[H8奮闘記 H8/3048FにSRAMを追加(その1)]

さっそく秋月さんで、AKI-H8/3048F を購入。
CやBASICコンパイラ、液晶モジュール、マザーボードなんかがセットになってます。
購入してから気がついたのですが、3052 とか 3069 の方が単一電源で動作するの
に対し、3048 は通常動作に 5V, fROM更新に 12V の2電源が必要らしくて、なんだ
かゴツイ電源が付属してました。

ちょっと大きいので、気軽に使えるように ACアダプタをつなげてみることにしました。
手持ちの ACアダプタを見てみると、一緒に購入した PIC Writer のACアダプタが
15V 0.8A なので使えそうです。
早速、H8マザーボードの電源線にプラグを取り付けて使ってみたところ、ちゃんと
fROM更新もできて説明書通りの動作確認ができました。ゴツイ電源は 2A にも対応
しているようなので、そのうち利用するでしょう。とりあえず封印です (^^;

SRAM増設ですが、足がボロボロになったSRAM-IC(制作に失敗したブツから無理
矢理はぎ取ったモノ)と、未使用のSRAM-IC の2つあります。1つは本番用にとって
おき、はぎ取ったボロボロの方を試作に使うことにします。

SRAM-IC は、日立の HM628512ALP-5 と書かれている DIPパッケージ品です。
データシートは見つけられませんでしたが、-5 と書かれてるので 50ns くらいかなと。
アドレスバス・データバスを利用するには、H8 の Port1, 2, 5 をアドレスバス、Port3
をデータバスに切り替えて利用します。H8 の動作モードは モード6 で利用します。
説明書通りに組み立ててしまった AKI-H8 のマザーボードは、Port3 に液晶モジュール、
その他にはスイッチやら LED やらが接続されています。
マザーボードのユニバーサルエリアに SRAM を配置しようと思ったのですが、あちこ
ちパターンをカットしなければできなさそうなので、別途購入したユニバーサル基板
に作成してみました。


SRAMは、足がボロボロでICソケットに挿入できなかったので、直に取り付けてしまい
ました。


配線は、ポリウレタン線と精密ナイフを購入して、溶かしたハンダの中に線を差し
込むようにして配線しました。この方法だと簡単にたくさんの配線ができます。
強度が弱いですが、まぁ試作なので動けば良いです (^_^;

「巻き付けて、被覆ごと溶かす」という方法も試してみたのですが、なかなか被覆
が溶けてくれないのと、溶け出した被覆がハンダと混ざるとハンダの粘性が強くなり、
うまくハンダ付けできなくなってしまうので綺麗に仕上がりませんでした。
上記写真の芋ハンダっぽいやつはそれです (x_x;


電源のワニ口クリップが赤・黒あべこべですが、気にしないでください (^_^;;;
LCDは、情報量がほしかったので 20x4 の大きなモジュールを取り付けました。
接続ポートは、PortA です。PA7 が A20 になってしまうため、
消費I/O数を削減するために、4bit モードで接続するので 6bit 必要です(R/Wは
W固定で使用)。
コントラスト調整用の Vo は、当初 GND 直結にしてましたが、多少ゴミのような表示
が出るので、

   +5V --- 3.9kΩ -- Vo -- 680Ω -- GND

といった具合に抵抗を挿入して調整。
気温やモジュールの個体差などによってもコントラストが変わるような気がするので、
本当は半固抵抗を取り付けるのが良いと思いますが、あいにく持ち合わせが無かっ
たので固定にしてしまいました (^_^;

液晶表示が出たので、いよいよ SRAM の動作確認です。
fROMの更新回数は 100回程度しか保証されていないため、試作アプリなんかは
SRAM上で動作させたくなります。そのときに、SRAMが不安定だと、アプリのバグ
なのかハードのバグなのかさっぱり切り分けがつかなくなるため、短くて確実に
動作するテストプログラムを使って SRAM が安定動作するかテストします。


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