Last update: 1997.09.15
餌は、成長に応じて変えてやる必要があります。 まず10cm程度までの幼魚には、冷凍赤虫を適量(もちろん解かして)、 ピンセットで鼻先に落してやるということをします。 この時期は、他にいい餌がないので、毎日根気良く与えます。 なお、底に落ちた赤虫には見向きもしないので、速やかに取り除きます。
もう少し大きくなると、メダカを食べるようになります。 メダカは水面近くを泳ぐ習性があるので、アロワナの餌としては理想的です。 他に、小さい虫(バッタやコオロギの幼虫など)もいい餌になります。 このころから、アロワナ用に売っている配合飼料を細かくして与えるのもいい かも知れません。 アロワナは一旦生き餌に慣れてしまうと、 なかなかクリル(※)や配合飼料を食べてくれません。 教育は最初が肝心です。(^_^) (うちのアロワナもついに配合飼料を食べてくれませんでした。)
20cm以上になると、小赤とよばれる餌金を食べるようになります。 メダカよりも大きく、安価でコストパフォーマンスがよいのですが、 実は餌としてはあまりいいものではないそうです。 金魚は底流から中流を泳ぎますので、 どちらかといえば水面近くの餌を狙うのが得意なアロワナには扱いにくいようです。 加えて、金魚に含まれる化学成分で、健康上よくないものがあるそうです。 (サイアミナーゼという、ビタミンB1を破壊する酵素だそうです。 Thanks to 清水さん@HPK) 最近では、ハチュウ・両生類の餌用のコオロギが安価で売られていますので、 そちらの方が餌としてはいいでしょう。またアロワナ専門ショップでは、 餌用のアフリカツメガエルなども入手できます。
生き餌でなくても、 クリルや配合飼料を食べてくれるならそれに越したことはありません。 ただし、これらと生き餌を併用していると、 どうしても生き餌の方が嗜好性が高く、 クリルや配合飼料を食べなくなってしまうことがあります。 一旦こうなると相手も強情で、もう見向きもしなくなります。
あとは成長に応じて徐々に大きな餌金を与えていくようにします。 口に入る程度の金魚なら大丈夫です。 ただし、餌金はショップでは最低の状態で置かれていますから、 なるべくストックして十分餌を与えて、状態をよくしてから与えて下さい。 一度に大体3、4匹、小さめのものなら5、6匹でしょうか。 また、時々はスーパーで売っているムキエビなどをよく洗って(塩っ気を落して) 与えたり、近所で虫やカエルを捕まえて与えてやるといいでしょう。 (私は、キャンパスでカエルを捕まえては与えています。^^;)
餌やりの頻度ですが、小さい頃は毎日与えて下さい。 成長してからは毎日でなくても大丈夫です。 むしろ、何日かに一度は餌を抜いた方がいいくらいです。
生き餌は、自分で捕獲するか、ショップで買うかのいずれかです。 私は春から秋にかけては、勤務先の大学のキャンパスでコオロギやバッタ、カマキリなどの虫 やカエルなどを、機会を見ては捕まえていま す。(怪しいやつ!?) とくに夏は、府大はクマゼミ天国と化します。5分もあ れば手掴みで2、3匹捕まえることができますので、それをアロワナに与えて います。
とはいえ、自分で餌を捕まえていたのでは到底間に合わないので、普段はショッ プで買うことにしています。餌金(姉金と呼ばれる大きめのもの)なら60匹で 1000円程度(アフリカ: 地下鉄御堂筋線東三国近く)でしょうか。最近、アフリ カツメガエルを餌用に売っている店(スクレロパゲス: 地下鉄谷町線東梅田近 く)を見つけたので、時々買っています。10匹で1000円です。またドジョ ウは20匹で1000円程度でした。あと、ヤマトヌマエビを餌用に買ってきくる こともあります。(高くつきますが。) 無論、アロワナは大喜びです。:-)
※
うーん、クリルがよくないっていう意見もありますね。
「えらが開いてくる」そうです。詳しいことは私にはよくわかりません。(^^;
(クリルというのは、オキアミを乾燥させたもので、大型魚の飼料としては一般
的なものです。一缶1000円程度。)