3.仕掛け
こませしゃくりで釣れるハナダイは、東京湾、相模湾ともに0.3〜0.6キ
ロ級で25 〜35センチ級が主体です。また、同じポイントでマダイも食ってきますが、 こませダイ や生きエビエサのマダイよりはサイズが小さめで、ハナダイと同様に30セン チ級が主体 です。(ちなみに、外川のエビエサで釣るハナダイはもっと小型で15〜25 センチ級が 大半です) 基本的な仕掛けは、こませダイと同じビシ道具を使いますが、テンビンは一回 り小さめ です。また、擬餌を使うため、ハリやハリスなどはなるべく目立たないように 、細仕掛け を使用します。 |
(1)ハリ&ハリス
ウィリーバケに使用するハリとして適しているものは、チヌ鈎、グレ鈎の2種です。逆に
、不適なハリとしては、ムツ鈎、ネムリ鈎などの鈎先が内側に曲がり込んでい るものです 。 擬餌バリの場合には、生のエサと異なり、魚は違和感があるとすぐに吐き 出してしま うので、ムツ鈎のようなタイプのハリにはなかなかハリ掛かりしてくれません 。 それと、この釣りの場合は魚が向う合わせで掛かるのではなく、攻撃的なアワ セでハリに 掛ける度合いが強い釣りです。飲み込まれることは希で、いかに瞬時にハリ掛 かりさせる かということで、掛かりやすいチヌ鈎、グレ鈎を使用しています。 次にハリのサイズ(号数)について、、、、擬餌バリ一般に言えることですが 、アミこま せの中で違和感なく躍るウィリーをアピールするためには、ハリは目立たない ことが一番 です。チヌバリが一応の基準となるわけですが1号から3号を使用します。あまり小さい とアワセ時にスッポ抜けることがあるので、2号を標準として主体として釣れる魚のサイ ズにあわせて選択してください。 |
東京湾の場合は、ハナダイ・マダイが主体です。秋にイナダが交じることを除
いては、そ れほど多くの外道が混ざるわけではないので、チヌ鈎を主体に使用しています 。相模湾の 場合は外道が豊富で、1キロ級のイシダイ、クロダイ、メジナなどが交じり、 稀ですが2 キロ級のマダイがアタリます。過去、2号のチヌ鈎を伸ばされたことが数多く あるので、 狙うポイントによっては軸太のグレ鈎6号を使用するようになりました。また 、秋にタイ のポイントにイナダが回遊するようになると、3号のチヌ鈎を使用します。 擬餌バリで 狙うハナダイやマダイの場合は、ハリスの太さは釣果に大いに影響があります 。25〜 35センチ級が主体のハナダイ・マダイに対しては、2号のハリスで対応がで きます。 通常、ナイロンもしくはフロロカーボンの2号ハリスを使用しますが短い竿、 短いクッシ ョンゴムを使用するこの釣りでは、キロを超えるサイズになるとハリス切れの 危険があり ます。竿によるタメが十分できないため、リールのドラグを使用してかなり慎 重にヤリト リする必要があります。 しかし、晩秋のイナダに対しては、2号ハリスでは難しくなります。イナダが ポイントに 回遊するようになると、3号のチヌ鈎と併せて、3号ハリスに替えて使用しま す。また食 い渋り時やイサキ主体で釣りをする時などはハリス1.5号を使用することも 選択のうち の1つです。 |
(2) ウィリー(カラー)
現在、市販されている化学繊維素材のウィリーは、富士ベイトとヤマシタの二社から発売 されていて、両社とも十数種類のカラーを販売しています。 別表でこれを紹 介しておき ます。こませしゃくり釣法に使用するウィリーには、3つの基本色と呼ばれているグリー ン、ピンク、ホワイトがあります。 この3色を含めてどのような順番で配列するのか、どのカラーが一番当たるの か、と言う ことは大変難しい問題です。アタリ色は、潮の濁り具合や天候にも大きく左右されると思 います。また、しゃくり方や色の配色によっても影響されると思います。 人によっては、ウィリーの替わりにパンストやスキンなどを巻いたバケを混ぜ る人もいま す。また、モビラメを巻き込んだり、蛍光玉、蛍光パイプを併用した仕掛けも 見ますが、 凝った擬餌バリも所詮は擬餌バリでしかなく、いかにこませの中で演出するか に力を入れ た方が釣果は伸びると主張する人もおります。 |