単機能プリンターでも前面給紙カセットの採用で奥行きがA4用紙の縦の長さ+αが必要になり、それほど小型化できなくなっている。さらに単機能プリンターには新機種が発売されにくくなっているため、基本設計が数年前の複合機となっいる事も多く、その後に複合機の小型化が行われると、サイズ面での逆転現象まで発生している。設置スペースの面でもA4単機能プリンターが有利とは言えない状況になりつつある事から、大きさだけで単機能機を選ぶのは時代遅れと言える。ちなみにPX-S885の複合機版であるPX-M885Fは425×535×357mmで全く同じサイズだ。PX-S885はPX-M885Fからスキャナーを外した分高さは少し低くなったものの、背面給紙部分の高さがあるので、数値上は同じだ。MAXIFY iB4030の複合機版であるMAXIFY MB5430も463×394×351mmでスキャナー分の高さが抑えられているだけだ。これら2機種は複合機がメインで、そこからスキャナーを外しただけというパターンなのでサイズ的なメリットはほぼ無いと言える。 ちなみに、PX-S885とPX-S740は本体の耐久枚数を公表しており、PX-S885が15万枚、PX-S740は8万枚をうたっている。一般的な家庭用プリンターが1万〜1万5000枚である事を考えるとかなり高耐久に作られているため、印刷枚数が多くても安心感がある。 この5機種から選ぶとなると、まず写真印刷が主な目的なら、EP-306がオススメである。6色インクで印刷も高速であり、染料インクであるため写真印刷に向いている。レーベル印刷や両面印刷にも対応し、前面2段給紙カセットも便利だ。無線・有線LANに対応するなど、スキがない。画質は少し落ちても文書の印刷がきれいな方がよいというなら、TR703も悪くない。画質も十分高画質で、写真印刷速度やレーベル印刷、両面印刷機能などは同じく搭載しているから、写真画質と文書画質の重要度で選べばよいだろう。また印刷コストも安いため、印刷枚数が多い場合もおすすめだ。逆に、写真は印刷せず、普通紙や年賀状への印刷が主な目的なら、顔料インクのPX-S885、PX-S740、MAXIFY iB4130の3機種から選ぶのがおすすめである。普通紙の印刷速度も速く、印刷コストも安めで、耐水性も高い。この中で、1万円以上高いPX-S885を選ぶ価値があるかどうかである。PX-S740に対して見ると印刷速度が速く印刷コストも安い。ただMAXIFY iB4130と比べると印刷コストは同等で、印刷速度はモノクロは同等、カラーだけが高速といえるため、大きな差では無い(もちろんカラー印刷が多いなら価値があるが)。それ以外の点で言うと、1回のインク交換で大量印刷が出来る点や、ノズル自己判断システム搭載や湿温度センサー搭載の自動両面印刷機能、64mm幅や長尺用紙への対応、高性能な無線・有線LAN機能、高耐久である点が上げられる。PX-S740にも当てはまるが、MAXIFY iB4130に対してのメリットとしては、交換式メンテナンスボックスも便利だ。つまり、印刷枚数が多く、印刷速度の速さだけで無く、インク切れによるストップや、廃インクタンクが満タンになった事によるストップ、さらにはヘッドの目詰まりによる印刷のやり直しなどが発生しない事が望ましい環境で使うなら、PX-S885に十分な価値があるだろう。また、ユーザーの管理や使用制限、パスワード印刷など、大人数で使用する場合にもおすすめできる。一方そこまでの昨日は必要ないというならPX-S740かMAXIFY iB4130となる。印刷速度や印刷コストを重視したいならMAXIFY iB4130がオススメだが、最小インクドロップサイズがPX-S740よりもかなり大きく画質に影響があること、本体サイズがかなり大きく、フチなし印刷ができないなど、クセも強い製品だ。その点で、よほど印刷速度や印刷コストにこだわりが無ければ、PX-S740の方が一般的で使いやすいだろう。印刷速度も十分高速で、普通紙印刷画質も顔料プリンターの中でも高画質な部類だ。印刷コストも普通紙ならそれほど高くない。PX-S740の方が一般にオススメしやすい。以上より、写真メインならEP-306、写真も文書もそれなりに使うならTR703、文書印刷のみで、印刷枚数が特に多いか多人数で使う環境ならPX-S885、印刷速度と印刷コストにこだわりたいが本体価格は安い方が良いならMAXIFY iB4130、文書向けのベーシックな機種が良いならPX-S740がオススメとなる。 ただし、最近では複合機との価格差も小さい。例えばEP-306に近いプリント機能を持った複合機EP-883Aは32,500円とそれなりに価格差はあるが、複合機は価格が下がりやすいので購入時期によっては店頭では2万円を切ることも珍しくなく、そうなれば価格差が小さい。給紙トレイ数や一部機能に違いはあるがEP-306と画質が同じで速度も近い複合機EP-713Aなら18,500円と2,328円差だ。また、PX-S885と同じプリント機能にスキャナー・コピー・ファクス機能を付けたPX-M885Fは1万円差の39,980円だが、両面スキャンができるADFも搭載している。PX-S740よりプリンター性能が上の複合機PX-M730Fは18,000円と1,020円差でコピーやスキャンだけで無くファクス機能まで搭載している。TR703と機能面で近く、画質がさらに上の複合機PIXUS TS8430は32,500円と価格差があるが、こちらも購入時期によっては2万円を切り、それでいてコピーやダイレクト印刷も可能だ。レーベル印刷機能には非対応だが画質は同等なPIXUS TS6330なら16,500円で620円しか価格差が無い。このように、コピーもスキャンもでき、一部の機種はダイレクト印刷やファクスもできるにも関わらず、価格差は数千円だったり、逆に安かったりという場合もある。この価格帯のA4単機能プリンターを検討している人は、一度複合機もセットで検討してみてはいかがだろうか。 (H.Intel) 【今回の関連メーカーホームページ】 エプソンhttp://www.epson.co.jp/ キャノンhttp://canon.jp/ |
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