4.こませしゃくり釣法
こませしゃくり釣法そのものは、それほど難しい釣りではありませんが、釣果を伸ばそう とすると、これがなかなか難しい釣りです。1日シャクっていると、1匹や2匹のハナダ イにアジ・サバをはじめとした外道が数匹交じり、何とか格好はつくのですが 、それ以上 の釣果を期待しても、これがなんとも難しい。釣る人は釣るけど、まぐれで釣 れることは 少ない。ビギナーズラックなんてほとんど無いのがこの釣りです。 では、どうしたら釣れるようになるのか、、、、、まず、しゃくり方、、、、 上手に釣っ ている人のシャクリ方を徹底して観察してとり入れることです。しゃくりの強 弱、インタ ーバル等、、、釣れている人のしゃくり方と、釣れていない人のしゃくり方に は大きな差 があります。上手な人のしゃくり方はリズミカルで、ヘンに力がはいっていな い。下手な 人のしゃくりは、、、釣れない→こんちくしょう→やたらに力が入る→疲れる →しゃくり が無茶苦茶になる→、、、、悪循環です。 次は、イマジネーション、、、無意識にシャクっていても釣れません。シャク ったとき、 ビシはどのように動いているか、こませはどのように出ているか、仕掛けはこ ませの中で 躍っているか、、、常に海中の動きを意識して、ウィリーバケをうまく演出す るように心 がけることです。そして、釣れたウィリーバケをよく観察することです。何番 目のバケに 食っているか、何色のウィリーにアタったか、、、、あとは場数を踏んで、腕 を磨いて下 さい。 |
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しゃくり動作での竿の動き |
(1)準備
この釣りでは、こませカゴから出るこませの量をうまく調節する必要がありま
す。いっぺ んに沢山のこませが出るようでは釣りになりません。サニービシ、シャベルビ シとも上下 にこませの出口があります。まず、コマセカゴの下の出口は全て閉じます。こませの出口 としては、上側の回転するスライド用の窓で調節します。 通常、上側の窓口を1/3ぐらい開け、海底から中層までのしゃくりを2回繰り返して、 ちょうどこませが無くなる程度に調整します。潮が弛んでいる場合はこませが出にくいの で、1/2ぐらいに開け気味にして、逆に潮が速い場合は閉め気味にします。 |
(2)仕掛けの 投入
仕掛けの長さは3メートルぐらいとそれほど長くないので、船が込んでいない
場合や大ド モ、ミヨシなどでは、ハリスを海面に流しておけばオマツリなどが避けられ便 利です。混 雑した船の胴の間では、ハリスを流すのはマナー違反ですので船中に入れてお きます。 また、風が強い場合も仕掛けが浮き上がるので船中に入れるようにします。船 長から投入 の合図が出たら、ハリスを流してある場合は潮上に向かってビシを投入します 。仕掛けを 船中に入れてある場合は、最初にビシを投入し、仕掛けが絡まないように注意 しながらゆ っくり下ろし、最後に下バリを持って潮下に投げ込みます。船ベリに板状の磁 石を置いて 、ハリを投入順に並べておくと、イカヅノ投入機のようにうまく投入できます 。 |