2022年末時点のプリンター 〜エプソン・キャノン・ブラザーのプリンターを比較〜 (2023年7月18日公開)
2万円〜3万円のこのクラスは、上位モデルと比べると多少機能が省かれる物の、まだまだ高性能な一方、購入しやすい価格になっている。エプソンのEP-815AとEP-715A、キヤノンのPIXUS TS7530、ブラザーのDCP-J1800NとDCP-J926Nがこの価格帯となる。価格はEP-815Aが30,250円、EP-715Aが23,650円、PIXUS TS7530が21,450円、DCP-J1800Nが30,800円、DCP-J926Nが24,200円となり多少の価格差はある。エプソンとキャノンの3機種は、上位モデルからどの機能を省くかによって個性が出ており、結果的に方向性の異なる製品となっている。一方のDCP-J926Nは(従来型カートリッジのA4複合機としては)2機種の内の上位機種にあたるが、ファクス機能付きモデルと共通の本体であるため、エプソンやキャノンとも異なった方向性の製品となっている。そしてDCP-J1800Nは、カッターを内蔵するという特殊な製品だ。どのような違いがあるのか細かく見ていこう。 |
メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
製品画像 | ![]() |
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実売価格(メーカーWeb/税込) | 30,250円 | 23,650円 | 21,450円 | 30,800円 | 24,200円 | ||
インク | 色数 | 6色 | 6色 | 5色 | 4色 | 4色 | |
インク構成 | ブラック シアン ライトシアン マゼンタ ライトマゼンダ イエロー |
ブラック シアン ライトシアン マゼンタ ライトマゼンダ イエロー |
顔料ブラック 染料ブラック シアン マゼンタ イエロー |
ブラック シアン マゼンタ イエロー |
ブラック シアン マゼンタ イエロー |
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カートリッジ構成 | 各色独立 | 各色独立 | 各色独立 | 各色独立 | 各色独立 | ||
顔料/染料系 | 染料 (つよインク200) |
染料 (つよインク200) |
染料/顔料(黒) (ChromaLife100) |
染料(カラー)/顔料(黒) (アルバム保存100年/耐光性50年) |
染料(カラー)/顔料(黒) (アルバム保存100年/耐光性50年) |
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インク型番 | サツマイモ | サツマイモ | 300(顔料)/301(染料) | LC411 | LC411 | ||
最小インクドロップサイズ | 1.5pl(AdvancedMSDT) | 1.5pl(AdvancedMSDT) | N/A | 2pl | 2pl | ||
最大解像度 | 5760×1440dpi | 5760×1440dpi | 4800×1200dpi | 1200×6000dpi | 1200×6000dpi | ||
高画質化機能 | − | − | − | − | − |
まずはプリントの画質を見ていこう。インク構成はEP-815AとEP-715Aが6色、PIXUS TS7530が5色、DCP-J1800NとDCP-J926Nが4色となるが、EP-815AとEP-715Aが6色全てが染料インク、PIXUS TS7530は染料インク4色と顔料インクのブラック、DCP-J1800NとDCP-J926Nは染料インクのカラー3色と顔料インクのブラックとなっており、インクの種類も異なる。 では、まずは写真の印刷画質を見てみよう。写真と言っても、印刷内容が写真かどうかでは無く、写真用紙への印刷画質だ。年賀状の通信面や、光沢紙、ファイン紙など、普通紙以外への用紙の画質もこちらとなる。写真印刷の場合は染料インクでプリントする事になる。染料インクの方が写真用紙での発色が良く、用紙本来の光沢感が素直に出るためだ。EP-815AとEP-715Aは6色全てが染料インクなので、6色をフルに使って色を表現する。基本となるブラック、シアン、マゼンダ、イエローの4色だけでのプリントは可能だが、加えてライトシアンとライトマゼンダを採用することで、色の薄い部分での粒状感(ドットが見えてザラザラした感じ)が軽減できる。加えて、最小インクドロップサイズは1.5plと非常に小さく、印刷解像度も5760×1440dpiと高いため、ほぼ粒状感の感じられない高画質な印刷が可能だ。これは上位モデルEP-885Aと同等であり、EP-885Aの方がインクが改良された分の僅かな差があるだけで、ほぼ同等画質と言える。一方、PIXUS TS7530は5色インクだが、染料インクは4色となる。ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの基本4色構成となるため、EP-815A/EP-715Aと比べると一歩劣る事になる。また、印刷解像度は4800×1200dpiとやや低く、最小インクドロップサイズも非公開ながら2pl程度と言われているため、粒状感の面でもやや劣ることとなる。とはいえ十分に写真画質で印刷が可能だ。DCP-J1800NとDCP-J926Nは4色インクだが、ブラックインクは顔料インクのみで、染料インクのブラックが無い構成だ。そのため写真印刷はカラー3色のみで行うことになり、黒色はカラー3色を重ねて表現する事になる。完全な黒にはならず濃い茶色や濃いグレーにしかならないため、全体にコントラストが低く感じられる他、影部分の表現など、暗い色の中の表現力で劣る。最小インクドロップサイズも2plで、EP-815A/EP-715Aより大きく、5機種中最も画質が劣る。EP-815A/EP-715Aは非常に綺麗で、PIXUS TS7530でも十分綺麗に印刷できるが、DCP-J1800N/DCP-J926Nはあまり写真印刷向けとは言えない。前述のように年賀状の通信面の印刷画質にも共通するため、年賀状を綺麗に印刷したいなら、EP-815A/EP-715Aか、せめてPIXUS TS7530の方が良いだろう。 一方、文書の印刷画質を見てみよう。印刷内容が文書がどうかでは無く、普通紙へ印刷画質という意味である。こちらは写真画質とは傾向が大きく異なる。写真印刷に向いている染料インクは、普通紙に印刷すると用紙上でインクが広がり、文字や線などが太くなる他、小さな文字や中抜き文字が潰れてしまうことがある。発色も弱くなり、水に濡れると滲んでしまうというデメリットがある。その点、顔料インクなら普通紙にもメリハリのある印刷が行える他、耐水性も高い。EP-815A/EP-715Aは全色染料インクであるため、普通紙印刷の画質は並だ。それに対して、PIXUS TS7530/DCP-J1800N/DCP-J926Nは顔料ブラックを搭載しているため、ブラックインクを使用する部分に限ってだが、普通紙に高画質印刷が行える。黒と言っても、完全な黒ではないグレーの部分には染料のカラーインクを混ぜて作る場合があるし、背景色があるなどカラーの中に混ざっている場合も染料インクが使われる場合もあるなど、必ずしも顔料インクの恩恵を受けられるわけではないが、コピーや文書印刷では全体的に引き締まった印象となるのは確かだ。一方、EP-815A/EP-715Aも、細線強調機能や文字くっきり機能を搭載し、普通紙では苦手な写真も色鮮やかになるようドライバーレベルで文書印刷画質を高めているため、染料インクとしては高画質ではあるが、やはりPIXUS TS7530、DCP-J1800N、DCP-J926Nの3機種の方が高画質だ。ちなみにPIXUS TS7530とDCP-J1800N/DCP-J926Nの比較では大きな差は無い。基本的には顔料ブラックと染料カラー3色を使うためで、最小インクドロップサイズも同等である(と予想される)ためだ。 ちなみに、使用するインクの耐保存性にも差がある。EP-815A/EP-715Aは「つよインク200」という名称で、アルバム保存300年、耐光性50年、耐オゾン性10年をうたっている。インクジェットプリンターとしては最高レベルで、耐光性と耐オゾン性も高いため、飾る場合でも色あせを防ぐことができる。一方、PIXUS TS7530は「ChromaLife100」という名称でアルバム保存100年、DCP-J1800N/DCP-J926Nは名称はないがアルバム保存100年、耐光性50年を実現している。こちらも十分なレベルの耐保存性を持ったインクであるが、EP-815A/EP-715Aと比べると短く、PIXUS TS7530は耐光性と耐オゾン性、DCP-J1800/DCP-J926Nは耐オゾン性の表記が無いため、飾る場合の色褪せも気になるところだ。 |
メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
製品画像 | ![]() |
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ノズル数 | 1080ノズル | 1080ノズル | 4096ノズル | 840ノズル | 840ノズル | ||
各色180ノズル | 各色180ノズル | シアン/マゼンダ/顔料ブラック:各1024ノズル イエロー/染料ブラック:各512ノズル |
各色210ノズル | 各色210ノズル | |||
印刷速度 | L判フチなし写真 (メーカー公称) |
13秒 | 17秒 | 16秒 | 14秒 | 14秒 | |
A4普通紙カラー (ISO基準) |
N/A | N/A | 10.0ipm | 16.5ipm | 16.5ipm | ||
A4普通紙モノクロ (ISO基準) |
N/A | N/A | 15.0ipm | 17.0ipm | 17.0ipm | ||
ファーストプリント速度 | A4普通紙カラー | N/A | N/A | N/A | 6.5秒 | 6.5秒 | |
A4普通紙モノクロ | N/A | N/A | N/A | 6.0秒 | 6.0秒 |
続いて印刷速度を見てみよう。L判写真フチなし印刷速度はEP-815Aが13秒、EP-715Aが17秒、PIXUS TS7530が16秒、DCP-J1800N/DCP-J926Nは14秒とほぼ差が無く、また上位モデル並の速度となっている。印刷枚数が多くてもストレスを感じることはなさそうだ。一方、普通紙への印刷速度はEP-815A/EP-715Aでは公表されていないため比較することはできないが、PIXUS TS7530はカラーが10ipm(image per minute:1分あたりの印刷枚数)、モノクロが15ipmなのに対して、DCP-J1800N/DCP-J926Nはカラーが16.5ipm、モノクロが17ipmとなる。PIXUS TS7530ではモノクロプリントに対してカラープリントでは3分の2に速度が低下するが、DCP-J1800N/DCP-J926Nでは、ほぼ同じ速度となっている。そのため、モノクロプリントではほとんど差は無いが、カラープリントではPIXUS TS7530とDCP-J1800N/DCP-J926Nで大きな差となっている。モノクロプリントが多いかカラープリントが多いかによって利便性は変わってくるため注意が必要だ。とはいえ、PIXUS TS7530でも家庭用としては最速クラスで、DCP-J926Nはビジネス向けに近い速度になっている。 |
メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
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(税込) |
L判フチなし写真 | 用紙代込み (メーカー公称) |
33.0円 | 33.0円 | 31.8円 | 23.1円 | 23.1円 |
インク代のみ (予測値)※ |
27.8円 | 27.8円 | 27.1円 | 18.9円 | 18.9円 | ||
A4カラー文書 | 18.8円 | 18.8円 | 18.8円 | 9.9円 | 9.9円 | ||
A4モノクロ文書 | N/A | N/A | 5.5円 | 3.0円 | 3.0円 | ||
(A4カラー文書を印刷した場合) |
顔料 ブラック |
− | − | 300ページ | 375ページ | 375ページ | |
染料 ブラック |
N/A | N/A | 1,990ページ | − | − | ||
カラー | N/A | N/A | 350ページ | 500ページ | 500ページ | ||
(税込) |
顔料ブラック | − | − | 1,430円 | 1,133円 | 1,133円 | |
染料ブラック | 990円 | 990円 | 1,540円 | − | − | ||
カラー | 各990円 | 各990円 | 各1,540円 | 各1,133円 | 各1,133円 | ||
※写真の印刷コストに含まれる写真用紙代は、各メーカーで異なります。各メーカーの測定条件から、以下のようになっています。 エプソン:5.2円(「写真用紙<光沢>」500枚パック(KL500PSKR)2,600円→1枚5.2円) キャノン:4.7円(「写真用紙・光沢 ゴールド」400枚パック(GL-101L400)1,875円→1枚4.6875円) ブラザー:4.2円(「写真光沢紙」500枚パック2,090円→1枚4.18円) なお、小数点2位以下の関係で0.1円の誤差が発生することがあります。 |
印刷する上で、印刷コストも気になるはずだ。EP-815A/EP-715AはL判写真1枚33.0円、PIXUS TS7530が31.8円なのに対して、DCP-J1800N/DCP-J926Nが23.1円と9〜10円近い大きな差がある。ちなみに、写真の印刷コストには、写真用紙代が含まれているが、これは各社の純正用紙の価格となっている。エプソンは5.2円、キャノンは約4.7円、ブラザーは約4.2円と差があり、この用紙代を除くと、EP-815A/EP-715Aは27.8円、PIXUS TS7530が27.1円、DCP-J1800N/DCP-J926Nが18.9円となる。純正では無いサードパーティー製の写真用紙や、写真用紙以外に印刷する場合は用紙代に差が付かないことから、こちらのコストで比較する方が正確と言える。A4カラー文書の印刷コストもEP-815A/EP-715Aは18.8円、PIXUS TS7530も全く同じ18.8円なのに対して、DCP-J1800N/DCP-J926Nが9.9円とほぼ半額となっている。印刷枚数が多い場合はDCP-J1800N/DCP-J926Nの方がコストを気にせず使えるだろう。 違いは印刷コストだけでは無い。印刷コストの差は、インクカートリッジの価格と印刷可能枚数の差だ。EP-815A/EP-715AとPIXUS TS7530は上位モデルと異なり割安な増量・大容量インクがないため、割高になっている。ただ、EP-815A/EP-715Aはインク1本の価格は990円と比較的安く、6本揃えても5,940円となる。印刷可能枚数は非公開だが、インクカートリッジの価格と印刷コストから計算すると、各色平均で316枚程度となる。対してPIXUS TS7530は顔料ブラックが1,430円、染料ブラックとカラーが各1,540円なので、5色で7,590円となる。EP-815A/EP-715Aと比べて1色少ないにもかかわらず1セットで1,650円も高くなる。一方で、インクカートリッジの価格はEP-815A/EP-715Aより高いが、印刷可能枚数はブラックが300ページ、カラーが各350ページなので、価格差の分多くなっており、結果的に印刷コストは同等となる。ただ、インクカートリッジはプリンターにセットすると、使用期限は半年を推奨、長くても1年程度で使い切らないと、目詰まりなどが多発し、インクが残っていても交換する必要が出てくる。EP-815A/EP-715Aは上位機種EP-885Aの増量インクが6色で7,920円であるため、印刷可能枚数は半分程度だが、インクカートリッジの価格も安いため、印刷枚数が少ない人には使い切れる量を安く手に入れることが出来るメリットがある。対して、PIXUS TS7530は上位機種PIXUS TS8630で一般的な標準インクカートリッジは6色で8,030円なのでほぼ変わらない(むしろ1色少ないため高くなっている)一方で印刷可能枚数は70〜75%程度となっているため、印刷枚数が少ないカートリッジをやや高く購入する事となり、上位機種に対するメリットは無い。印刷枚数が少ないユーザーには、同じ印刷コストでもEP-815A/EP-715Aの方がお得と言えるだろう。そして印刷コストの安いDCP-J1800N/DCP-J926Nは1本1,133円で4色揃えても4,532円と圧倒的に安い。その割に、印刷可能枚数はブラックインクが375ページ、カラーインクが各500ページと、他の3機種より多くなる。価格が安く印刷可能枚数が多いという両面から、印刷コストが安くなっている事が分かる |
メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
製品画像 | ![]() |
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対応用紙サイズ | 定型用紙 | L判〜A4 | L判〜A4 | 名刺〜A4 | L判〜A4 自動カット(A4→A5)搭載 |
L判〜A4 | |
長尺用紙 | 長さ1,200mmまで | 長さ1,200mmまで | 長さ676mmまで | 長さ297mmまで | 長さ297mmまで | ||
給紙機能 (セット可能枚数(普通紙/ハガキ/写真用紙)) |
○手差し (1枚/1枚/1枚) (0.6mm厚紙対応) |
− | ○ (100枚/40枚/20枚) |
○手差し (1枚/1枚/1枚) (0.52mm厚紙対応) |
○手差し (1枚/1枚/1枚) (0.52mm厚紙対応) |
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前面 | 【カセット下段】 (100枚/40枚/20枚) 【カセット上段】 2L/B6以下 (20枚/20枚/20枚) |
【カセット】 (100枚/40枚/20枚) |
【カセット】 普通紙のみ (100枚/−/−) |
【カセット下段】A4〜A6/ハガキ (100枚/40枚/20枚) 【カセット上段】 L判/ハガキ/ポストカードのみ (−/20枚/20枚) 手動切り替え |
【カセット下段】A4〜A6/ハガキ (100枚/40枚/20枚) 【カセット上段】 L判/ハガキ/ポストカードのみ (−/20枚/20枚) 手動切り替え |
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その他 | − | − | − | − | − | ||
排紙トレイ自動伸縮 | − | − | ○ | − | − | ||
用紙種類・サイズ登録 | ○(カセット収納連動) | ○(カセット収納連動) | ○(給紙口カバー(背面)連動) | ○(カセット取り出し連動) | ○(カセット取り出し連動) | ||
用紙幅チェック機能 | − | − | ○(セット時・用紙サイズ表示) | − | − |
続いて、給紙・排紙関連の機能を見てみよう。対応用紙は最大はA4だが、最小はPIXUS TS7530以外がL判、PIXUS TS7530はより小さい名刺サイズまで対応する。少量の名刺やフチなしデザインの名刺の印刷の際に便利だろう。一方長尺用紙は、EP-815AとEP-715Aは1,200mm(1.2m)まで対応しており、長い表を一度に印刷したり、垂れ幕などの印刷にも使えるだろう。PIXUS TS7530は676mmまでで、A4の2倍強までとなる。そしてDCP-J1800N/DCP-J926Nは297mmまででA4サイズより長い用紙には印刷できない。A4より長い用紙にも印刷したいという場合は注意が必要だ。 ここでDCP-J1800Nには独自の機能が搭載されている。それが自動カット機能で、内部にカッターを搭載しており、プリントと同時にA4用紙を半分にカットできる。A4用紙をセットしておいて、用紙やインクの節約をしたい場合はA5サイズにプリントするという場合や、商店などでお客さんへはA5でプリントといった事が、用紙を入れ替えずに可能だ。具体的には印刷が実行されると半分まで印刷したところで一瞬プリントが止まり、半分に切られて、すぐに残り半分を印刷するという流れである。自動両面印刷(後述)とも併用できる。特殊な機能だが、普段の使い方によっては便利な機能と言えるだろう。 給紙に関しては、EP-815AとDP-J1800N/DCP-J926Nが似ており、EP-715Aは大きく劣り、PIXUS TS7530は方向性が異なっている。EP-815AとDCP-J1800N/DCP-J926Nは前面給紙を基本としており、大小2段のカセットとなっている。上段にL判やハガキサイズなどの小さな用紙を、下段にはA4やB5といった大きな用紙をセットするようになっている。完全に本体に収納可能なので、用紙をセットしたままにしてもホコリがかかるなどの心配がないのはメリットだ。下段にA4普通紙が100枚、上段に写真用紙やハガキなら20枚までセット可能だ。前面給紙・前面排紙と言うことで、用紙を内部で180度方向転換する必要がある事から、厚紙やラベル用紙、封筒などへの対応はやや不安だ(基本的には前面給紙からでも問題ないが)。そこで、簡易的ながら背面給紙も行える。用紙をセットしておけるような大型のものではなく、1枚ずつの「手差し」という形となるが、いざという時に役に立つ。EP-815Aは上面の最も奥、DCP-J1800N/DCP-J926Nは背面にある小さなカバーを開けて、用紙を支える小さな「用紙サポート」又は「用紙サポーター」を引き出せるだけだ。前面給紙では上手く給紙出来ない用紙の場合だけで無く、前面給紙カセットにセットした用紙と異なる用紙を数枚だけ印刷したい場合に、わざわざ入れ替える手間無く印刷することが出来る。また、通常の給紙カセットや背面給紙では0.3mm厚の用紙までの対応だが、背面手差し給紙では、EP-815Aは倍の0.6mm厚、DCP-J1800N/DCP-J926Nも0.52mm厚まで対応しており、通常より厚い紙でも印刷できる。ちなみに、写真店に依頼した場合のような写真貼り合わせの年賀状の宛名面印刷はEP-815Aのみ正式対応している。非常に似ている3機種だが、異なる点もある。まず前面給紙カセットの上下段の切り替えだが、EP-815Aは自動切り替えだ。使用する用紙やサイズによって自動的に切り替えられる。印刷設定から使用するトレイを指定することも出来る。自動切り替えであるため、ハガキや写真用紙などを上下段とも入れて連続で使用することも出来る。下段はハガキなら40枚、写真用紙なら20枚なので、上下段合わせてハガキなら60枚、写真用紙なら40枚まで、入れ替え無しで印刷が可能なのは便利だろう。一方、DCP-J1800N/DCP-J926Nの切り替えは、手動だ。上段のトレイを奥にスライドさせると上段から、手前にしておくと下段から給紙される。目視で確認するしか無いため、間違えてしまうと、異なった用紙に印刷をしてしまうのは不便だ。また、EP-815Aと同じく下段にもハガキや写真用紙をセット可能で、ハガキなら40枚、写真用紙なら20枚までとなるが、上下段の切り替えは手動なので、上下段を連続で使用する事はできず、ハガキなら最大40枚となる。また、DCP-J1800N/DCP-J926Nは、ハガキサイズを境に、大きいサイズは下段、小さいサイズは上段となっており、上段と下段の両方にセットできるのはハガキサイズだけだ。L判などを下段にセットする事はできない。対して、EP-815Aの場合、下段はL判など小さいサイズも含め、全ての用紙サイズに対応し、上段もハガキより大きい2L判にも対応する。このようにDCP-J1800N/DCP-J926Nの方が制限が多く、EP-815Aの方が細かな点で使いやすいだろう。背面の手差し給紙も、上面奥側にあるEP-815Aでは用紙がセットしやすい他、背面にスペースが無くても用紙を手で支えれば使用可能だが、DCP-J1800N/DCP-J926Nでは背面をのぞき込む必要があり、トレイを開くスペースも必要となるなど、こちらも使い勝手に差があるといえる。 EP-715Aは非常にシンプルで、前面給紙カセットが1段のみだ。背面手差し給紙などもない。EP-815Aの下段カセットのみというイメージだ。そのため1種類の用紙しか同時にはセットできず、異なる用紙を使う場合は入れ替えが必要になる点で不便だ。ただ、前面給紙カセットは本体に完全収納出来る点は同等で、用紙をセットしたままでもホコリが積もらない。普通紙は100枚、ハガキは40枚、写真用紙は20枚までセットできる。 PIXUS TS7530は前面給紙カセット+背面給紙となっている。EP-815AやDCP-J1800N/DCP-J926Nと似ているようだが、こちらは前面が1段で、代わりに背面給紙は手差しでは無く、連続給紙が可能なトレイ式となっている。前面にA4普通紙、背面にL判写真用紙という風に入れておけばEP-815AやDCP-J1800N/DCP-J926Nと同じような使い方となる。注意点としては、前面給紙カセットは普通紙のみという事だ。そのため、ハガキや写真用紙、ファイン紙など普通紙以外の用紙は全て背面給紙を利用することとなる。一方で背面給紙は普通紙もセット可能で100枚まで、前面給紙カセットも100枚なので、合計200枚までセットできるのはメリットだ。もちろん連続で使用する事ができる。写真用紙やハガキは背面給紙のみで、ハガキは40枚、写真用紙は20枚となる。背面給紙は用紙のセット時に左右のガイドを合わせるだけで良く、セットしやすい一方でデメリットもあり、用紙をセットするために上方に空間が必要なほか、トレイが後方に傾くため、本体の後方にある程度のスペースが必要になってしまう。また、用紙をセットしたままだとホコリをかぶってしまい、その用紙が給紙されると故障の原因になる場合があるため、使わないときは取り除くのが理想だ。普通紙以外の用紙も常にセットしておくという使い方の場合は他の4機種より不便と言える。なお、背面給紙からの給紙の場合でも用紙厚は0.3mmまでで、EP-815AやDCP-J1800N/DCP-J926Nのような厚紙には対応しない。 以上から、A4普通紙とL判写真用紙やハガキのように大小2種類の用紙を常時セットしておきたいなら、2段給紙になっているEP-815AかDCP-J1800N/DCP-J926Nが便利だ。一方常時セットしておくのは普通紙のみで、それ以外にハガキや写真用紙、ファイン紙や、他のサイズの普通紙など様々な用紙を使いたいのなら、入れ替えがしやすい背面給紙のPIXUS TS7530が便利だ。EP-715Aは不便に感じるが、1種類の用紙しか使わない事が多いなら問題ないし、それが普通紙以外なら逆にPIXUS TS7530では前面給紙カセットにセットできないのでEP-715Aの方が便利だ。使う用紙と使い方によって便利な機種は異なるといえる。 5機種とも用紙の種類とサイズを登録しておく機能が搭載されている。液晶ディスプレイでメニューから登録も可能だが、EP-815A/EP-715Aは前面給紙カセットを挿し込むと、DCP-J1800N/DCP-J926Nは前面給紙カセットを抜くと、PIXUS TS7530の背面給紙の給紙口カバーを閉じると、自動的に登録画面が表示されるため便利だ(されないようにもできる)。この登録内容と、印刷時の用紙設定が異なっている場合、メッセージが表示される仕組みだ。ちなみに、PIXUS TS7530には用紙セット時にセンサーで用紙幅をチェックする機能が搭載されている。前面給紙カセットの場合は、普通紙のみであることから、用紙種類は普通紙で固定でき、横幅から用紙サイズが予測できるので、用紙の登録画面自体が表示されず、センサーで認識した用紙サイズを自動登録することで手間を省いている(PIXUS TS7530の用紙登録画面の自動表示の説明が背面給紙しか無かったのはこのため)。背面給紙の場合は、予測されるサイズが表示されるが、用紙の種類は認識できず、サイズも普通紙以外も対応であるため横幅が似ている用紙の場合もあるため、登録画面が表示される。一方、DCP-J926Nで登録できるのは下段のみで、上段の用紙は登録できない。また前述のように上下段の切り替えは認識しないので、印刷設定と下段として登録した用紙が一致していれば、上段給紙になっていても、エラーとはならない点は不便だ。 一方、排紙トレイで便利なのが、PIXUS TS7530の搭載する自動伸縮機能だ。印刷が実行されると自動的に排紙トレイが伸張する。後述の自動電源オン機能と組み合わせると非常に便利だ。逆に電源を切るときは自動的に排紙トレイが収納される。 |
メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
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自動両面印刷 | 対応/非対応 | ○ | − | ○ | ○ | ○ | |
対応用紙 | 普通紙 ハガキ ファイン紙 写真用紙 |
− | 普通紙 | 普通紙 | 普通紙 ハガキ |
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対応サイズ | A4 B5 レター ハガキ ユーザー定義サイズ(182×257〜215.9×297mm) |
− | A4 B5 A5 |
A4 B5 A5 B6 レター |
A4 B5 A5 B6 レター ハガキ |
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自動両面 印刷速度 |
A4カラー文書 | N/A | − | N/A | 5.5ipm | 5.5ipm | |
A4モノクロ文書 | N/A | − | N/A | 5.5ipm | 5.5ipm | ||
CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷 | ○ | ○ | − | − | ○ | ||
写真補正機能 | ○(オートフォトファイン!EX) | ○(オートフォトファイン!EX) | ○(自動写真補正) | − | − | ||
特定インク切れ時印刷 | ○(黒だけでモード・5日間のみ) | ○(黒だけでモード・5日間のみ) | − | ○(クロだけ印刷・最大30日) | ○(クロだけ印刷・最大30日) | ||
自動電源オン/オフ | ○/○ | −/○ | ○/○ | −/○ (USB接続・単体使用時のみ) |
−/○ (USB接続・単体使用時のみ) |
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廃インクタンク交換 | − | − | − | − | − | ||
フチなし吸収材エラー時の対応機能 | ○(フチあり印刷継続可) | ○(フチあり印刷継続可) | − | − | − |
その他、プリントの付加機能を見てみよう。自動両面印刷機能はEP-715Aを除く4機種が搭載している。ただし、4機種で機能が異なる。対応用紙は4機種とも普通紙には当然対応しているが、PIXUS TS7530とDCP-J1800Nは普通紙のみの対応だ。それに加えて、EP-815AとDCP-J926Nはハガキにも対応する。年賀状で通信面と宛名面を用紙の差し替え無しで印刷できるため便利だ。EP-815Aはさらに、ファイン紙と写真用紙の自動両面印刷にも対応している。普通紙では両面印刷時に裏移りが気になるほか、画質もそれほど良くない。ファイン紙なら、各社から両面印刷に対応した物が発売されており、裏移りが軽減されているほか、印刷品質も良くなるため、綺麗な両面印刷を行う場合はこちらが便利だ。さらに写真などが多用された文書の場合は両面写真用紙も販売されている。他の3機種ではファイン紙や写真用紙では自動両面印刷が出来なくなってしまうが、EP-815Aはファイン紙や写真用紙設定でも自動両面印刷が行えるため、高画質に両面印刷を考えている人には便利だ。自動両面印刷が可能な用紙サイズにも違いがある。A4とB5用紙は4機種とも対応、PIXUS TS7530を除く3機種は日本では馴染みが無いがレターサイズにも対応する。EP-815AとDCP-J926Nはハガキ用紙にも対応するためハガキサイズにも対応する。B5より小さいサイズは、EP-815A以外の3機種はA5サイズに対応し、DCP-J1800NとDCP-J926Nはさらに小さいB6サイズにも対応する。一方EP-815Aはユーザー定義サイズとして、182×257mm〜215.9×297mmを設定できるが、182×257mmはB5サイズなので、他の3機種の様にA5サイズで自動両面印刷は出来ない事になる。ただ、B5〜A4の範囲なら、定型サイズ以外でも設定できるため、例えばA4とB5の中間のサイズや、A4より少しだけ短い用紙といった特殊サイズでも自動両面印刷が可能だ。ただ単に自動両面印刷機能の有無だけで無く、どの用紙種類で、どの用紙サイズで自動両面印刷を行いたいかによって、機種は変わってくる。 EP-815A/EP-715AとDCP-J926NはCD/DVD/Blu-rayレーベル印刷機能も搭載する。レーベル印刷のトレイを使わない時は、EP-815A/EP-715Aは前面給紙カセットの下、DCP-J926Nはスキャナーの原稿押さえのすき間に収納できるようになっている。ただしDCP-J926Nはレーベル印刷時は後方にトレイが一端飛び出るため、10cm以上のスペースが必要となる。写真の自動補正機能はEP-815A/EP-715AとPIXUS TS7530が搭載しており、EP-815A/EP-715Aは「オートフォトファイン!EX」、PIXUS TS7530は「自動写真補正」と名称は違うものの、逆光や色かぶりをした写真でも、顔やシーンを認識して高いレベルで自動補正が行われる。EP-815A/EP-715Aはパソコンからの印刷時だけでなく、後述のダイレクト印刷時にも利用できる。 自動電源オン機能はEP-815AとPIXUS TS7530が搭載している。自動電源オンは、印刷が実行されると自動的に電源がオンになる機能だ。無線LAN(Wi-Fi)接続ができるようになり、プリンターから離れた場所のパソコンやスマートフォンから印刷を実行することが増えたが、そういった際にわざわざプリンターの電源を入れに行く手間が省ける。ただし、両機種とも排紙トレイが引き出された状態でないと印刷は実行されない。EP-815Aでは、排紙トレイを収納していると電源が入った状態で印刷が止まっている事になる。排紙トレイを出したままにしておけば自動的に印刷が行われるが、いささか不便だ。この点はPIXUS TS7530は排紙トレイが自動で伸張されるので、完全に印刷まで自動化されている。離れた場所からのプリントがメインならPIXUS TS7530は便利だろう。指定した時間が経つと自動的に電源がオフになる「自動電源オフ」は4機種とも搭載しているため、電源オンのままにしてしまう事も無い。特にEP-815AとPIXUS TS7530は自動電源オン機能があるので、自動で電源が切れても、印刷時に自動で電源がオンになるため、入れっぱなしにする必要が無いといえる。一方、DCP-J926Nの自動電源オフ機能は、USB接続または単体使用時のみ利用でき、無線LANや有線LAN接続時は使用できない点は注意が必要だ。 EP-815A/EP-715Aの便利な機能が、フチなし吸収材エラー時の印刷継続機能だ。インクジェットプリンターのインクの吸収材は2種類あり、1つはクリーニングの際などに排出されるインクを貯める廃インクタンク(メンテナンスボックス)だが、こちらは上位モデルと異なり、満タンになると印刷が完全に止まってしまい修理対応となる。この点は5機種とも同じだ。もう一つは、フチなし吸収材だ。フチなし印刷は、用紙サイズピッタリに印刷すると用紙の微妙なズレによってフチができてしまう事から、少し大きめにプリントして、はみ出した部分はフチなし吸収材に吸収させる方法となっている。このフチなし吸収材が満タンになると、PIXUS TS7530、DCP-J1800N、DCP-J926Nはプリントが完全に止まってしまうが、EP-815A/EP-715Aはフチあり印刷に関しては継続ができるようになっている。急ぎのプリントを行っておいて、余裕のあるときに修理に出せるため便利な機能だ。 |
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メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
製品画像 | ![]() |
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最大スキャンサイズ | A4 (216×297mm) |
A4 (216×297mm) |
A4 (216×297mm) |
A4 (215.9×297mm) |
A4 (215.9×297mm) |
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読み取り解像度 | 1200dpi (1200×2400dpi) |
1200dpi (1200×2400dpi) |
1200dpi (1200×2400dpi) |
1200dpi (1200×2400dpi) ADF使用時は1200×600dpi |
1200dpi (1200×2400dpi) ADF使用時は1200×600dpi |
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センサータイプ | CIS | CIS | CIS | CIS | CIS | ||
ADF | 原稿セット可能枚数 | − | − | − | 20枚 | 20枚 | |
原稿サイズ | − | − | − | 148×148〜215.9×355.6mm | 148×148〜215.9×355.6mm | ||
両面読み取り | − | − | − | − | − | ||
読み取り速度 | カラー | − | − | − | N/A | N/A | |
モノクロ | − | − | − | N/A | N/A | ||
原稿取り忘れアラーム | ○ | − | ○ | − | − | ||
スキャンデーターのメモリーカード保存 | ○(JPEG/PDF) | ○(JPEG/PDF) | − | ○(JPEG/PDF/TIFF) | ○(JPEG/PDF/TIFF) |
続いて、スキャナー部を見てみよう。解像度は5機種とも1200dpiで同等だ。上位モデルより解像度が下がっているが、反射原稿(紙などの原稿)にしか対応しないため、1200dpiでも十分すぎる解像度と言える。一般的に文書なら200〜300dpi、写真なら300〜600dpiで、よほど詳細にスキャンする場合でも1200dpiがせいぜいだ。実際写真サイズを1200dpiで取り込むと約4,200×6,000ドットとなり2500万画素相当となる点から見ても、十分だと言えるだろう。いずれもCIS方式で、厚い本の綴じ目近くなど、ガラス面から浮いてしまう原稿ではピントが合わなくなってしまう点は注意が必要だ。 DCP-J1800NとDCP-J926NはADFを搭載しているのが特徴だ。複数枚の原稿をセットすると、順番に連続でスキャンできる機能である。20枚までで片面のみのスキャンと最低限の機能だが、スキャンやコピーの際に重宝するだろう。また、ADFを使用した場合、長さ355.6mmまでスキャンが出来るので、A4用紙より少し長い原稿もスキャンできる。ただし、ADF使用時の読み取り解像度は1200×600dpiとなる。CISセンサーは1200dpiの機能を持っているので、A4の短辺方向には1200dpiでスキャンできるが、ADFではセンサーは固定され原稿の方が移動する形となるため、そちらの精度が600dpiまでしか対応していないという事になる。こちらも問題にはならないだろう。 逆にEP-815AとPIXUS TS7530が搭載しているのは原稿取り忘れアラームだ。コピーやスキャン後に原稿を取り忘れることはよくあるが、その場合に音とメッセージで警告してくれる。また、PIXUS TS7530以外の4機種はスキャンした原稿をパソコンを使わずにメモリーカードに保存する機能を搭載しているためパソコン無しで簡単にスキャンができる。 |
メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
製品画像 | ![]() |
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ダイレクトプリント | メモリーカード | SD (最大256GB) メモリーカードリーダー対応 (最大2TB) |
SD (最大256GB) |
− | − | SD (最大256GB) |
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USBメモリー | ○ (外付けHDD/外付けDVDドライブ対応) (最大2TB) |
− | − | ○ (最大256GB) |
○ (最大256GB) |
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赤外線通信 | − | − | − | − | − | ||
対応ファイル形式 | JPEG | JPEG | − | JPEG | JPEG | ||
最大解像度 | 10,200×10,200ドット | 10,200×10,200ドット | − | N/A | N/A | ||
最大読込ファイル数 | 9,990枚 | 9,990枚 | − | 999枚 | 999枚 | ||
日付印刷 | ○ | ○ | − | ○ | ○ | ||
写真切り出し | ○(ズーム/回転) | ○(写真ズーム) | − | − | − | ||
フチなし/フチあり切り替え | ○ | ○ | − | ○ | ○ | ||
色補正機能 | 赤目補正 明るさ調整(5段階) コントラスト調整(5段階) シャープネス調整(5段階) 鮮やかさ調整(5段階) フィルター(モノクロ/セピア) |
赤目補正 明るさ調整(5段階) コントラスト調整(5段階) シャープネス調整(5段階) 鮮やかさ調整(5段階) フィルター(モノクロ/セピア) |
− | 明るさ調整(5段階) コントラスト調整(5段階) |
明るさ調整(5段階) コントラスト調整(5段階) |
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手書き合成 | ○ | − | − | − | − | ||
メモリーカードからUSBメモリー/外付けHDDへバックアップ | ○/○ | −/− | −/− | −/− | −/− | ||
PictBridge対応 | ○(USB/Wi-Fi) | ○(Wi-Fi) | ○(Wi-Fi) | − | − | ||
各種デザイン用紙印刷 | 塗り絵印刷 フォーム印刷(カレンダー・罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜・メッセージカード) デザインペーパー 証明写真印刷 シール印刷 写真コラージュ ディスクレーベル印刷 CDジャケット印刷 撮影情報付き印刷 インデックス |
フォーム印刷(罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜) ディスクレーベル印刷 インデックス |
− | インデックスシートプリント | インデックスシートプリント |
ダイレクト印刷を見てみよう。これはPIXUS TS7530以外の4機種が対応している。ただし、その機能には細かな違いがある。まず、SDカードに対応するのはEP-815A、EP-715A、DCP-J926Nで、DCP-J1800Nは非対応だ。一方、USBメモリーに対応するのはEP-815A、DCP-J1800N、DCP-J926Nで、EP-715Aは非対応だ。EP-815AとDCP-J926Nは両対応という事になる。さらに、EP-815AのUSBポートは、USBメモリーだけで無く、外付けハードディスクや、外付けDVDドライブなども接続可能だ。また、USBポートにパソコン用のメモリカードリーダーを接続すればSDカード以外のメモリカードにも対応できるなど、対応は幅広い。EP-815AはSDカードからUSBメモリーや外付けハードディスクへのバックアップ機能も搭載しており、パソコン無しでデジカメの写真の印刷からバックアップ、そしてバックアップした写真の印刷までが行える訳である。 写真印刷時の機能にも違いがある。対応ファイル形式はJPEGで、日付印刷やフチあり、フチなしの選択が可能なのは4機種共通だ。一方、一部を拡大して印刷する「ズーム/回転」又は「写真ズーム」機能はEP-815AとEP-715Aのみとなる。色補正機能として、EP-815AとEP-715Aは明るさ、コントラスト、シャープネス、鮮やかさを5段階から調整可能な他、赤目補正機能と、モノクロとセピアのフィルターも搭載される。前述の自動写真補正機能「オートフォトファイン!EX」も使用できるため、自動でかなり高精度に補正されるが、さらに好みの色合いに調整することが可能だ。一方、DCP-J1800NとDCP-J926Nは明るさとコントラスト補正(5段階)のみとなり、EP-815AとEP-715Aの方が機能は豊富だ。 また、EP-815Aは手書き文字や絵と写真を合成して印刷できる「手書き合成シート」にも対応している。手書き文字やイラストと写真を組み合わせた写真や年賀状などが作成できる。また、単体でも様々なプリントが行えるようになっている。写真を塗り絵風の輪郭だけにして印刷する「塗り絵印刷」機能や、写真入りカレンダー、罫線、マス目、便箋、スケジュール帳、五線譜、メッセージカードなどが印刷できる「フォーム印刷」機能、ラッピングやブックカバーなどに使える全面模様の用紙を印刷できる「デザインペーパー印刷」、3種類の証明写真サイズの写真印刷ができる「証明写真印刷」機能、ラベル用紙に印刷して複数面のシールにできる「シール印刷」、写真を1〜数枚並べたフォトブックを印刷する機能を搭載する。背景柄や複数の写真を組み合わせられる「写真コラージュ」も行えるほか、写真を1枚又は複数枚並べて、「ディスクのレーベル面」と「CDジャケット」を印刷する事も可能だ。また、写真一覧を印刷できる「インデックスプリント」だけで無く、「撮影情報付き印刷」なら撮影日時やシャッタースピード、焦点距離とF値、カメラ名などと共に一覧印刷が可能だ。EP-715Aも「フォーム印刷」と「ディスクレーベル印刷」、「インデックスプリント」機能を搭載するが、フォーム印刷はカレンダーやメッセージカードなど一部非対応だ。DCP-J1800NとDCP-J926Nは写真一覧を印刷する「インデックスシートプリント」機能のみとなる。PIXUS TS7530はこういったプリンター単体で印刷する機能も一切搭載していない。単体でのプリント機能は頻繁に使う機能ではないだろうが、EP-715AやEP-815A、特に高機能なEP-815Aはいざという時に便利だろう。このように、4機種はダイレクトプリントを搭載しているいっても、機能には大きな差がある事が分かる。 ちなみに、デジタルカメラからの操作で写真印刷を行うPictBridgeはEP-815A、EP-715A、PIXUS TS7530が対応しているが、EP-815AはUSB接続とWi-Fi接続の両方式のPictBridgeに対応しているのに対して、USBポートを省略したEP-715AとPIXUS TS7530ではWi-Fi接続のPictBridgeにしか対応しない点は注意が必要だ。 |
メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
製品画像 | ![]() |
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スマートフォン連携 | アプリ | メーカー専用 | Epson Smart Panel | Epson Smart Panel | Canon PRINT Inkjet/SELPHY | Brother Mobile Connect | Brother Mobile Connect |
AirPrint | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
対応端末 | iOS 13.0以降 Android 8.0以降 |
iOS 13.0以降 Android 8.0以降 |
iOS 13.0以降 Android 5.0以降 |
iOS 14.0以降 Android 5.0以降 |
iOS 14.0以降 Android 5.0以降 |
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Wi-Fiダイレクト接続対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
Wi-Fiダイレクト接続支援機能 | ○(QRコード読み取り(iOS)/アプリ上で選択して本体で許可(Android)) | ○(QRコード読み取り(iOS)/アプリ上で選択して本体で許可(Android)) | ○(QRコード読み取り(iOS/Android)) | − | ○(NFC(Android)) | ||
スマートフォンから初期設定 | ○(Bluetooth LEで自動接続) | ○(Bluetooth LEで自動接続) | − | − | − | ||
スマートスピーカー対応 | ○(Alexa/Googleアシスタント) | ○(Alexa/Googleアシスタント) | ○(Alexa/Googleアシスタント/LINE Clova) | − | − | ||
写真プリント | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
ドキュメントプリント | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ||
Webページプリント | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
スキャン | ○(PDF/JPEG) | ○(PDF/JPEG) | ○(PDF/JPEG) | ○(PDF/JPEG) | ○(PDF/JPEG) | ||
クラウド連携 | プリント | アプリ経由/本体 | ○/− | ○/− | ○/− | ○/○ | ○/○ |
オンラインストレージ | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive/google classroom) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive/google classroom) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/OneDrive/google classroom) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive/OneNote) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive/OneNote) | ||
SNS | ○(Instagram/Facebook・コメント付き可) | ○(Instagram/Facebook・コメント付き可) | ○(Facebook・コメント付き可) | − | − | ||
写真共有サイト | − | − | ○(googleフォト/image.canon) | − | − | ||
スキャン | アプリ経由/本体 | ○/○ | ○/− | ○/− | ○/○ | ○/○ | |
スキャンしてオンラインストレージにアップロード | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive/google classroom) (google classroomはアプリからのみ) |
○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive/google classroom) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/OneDrive/google classroom) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive/OneNote) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/Box/OneDrive/OneNote) | ||
メールしてプリント | ○(JPEG/GIF/PNG/TIFF/BMP/PDF/Word/Excel/PowerPoint/メール本文) | ○(JPEG/GIF/PNG/TIFF/BMP/PDF/Word/Excel/PowerPoint/メール本文) | − | ○(JPEG/GIF/PNG/TIFF/BMP/PDF/Word/Excel/PowerPoint/TXT/メール本文) | ○(JPEG/GIF/PNG/TIFF/BMP/PDF/Word/Excel/PowerPoint/TXT/メール本文) | ||
LINEからプリント | ○(JPEG/PNG/PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(JPEG/PNG/PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(JPEG/PNG/PDF/Word/Excel/PowerPoint) | − | − | ||
リモートプリント | ○(リモートプリントドライバー) | ○(リモートプリントドライバー) | ○(ファイルアップロード・Windows 11/10のみ) | − | − | ||
スキャンしてリモートプリント | ○ | ○(受信のみ) | − | − | − |
スマートフォンとの連携機能も5機種とも搭載しており、iOSとAndroid端末に対応している。いずれも、専用のアプリを無料でダウンロードすることでプリント又はスキャンが行える。メインで使用すると思われる写真印刷の場合、用紙サイズや用紙種類、フチ無し設定まで行えるため、スマートフォンで撮影した写真を手軽に印刷できる。さらにドキュメント印刷にも対応している。PDF/Word/Excel/PowerPointといった主要なファイルに対応している他、Webページの印刷もでき便利だ。また、5機種ともスマートフォン上からスキャンを実行し、データーをJPEG又はPDF形式で受け取ることもできる。新聞や雑誌、手書きの情報などをスマートフォンに電子化するといった使い方ができるため便利だろう。なお、iPhoneやiPadの場合、AirPrintを利用したプリントも可能だ。 スマートフォンとの接続は、無線LAN(Wi-Fi)で行うが、無線LANルーターを経由する方法と、ダイレクトに接続する「Wi-Fiダイレクト」(キヤノンは機能名は「ダイレクト接続」)が選べる。無線LANルーターを経由する方が、機能面でも制限が無く、印刷する度にプリンターと接続と切断を繰り返すのWi-Fiダイレクトと比べると便利なので、こちらを利用するのがお勧めだが、無線LANルーターが無い環境で使用する場合や、一時的に同じネットワークに入っていない人がプリンターを使いたい場合などにWi-Fiダイレクトは便利だ。Wi-Fiダイレクトの接続設定は手動でもそれほど難しくは無いが、DCP-J1800Nを除く4機種とも手軽に接続出来る工夫がなされている。ただし、その機能には差がある。iOSの接続支援に対応しているのは、EP-815A、EP-715A、PIXUS TS7530である。いずれも、本体の液晶に表示されるQRコードを、標準カメラアプリで読み込めば接続が完了するという方式だ。セキュリティーキーなどの入力は一切必要が無いため非常に簡単だ。DCP-J926Nでは従来方式の、セキュリティーキーを入力して手動で接続する事になる。一方、Androidの場合は4機種とも接続支援機能を搭載する。EP-815AとEP-715Aはアプリ上で接続するプリンターを選ぶと、プリンター本体の液晶にメッセージが表示されるので接続の許可を選べば接続が完了する。こちらもセキュリティーキーの入力が不要で、iOS同様に非常に簡単だ。PIXUS TS7530はWi-Fi設定メニューから、iOSと同じくQRコード読み取る事での接続となる。非常に簡単に接続出来るが、Android 10.0以降の対応となるため、比較的新しい端末でしか使用できない点は注意が必要だ。DCP-J926NはNFCを利用する。NFCに対応したスマートフォンを液晶左にあるNFCロゴの上にタッチすれば自動的に接続されるため、こちらも非常に簡単だ。ただし、スマートフォンがNFCに対応している必要があるなど、対応機種がやや限定される。この点で見ると、iOSはEP-815A、EP-715A、PIXUS TS7530が便利、Androidは機種が限定されず手軽なEP-815AとEP-715Aがやや便利だろう。 さらに、EP-815AとEP-715Aにはスマホからプリンターの初期設定を簡単に行える機能も搭載する。アプリ上で「新規セットアップ」を選択し、初期設定を行っていないEP-815A/EP-715Aの電源をオンにすると、EP-815A/EP-715Aが一覧に表示される。これを選ぶとBluetooth LEを使用してEP-815A/EP-715Aに自動接続される。そして、設置からインクの取り付け方法などを対話形式でスマートフォン上で案内し、最後にEP-815A/EP-715Aをスマートフォンと同じネットワークのWi-Fiに接続して終了となる。ユーザーが行わなければならないインクの取り付けなどの手順が非常に分かりやすいほか、自動的にネットワークの設定まで行われるので、パソコンを使わない人の初期設定のハードルは非常に低いと言える。 EP-815A、EP-715A、PIXUS TS7530はスマートスピーカーに対応している。AlexaとGoogleアシスタント対応端末に対応しており、声だけでテンプレートを印刷させることができる。PIXUS TS7530はLINE Clova対応端末にも対応している。EP-815A/EP-715Aは、デザインペーパー、フォトプロップス、カレンダー、ノート、方眼紙、五線譜などのエプソン独自のものと、Alexaに登録された買い物リスト、やることリストなどの印刷に対応する。PIXUS TS7530はナンプレ、ぬりえ、レポート用紙、チェックリスト、五線譜などキャノン独自のもの印刷と、プリンターの状態の確認が行える。 クラウドとの連携機能は5機種とも搭載している。プリントの場合、各種オンラインストレージにアクセスしてファイルを印刷する事ができる。またEP-815A/EP-715AとPIXUS TS7530はSNSの写真を印刷する事ができ、その際コメント付きでも印刷が可能だ。さらにPIXUS TS7530は写真共有サイトからの印刷も可能だ。ここで大きな違いは、EP-815A、EP-715A、PIXUS TS7530はスマートフォンのアプリとして搭載しているのに対して、DCP-J1800NとDCP-J926Nはスマートフォン上だけでなくプリンター本体の操作でも印刷ができる点が上げられる。実際の操作性はスマートフォンからの方が上だが、本体だけで手軽にアクセスする方法と、操作性が良いアプリ上で行う方法が選べるという点ではDCP-J1800N/DCP-J926Nは便利だ。 一方、スキャンの場合、スキャンしてオンラインストレージへアップロードできる。ここでもアプリ上のみか、プリンター本体でも行えるかという違いがあるが、プリントと異なりEP-815A、DCP-J1800N、DCP-J926Nが両対応、EP-715AとPIXUS TS7530はスマートフォン上でのみ対応する。アプリをわざわざ立ち上げなくても、サッとスキャンしてアップロードできるため、スキャンした内容をクラウドにアップするのがメインの使い方なら、EP-815A、DCP-J1800N、DCP-J926Nの方が便利だ。 さらにネットワークを利用したリモートプリント機能も各種搭載している。まず、印刷したい写真や文書を添付したメールをプリンターのメールアドレスに送信すると自動で印刷できる機能はEP-815A/EP-715A(メールプリント)とDCP-J1800N/DCP-J926N(Eメールプリント)が対応している。各種画像ファイル、PDF、オフィス文書ファイルとメール本文のプリントに対応している。一方、LINE上でプリンターを友達登録し、トーク画面から写真や文書を送信すると印刷される機能はEP-815A/EP-715A(LINEアプリからのプリント)とPIXUS TS7530(PIXUSトークプリント)が対応している。こちらも、画像ファイル、PDF、オフィス文書に対応している。さらにパソコンからのリモートプリントにはEP-815A/EP-715A(リモートプリントドライバー)とPIXUS TS7530(PIXUSでリモートプリント)が対応している。しかしこの3機種では機能に大きな違いがある。EP-815A/EP-715Aの「リモートプリントドライバー」は、通常のプリント操作と同じ手順で、ただプリンターの選択画面でリモートプリントの方を選ぶだけだ。プリントできるソフトであれば形式を問わないし、ソフト上からプリント操作が行えるため便利だ。それに対してPIXUS TS7530の「PIXUSでリモートプリント」は一度保存したファイルを、ブラウザ上からアップロードする形となる。Windows 11/10でEdge又はChromeからしか利用できず、ファイル形式もPDF/Word/Excel/PowerPointに限定される。どちらかと言えば、LINEからプリントする「PIXUSトークプリント」を、LINE上で送るのでは無く、ブラウザ上から送る形にしただけと言える。普通のプリント操作のままで、ファイル形式も問わないEP-815A/EP-715Aの方が圧倒的に使いやすいだろう。さらにEP-815Aだけの機能として、スキャンして離れた場所の対応複合機で印刷したり、その逆が行える「メールdeリモート印刷」にも対応する。プリンターの操作だけで紙原稿を相手に送ることが出来、簡易FAXのような使い方が可能だ。EP-715Aも「メールdeリモート印刷」に対応するが、受信だけで、送信は出来ない。これを見ると、リモートプリント機能に関しては、EP-815A/EP-715Aが圧倒的に機能が豊富だといえる。 |
メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
製品画像 | ![]() |
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等倍コピー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
拡大縮小 | 倍率指定 | ○(25〜400%) | ○(25〜400%) | ○(25〜400%) | ○(25〜400%) | ○(25〜400%) | |
オートフィット | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
定型変倍 | ○ | ○ | − | ○ | ○ | ||
フチなしコピー | ○ | ○ | − | − | − | ||
CD/DVD/Blu-rayレーベルコピー | ○ | ○ | − | − | − | ||
写真焼き増し風コピー | ○(退色復元対応) | − | − | − | − | ||
割り付け(2面/4面) | ○/− | ○/− | ○/− | ○/○ | ○/○ | ||
プレビュー | ○ | − | − | − | − | ||
その他のコピー機能 | 濃度調整 背景除去機能 |
濃度調整 背景除去機能 |
濃度調整 | 濃度調整 地色除去コピー 傾き補正 |
濃度調整 地色除去コピー 傾き補正 |
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バラエティコピー | 見開きコピー IDコピー ミラーコピー 塗り絵コピー |
見開きコピー | − | 2in1IDカードコピー ブックコピー 透かしコピー ソートコピー ポスターコピー(3×3/2×2/1×2) カットコピー |
2in1IDカードコピー ブックコピー 透かしコピー ソートコピー ポスターコピー(3×3/2×2/1×2) |
コピー機能を見てみよう。単純なコピー機能としては、5機種とも等倍コピーだけでなく、原稿サイズを自動で認識し用紙サイズに合わせて拡大縮小する「オートフィット」、さらに25〜400%の間で1%刻みで拡大縮小コピーが行える高性能な物を搭載している。PIXUS TS7530を除く4機種は原稿と印刷する用紙サイズの組み合わせを指定して拡大縮小コピーが行う「定型変倍」機能も搭載している。さらに、EP-815A/EP-715AはCD/DVD/Blu-rayレーベルコピーも行える。またEP-815Aは写真の焼き増し風コピー機能を搭載している。原稿面に写真を複数枚置くと、1枚ずつコピーされるが、その際に昔の色あせした写真も自動で補正してくれる「退色復元」機能も備えている。 5機種とも2枚の原稿を1枚に縮小してコピーする2面割り付けにも対応する。DCP-J1800N/DCP-J926Nは4枚の原稿を1枚に並べる4面割り付けも行える。コピー時には5機種とも濃度調整が行える他、PIXUS TS7530を除く4機種は背景色を消すことで見やすくし、インクも節約できる「背景除去機能」又は「地色除去コピー」も行える。また、EP-815Aだけの機能としてコピー前にプレビューを行うことで、原稿のセットミスの確認が行える他、プレビューを元に拡大縮小を調整できる。一方、DCP-J1800NとDCP-J926Nは傾き補正機能を搭載する。 その他、バラエティーコピー機能も様々だ。免許証などの裏表をそれぞれスキャンして1枚の用紙に並べて印刷する「IDコピー」又は「2in1IDカードコピー」機能はEP-815A、DCP-J1800M、DCP-J926Nが搭載している。一方、EP-815AとEP-715AはA4又はB5の見開きの本を左右ページで別々にスキャンして、1枚に2面割付コピーする「見開きコピー」に対応する。通常の2面割付と同じ機能のようだが、本の場合は右ページと左ページをスキャンする際で向きが逆になってしまうが、片方を180度回転させて同じ向きにして並べられる。その他、EP-815Aだけの機能として、アイロンプリント紙への印刷時に使える「ミラーコピー」、メモリーカードからのダイレクト印刷時と同じく輪郭だけの塗り絵風に変換してコピーする「塗り絵印刷」機能を搭載する。一方、DCP-J1800NとDCP-J926Nが搭載する機能として、本のとじ目部分や周囲に出来る影を消す「ブックコピー」機能、コピー文書に透かし文字を入れられる「透かしコピー」、ADFを使用して、複数部のコピーを行う場合に1部ずつプリントする「ソートコピー」、さらに1枚の原稿を、2枚、4枚、9枚に分割し、貼り付ける事で大判コピーが行える「ポスターコピー」機能を搭載する。「透かしコピー」は「重要」「COPY」「社外秘」といった5種類から選べ、位置やサイズ、回転角度や透過度、文字の色も指定できる。また、カット機能をするDCP-J1800Nは「カットコピー」機能があり、A4用紙に2面割り付けでコピーした上で半分にカットする事で、A4用紙をセットしたまま、A5用紙への縮小コピーを行う事が出来る。ただし、原稿サイズは「自動検知」となり、「A5サイズに拡大縮小」となるため、パソコンからのプリント時とは異なり、A5用紙より小さい原稿を等倍コピーしてカットしたり、元から2面割り付けされている原稿をそのままコピーして半分にカットという事はできない。 このように、4機種で機能は異なるが、様々な便利なコピーが行える様になっている。ただし、PIXUS TS7530はこういった機能は一切搭載していない点でかなり見劣りする。 |
メーカー | エプソン | エプソン | キャノン | ブラザー | ブラザー | ||
型番 | EP-815A | EP-715A | PIXUS TS7530 | DCP-J1800N | DCP-J926N | ||
製品画像 | ![]() |
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液晶ディスプレイ | 2.7型 (90度角度調整可) |
1.44型 | 1.44型 モノクロ有機EL |
2.7型 (角度調整可) |
2.7型 (角度調整可) |
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操作パネル | 静電式ボタン式 (90度角度調整可) |
物理ボタン | 物理ボタン | タッチパネル液晶+物理ボタン (度角度調整可) |
タッチパネル液晶+物理ボタン (度角度調整可) |
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インターフェイス | USB他 | USB2.0×1 | USB2.0×1 | USB2.0×1 | USB2.0×1 | USB2.0×1 | |
無線LAN | IEEE802.11n/g/b | IEEE802.11n/g/b | IEEE802.11n/a/g/b (5GHz帯対応) |
IEEE802.11n/g/b | IEEE802.11n/g/b | ||
有線LAN | − | − | − | 100BASE-TX | 100BASE-TX | ||
対応OS | Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP SP3 MacOS 10.9.5〜 |
Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP SP3 MacOS 10.9.5〜 |
Windows 11/10/8.1/7 SP1 Mac OS 10.13.6〜(AirPrint利用) |
Windows 11/10/8.1/7 SP1 Mac OS 10.15.x〜(AirPrint使用) |
Windows 11/10/8.1/7 SP1 Mac OS 10.14.6〜(AirPrint使用) |
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外形寸法(横×奥×高) | 390×339×141mm | 390×338×163mm | 376×350×142mm | 400×341×172mm | 400×341×172mm レーベル印刷時は後方に10cm以上のスペースが必要 |
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重量 | 6.8kg | 6.0kg | 6.3kg | 8.3kg | 8.4kg | ||
本体カラー | ホワイト | ホワイト | ブラック ホワイト ブルー |
ホワイト | ホワイト ブラック |
操作パネルと液晶ディスプレイは5機種とも本体前面に取り付けられているが、使い勝手は大きく異なる。まず、EP-815A、DCP-J1800N、DCP-J926Nの3機種は本体前面に垂直に取り付けられているが、起こすことで操作パネルごとEP-815Aは90度(水平)まで、DCP-J1800NとDCP-J926Nも40〜50度まで角度調整が可能なので、見やすい・操作しやすい角度に調節が出来る。高い所においても低いところにおいても操作しやすい。一方、EP-715Aは前面から上面にかけて大きく面取りされた部分に搭載され、PIXUS TS7530は前面が斜めに傾いておりその部分に搭載される。斜めに取り付けられているため、どの方向からでも操作はできるが、角度調整が出来るEP-815A/DCP-J1800N/DCP-J926Nと比べると操作性は劣る。特にEP-715Aは45度近く傾いているが、PIXUS TS7530は大きくは傾いていないため、低いところに置いた場合は操作しにくそうだ。 液晶サイズや操作ボタンにも大きな違いがある。使いやすいのはやはりEP-815A、DCP-J1800N、DCP-J926Nの3機種だ。液晶は2.7型と上位モデルよりは小さいが、このクラスとしては比較的大きく、視認性は良好だ。操作性が良いのはDCP-J1800NとDCP-J926Nで、タッチパネル液晶となっているため、液晶内のボタンや設定項目を直接タッチして操作できるため、直感的に操作できる。液晶が小さいこともあり、液晶右に、「戻る」「ホーム」「取り消し」のよく使うボタンを、物理ボタンで用意している。EP-815Aは2.7型カラー液晶という点では同じだが、こちらの方が液晶の視野角や輝度は高いため、視認性ではDCP-J1800N/DCP-J926Nより優れている。ただしタッチパネルとなっておらず、ボタン操作となる点で劣る。とはいえ、ボタン配置は、液晶左に「ホーム」と、操作状況によって様々な機能が割り当てられる「切り替えボタン」、液晶右には4方向カーソルと、その中心に「OK」、上に「+」「−」、左下に「戻る」、さらに「スタート」と「ストップ」ボタンとなっており、主要なキーが一通り備えられ、直感的に操作しやすいように配置されており操作性は悪くない。タッチセンサー式のボタンとすることで、見た目もスッキリさせている。EP-715Aは液晶が1.44型カラーとかなり小さくなる。液晶自体は明るく、1枚ずつめくるようにメニューが表示されるので、文字やアイコンの表示自体は液晶サイズのわりには大きいが、視認性や一覧性は大きく劣る。操作パネルはEP-815Aよりシンプルになり、液晶左に「ホーム」、液晶右に4方向カーソルと、その中心に「OK」、さらに「スタート」と「ストップ」ボタンとなる。基本的なキーは揃っているが、「+」や「−」や「切り替えボタン」が無く、4方向カーソルや「OK」で代替されるため若干分かりにくくなる。またEP-815Aとは異なり物理ボタンとなっている。最も操作性が劣るのはPIXUS TS7530だ。液晶サイズは1.44型とEP-715Aと同サイズだが、モノクロ液晶となっている。有機ELなので、黒背景に白文字で、表示自体はクッキリしているが、やはりモノクロ表示では視認性は良くない。その上に、液晶と操作パネルを右端に寄せてコンパクトに配置しているため、ボタン数が限られる。画面左に「QR」と「ワイヤレスコネクト」ボタン、画面右に、上下カーソルと「戻る」「OK」「スタート」「ストップ」ボタンが並ぶ。上下カーソルしかないため、メニューの階層が深くなってしまい、操作が煩雑となる他、少ないボタン数での操作なので直感的には操作しにくい。同じ液晶サイズのEP-715Aと比べても操作性は大きく劣る。本体でコピー操作などをよく行うなら、EP-815A/DCP-J1800N/DCP-J926Nが良く、なんとかEP-715Aも使えなくはないが、PIXUS TS7530は本体での操作はあまりオススメできないといえる。 インターフェースは5機種ともUSB2.0に加えて、無線LAN(Wi-Fi)接続にも対応する。最近では家に2台以上のパソコンがあり、無線LAN(Wi-Fi)ルーターで複数のパソコンがインターネットに接続できる状態になっているのも珍しくないはずだ。その場合、プリンターを無線LANルーターに接続しておけば、家庭内のどのパソコンでもプリント可能となり非常に便利だろう。またスマートフォンやタブレットからの印刷も可能となる。これに加えて、DCP-J1800NとDCP-J926Nは有線LAN接続にも対応する。環境や距離の面で無線LANでは不安定だったり、家庭内にすでにLAN配線がある場合、接続設定などなく簡単に接続したい場合など、有線LAN接続も選べるのは便利だろう。 対応OSはメーカーによる差が大きい。エプソンのEP-815A/EP-715AはWindows XP SP3以降は全て対応する。マイクロソフトのサポートの終了したWindows XPやVistaにも対応するのは安心だ。MacOSも10.9.5以降と比較的古いバージョンに対応するだけでなく、ダウンロード対応となるが、専用ドライバーが提供される。一方、キャノンのPIXUS TS7530とブラザーのDCP-J1800N/DCP-J926NはWindows 7 SP1/8.1/10/11のみの対応だ。Windows XPやVistaだけでなく、Windows 8も非対応である点は注意が必要だ。MacOSもPIXUS TS7530は10.13.6以降、DCP-J1800Nは10.15.x以降、DCP-J926Nは10.14.6以降と比較的新しいバージョンのみ対応する。さらにPIXUS TS7530/DCP-J1800N/DCP-J926NはMacOSの場合、ドライバーはメーカーからは提供されず、AirPrintを使用する方法となっているため、一部の印刷設定、本体の動作設定ができない点でWindowsで利用する場合に比べて不便になっている。 本体サイズを見てみよう。EP-815Aが390×339×141mmでこれを基準に見ていこう。EP-715Aが390×338×163mmで幅と奥行きはほぼ同等なので設置面積は変わらない。液晶が斜めに固定されているためか、高さだけが22mm大きいが、大きな差ではないだろう。PIXUS TS7530が376×350×142mmで、横幅は14mm小さいが、奥行きは11mm大きくなる。また普通紙以外を利用する場合は背面給紙となり、後方と上方にスペースが必要だ。DCP-J1800NとDCP-J926Nは見た目はそっくりで、本体サイズは400×341×172mmとなる。EP-815Aとの比較では横幅が10mm大きいが奥行きはほぼ同じだ。高さはADFの分だけ高くなっているとはいえ、設置面積で大きな差は無いといえるだろう。ただし、DCP-J926Nでディスクレーベル印刷を行う場合は後方に10cmのスペースが必要だ。これを見ると、5機種ともサイズに大きな違いは無いことが分かる。最近の機種だけあって、どの機種もコンパクトで、置き場所にそれほど困ることは無さそうだ。ただしPIXUS TS7530の背面給紙を使用する場合と、DCP-J926Nでレーベル印刷を行う場合は注意が必要で、その点ではEP-815AとEP-715Aは普通紙以外やレーベル印刷も含めてどのような使い方でもコンパクトと言えるかもしれない。 ちなみに本体のカラーバリエーションはEP-815A、EP-715A、DCP-J1800Nはホワイトのみだが、PIXUS TS7530はホワイトとブラック、ブルーの3色を、DCP-J926Nはブラックとホワイトを用意している。 これら5機種はそれぞれ方向性が異なっているため、比較的選びやすいと言える。まず、写真や年賀状の印刷は行わず、文書印刷やコピーがメインならDCP-J1800NかDCP-J926がオススメだ。染料ブラックを搭載しないため写真や年賀状の画質は劣るが、顔料ブラックを搭載するため文書やコピーの画質は悪くない。また印刷速度が5機種中最も速く、カラーもモノクロでも速度が変わらないのも便利だ。タッチパネル液晶はコピー時に操作しやすいし、ADFも搭載し、複数枚のコピーも便利だ。本体でクラウドにアクセスしてプリントも可能で、コピー機能も豊富だ。文書印刷に関しては他の3機種より便利な点は多い。DCP-J1800NとDCP-J926Nのもう一つのメリットが印刷コストの安さで、他機種の半分になっているため、印刷枚数が多い人にもオススメと言える。ではDCP-J1800NとDCP-J926Nでは、どちらが特におすすめかというと、一般的にはDCP-J926Nだろう。DCP-J1800Nのカット機能は使い方によっては便利だし、気楽にA5用紙を使えればインク代の節約にもなるが、本体価格が6,600円も高く、またハガキの自動両面印刷やレーベル印刷、SDカードからのダイレクト印刷などが省略される点も気になる。A4とA5用紙の使い分けができる点によほどメリットを感じなければ、DCP-J926Nがおすすめだ。 逆に写真印刷や年賀状印刷をメインに考えているならEP-815Aがオススメだ。6色インクで画質が良く、耐保存性も高い。前面給紙に写真用紙やハガキもセットできるだけでなく、上下段とも入れる事で、入れ替えの手間を減らすことも出来る。自動両面印刷もハガキ対応だ。写真の印刷はSDカードやUSBメモリーからのダイレクト印刷も可能で、その際の画質調整や各種バラエティ印刷機能も豊富だ。液晶が比較的大きい事から、写真の選択もしやすい。印刷コストが高いのがデメリットだが、印刷枚数が少なく、画質にこだわるのならオススメだ。ただし、本体価格はDCP-J926Nより高くなる。 同じく画質にこだわるものの、パソコンやスマホからの印刷がメインというならEP-715Aも良い選択肢だ。自動両面印刷が無く、前面給紙も1段だが、前面に写真用紙やハガキが入れられるので、PIXUS TS7530より便利とも言える。液晶は小さいが、パソコンやスマホからなら関係が無いので、本体価格が安く、写真や年賀状が綺麗な機種を希望するならオススメだ。 最後にPIXUS TS7530だが、普段は文書印刷がメインだが、コピーは等倍コピー程度しかしないという、パソコンやスマホからのプリントメインの人向けだ。インク構成的にはEP-815A/EP-715Aほどではないが十分に写真画質でプリントが可能だが、前面給紙が普通紙のみで、自動両面印刷もハガキ非対応、SDカードからのダイレクト印刷機能も無いなど、普通紙印刷が便利といえる。また、本体の操作性が良くないため、コピーでも等倍コピー程度なら、設定がそれほど必要ないため使えるだろう。逆にパソコンやスマホからの印刷と考えると、自動電源オンと、排紙トレイの自動伸張は非常に便利だ。基本は文書印刷だが、いざ写真や年賀状も印刷する際には、それなりの画質で印刷した人にオススメと言えるだろう。 (H.Intel) 【今回の関連メーカーホームページ】 エプソンhttp://www.epson.co.jp/ キャノンhttp://canon.jp/ ブラザーhttps://www.brother.co.jp/
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