[ 610] 日本代表のどこが変わったのか 記入日時 2004年06月10日 (木) AM7:20 2003

実は昨日、「真珠の首飾りの少女」を見てきました。
オランダの天才画家、フェルメールの名画をモチーフにした映画でなかなか良かったです。(今日にも映画ページ書きます)

そして帰ってから、日本−インド戦の後半を見て、その後ビデオで前半を見ました。前後半を逆に見ているのですが、ここで最近の日本代表について書いてみます。

僕は以前から、ジーコの監督としての資質に疑問を抱き、批判をしてきました。(日記534

まずその前に昨日の試合から書きます。
昨日の試合は、久保の1点目と、中村の献身的な運動量。
この2点が印象的でした。前半12分、三都主からのクロス(ジーコが試合後の会見で“ゴールエリアへのパス”と通訳に言い直させた)を見事なボレーシュートで1点目をあげます。

この一連の流れは、欧州遠征以来2週間に渡って合宿を重ねた成果だと思います。以前はジーコの戦術のなさを指摘してきましたが、この合宿で攻撃のタイミング合わせの練習に多く時間を割いてきたのです。これは「攻撃は選手の創造性に任せ、全員がタイミングを合わせるような練習はしてこなかった」以前のジーコとの違いです。
戦術はなくとも(後半3バックを4バックに変えたのは「相手の目先を変える」ジーコ談)、攻撃パターンは目に見え変化してきています。

そして、昨日の試合では中村は運動量が豊富でした。今期はセリエAで故障が続き長い間がゲームから遠ざかり、代表の試合でもいま一つ冴えがなかったのですが、昨日はゲーム全般にわたり良かったと思いました。本人は試合後「自分個人としては全然駄目。細かいプレーがほぼミス。」とコメントしてますが、僕はそんな事はなく、以前の試合より格段に良くなっていたのは確かです。

これは今回故障で欠場した中田や高原にも言えるですが、海外へ有力な選手が出て行ってますが、その功罪を考えなくてはならない時期だと思うようになりました。
つまり、海外と日本との往復や過密スケジュールによる疲労。そして柳沢や川口など出場機会に恵まれずパフォーマンス低下を招く、この2点です。この事は今後考えなくてはならない事だと、中村のプレーを見てて感じたのです。

欧州遠征の2戦と昨日のインド戦で、日本代表が格段に良くなったのは確かです。以前の海外組を固定したスタメン起用から、久保、玉田など国内でパフォーマンスの高い選手を積極的に起用し、そして小野、中村らから前線のスペースに走り込む選手へのパスの徹底的な練習。これらの改善から、ワールドカップ予選も明るい兆しが見えてきました。
ただ、1次予選を突破し来年の2次予選、そしてワールドカップ本戦で戦うにはまだまだだと思います。ジーコがどこまでチームを築きあげられるのか、もう少し様子を見たいと思います。


[ 609] 「私は特別な存在だ」ジョゼ・モウリーニョ 記入日時 2004年06月09日 (水) AM7:10 2003

この鋭い眼光。
この写真を見て誰だか分かる人はサッカー通だ。
僕もつい数ヶ月前まで知らなかった。

ヨーロッパには、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)が主催する主要な大会がある。国別対抗の
ヨーロッパ選手権、そして各国リーグ優勝、準優勝チームで争うUEFAの最も権威あるクラブチーム同士の大会、チャンピオンズ・リーグ(以下UCL)。
(この他
UEFAカップがあり興味のない方には分かりづらい。)

そのUCLでポルトガルのポルトを欧州で一番に導いたのが、このモウリーニョなのだ。
彼は一昨日のイングランド・プレミヤリーグ、チェルシーの移籍就任記者会見で、「尊大な人間だと思わないでくれ。事実、わたしは欧州でナンバーワンになった監督。特別な存在だ」と、言い放ったのだ。

なんという言葉だろう。41歳の若さで今年のUCLで初めて注目を浴びる存在。選手として実績はほとんどないが、英国人やドイツ人の監督の通訳を足掛かりに、指導者としての腕を磨いた、サッカー監督としては変わり種だ。

この自信。もし日本人の監督でここまでの実績を残せたとしても、ここまで言い放つだろうか。

今年のUCLは地味だった。フランスのモナコ対ポルトガルのポルト。世界に名の知れたビッグスターは、ともに皆無だった。それでもポルトが欧州のチャンピオンに輝いたのは、チームプレーが本当によく機能し、全員が持っているものを出し切ったからだろう。だからこそ、モウリーニョは自分を「特別な存在だ」と言わしめているのだ。

そして2002年から就任したポルトを欧州1位に導くや、欧州の最高峰のリーグ、イングランド・プレミヤリーグに舞台を移すことになった。そのチェルシーは昨季、ロシア人の富豪アブラモビッチ氏がチームを買収。アルゼンチン代表のクレスポ、ベロン、ルーマニア代表のムトゥらを、潤沢な資金を後ろ盾に大型補強を断行して話題になり、今度は監督だ。契約期間3年で、年俸は監督として史上最高額の約10億円!

いま一番注目される、ジョゼ・モウリーニョ。5カ国語を流ちょうに話し、英語での会見で「チェルシーはトップクラスの選手がひしめいている。そして、トップの監督が就任した。目指すのはもちろん頂点。それも今すぐにだ」

6月13日からヨーロッパ各国対抗のヨーロッパ選手権が始まるが、やはり各国の2004−05年シーズンが今から楽しみだ。今期、無敗で優勝したベンゲル監督率いるアーセナルと、モウリーニョ率いるチェルシーのイングランド・プレミヤリーグは目が離せない。ジョゼ・モウリーニョ。知らなかった方は、ぜひ注目して下さい。


[ 608] スポーツ・アナウンサー 記入日時 2004年06月08日 (火) AM7:15 2003

今朝は何を書こうかと思ってBBSを見ていたら「深夜のテニス放送って音が無いし、解説の人たちもみんな静かでとっても見やすい。」というひめのコメントに、テレビのアナウンサーについて書こうと思います。

一昨日の全仏テニスは、WOWOWと民放(東京はテレビ東京)でやっていました。
民放は2時間遅れで、映像は同じなのですが、アナウンサーと解説者が違います。

WOWOWは
岩佐徹(いわさ・とおる)と柳恵誌郎。
民放は、解説が松岡修造と伊達公子でした。
実はこの
アナウンサーと解説者によって、画像は一緒でも全く別の番組になります。岩佐さんの実況は、静かな中に事前に調査された豊富なデータを的確に伝え、見ていて(聞いていて)飽きず、そして目の前のスポーツに集中出来るのです。

松岡修造の「食いしん坊バンザイ」は当たり役で好きな番組ですが、テニスの解説はウルサくて嫌いです。
全仏男子決勝のコリアの「ストレスによる痙攣」というのは、直後の主催者の情報だったのですが、あれは岩佐さんが英語で流れてきた情報を速やかに実況したのだと、あの時思いました。新聞やネットでいま調べても、そのようなニュースはありません。それほど、彼の情報収集はすごいと常々思っていたのです。

スポーツ・アナウンサーを語るとき、もう一人欠かせない人がいます。
金子勝彦(かねこ・かつひこ)さんです。
岩佐さんもサッカー中継しますが、サッカーのアナウンサーと言えば金子さんです。

彼は66年より20年間、東京12チャンネル(今のテレビ東京)で「
三菱ダイヤモンドサッカー」を実況した人です。
「ダイヤモンドサッカー」という番組は、サッカーが今ほどメジャーでなかった30年前に、毎週サッカー番組を放送していた素晴らしい番組です。視聴率は良くなかったと思います。それでも金子さんや、サッカーファンが支えた番組です。解説は岡野俊一郎(日本サッカー協会名誉会長)で、岡野さんの解説も物静かでなかなか良かったです。

岩佐さんと金子さんの放送はいつ聞いても落ち着いて聞け、それでいて僕らが知らない情報を的確に伝え聞く事ができ、他の若手のアナウンサーと聞き比べても、まだまだ彼らに匹敵する人は出てきていません。
ただ、彼らももう60を過ぎています。これからが心配ですが、いつまでも素晴らしい放送を聞きたいと思うのです。

因みに岩佐さんのサイトに以下のような記述がありました。お二人の関係が知れて面白いです。
「前略…ところが、1970年ごろ、スポーツ部から突然、「今度FAカップ(イングランドのカップ戦)をやることになったからヨロシク」という話が来ました。FAカップといわれても、はじめは何のことやら見当もつかず途方にくれました。
懸命に資料を集め、最後は東京12チャンネルの金子勝彦アナウンサーにロスマンのイヤーブックをお借りする図々しさまで発揮して放送に臨みました。
いくら切羽詰ったとは言っても、この業界で他局の先輩アナウンサーに資料を借りるなどあまりないことですから、金子さんもさぞかし驚かれたことでしょう。若いころから資料がないと不安なタイプだったとはいえ、思えばずいぶん無鉄砲なことをしたと今になって冷汗が出る思いです。…後略」 
岩佐徹 on-air/off-air [MY BOOK]より


[ 607] 雨の日の遠足。そして全仏男子 記入日時 2004年06月07日 (月) AM7:10 2003

昨日は日記を書き終わった朝6時頃から雨が降り出し、結局テニスは中止になってしまいました。

写真は持って行く予定の食材。
もちろん、お昼はサンドイッチです!
雨の日の遠足で、お弁当を食べている気分です。するとジョニーからメールが入り「お蕎麦を打ったよ」というのです。

さっそく出かけて行き、まずは彼の手作りのビールで乾杯!
そして、蕎麦も美味しくいただいて帰ってきました。

ジョニーさん、ご馳走さまでしたー(^_^)


そして夜はPM10から全仏テニス男子決勝です!
優勝したのは、写真左のガストン・アウディオ。
大変な試合でした。
第2セットまで0−6、3−6と圧倒的に写真下のギジェルモ・コリアのリード。ここまで1時間しかかからず「これは12時まで決着するな」と思われていたのです。
ところが第3セットを6−4とアウディオがやっと1セット取り、問題が第4セットにおこります。

コリアが急に不調を訴え、ドクターを入れるのです。「
ストレスのよる足の痙攣
信じられません。何があったわけではないのです。

突然の不調。コリアはサービスもろくに入れられず第4セットは6−1で落とし、なんとか回復した第5セットですが、8−6と競り負けアウディオが優勝したのです。

最後の第5セットこそ接戦になり白熱した試合でしたが、なんとも不思議な決勝戦でした。「ストレスによる痙攣」
コリアは現在世界ランキング3位ですが、ここ1年で急に成長した選手。何と5セットマッチは、これまで2試合しか経験していなかったのです。そして初めてのメジャーでの決勝戦。想像出来ない精神的な重圧があったのでしょう。

それにしても、女子のロシア勢、この男子のアルゼンチン勢と、ここ数年でテニス世界が一変した感があります。
これで全仏は終わり次は21日からウィンブルドンです。コートが変わり別の選手が出てくるでしょう。楽しみです。

さて、昨日東京も梅雨入りしました。昨日はAM2まで観戦していたので、眠いのですが、今週も頑張りましょう!


[ 606] 全仏女子 ミスキナ優勝! 記入日時 2004年06月06日 (日) AM6:10 2003

昨日は、10時過ぎから始まった ミスキナ対デメンティエワのロシア勢同士の決勝戦は、6−1、6−2と1時間でミスキナがあっさりと勝ってしまいました。

デメンティエワは準決勝までの強打にミスが目立ち、ダブルフォールも多く、いつもの実力が出せないのが明らか。
それに対して淡々とプレーするミスキナは随所にパワーヒット、そしてドロップショットを織り交ぜ、いつものプレーでミス目立つデメンティエワを引き離しました。

去年の全仏女子はベルギーのエナンとクライシュテルス。そして今年のミスキナ、デメンティエワと、それまで圧倒してきたウィリアムズ姉妹に替わり、女子テニスの様子が一変しました。

これからはこのベルギーとロシアの4人が中心に、モレスモー(フランス)など加わり女王争いが繰り広げられるでしょう。

さて、今日はこれから小田原でテニスなのですが、天気が心配です。今日のメニューはサンドイッチにしました。
ローストビーフや野菜など買い込んだので、雨が降らないといいのですが。ではこれから用意して行ってきます!


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