シャクナゲ紀行
袈裟丸山けさまるやま (群馬県・栃木県)

C郡界尾根〜あと袈裟丸山(1908m)・往復

群生地のシャクナゲがちょうど見頃だった。



2022年5月25日(水)

桐生市の宿550−小中−700郡界尾根登山口715〜745八重樺原750〜921十二様〜1130山頂(昼食)1230〜1339十二様1350〜1455八重樺原〜1520郡界尾根登山口

 袈裟丸山は昨年、一昨年とアカヤシオ紀行で訪れたので、今年はシロヤシオとシャクナゲを見るため郡界尾根から後袈裟を往復することにした。
 郡界尾根にはシャクナゲの群生地があるというから楽しみだ!

 桐生市の宿を5時50分に出発。郡界尾根登山口へ7時ジャストに着いた。

 駐車場には先客の車が3台。滑り込みで止めることが出来た。(路肩駐車も可能です)

 我々が出かける準備をしている間にも車が入って来た。そのまま素通りして、すぐ先へ止めたようだ。

 駐車場の正面に登山口がある。

 登山口からいきなり急な階段を登って行く。

 よく整備された階段で歩きやすいが、急登なので堪える。


 所々にヤマツツジが咲いていた。その度に登山道から外れて写真を撮って行く。

 登山口から30分程で急登から解放され、開けた所へ出た。そこが「八重樺原」だった。

 小笹に覆われ、ミズナラやダケカンバの新緑が美しい。

 緩やかになった道を20分程歩くと、右手に袈裟丸山が見えた。

 右手前が前袈裟丸で左が後袈裟丸である。我々が目指しているのは後袈裟丸である。

 標高は前袈裟より後袈裟の方が高いが、前袈裟の方がピラミダルで恰好いい。
 いづれにしてもまだまだ遠い。
 

 道端にスミレが沢山咲いていた(左)。

 右の白い花はジュウニヒトエかと思って写真を撮ったが、ジュウニヒトエではなく、ニシキゴロモだったようだ。

 やっと待望のシロヤシオがお出迎え。しかし、花が少ない。


 「つつじ岩」という石柱の近くにミツバツツジがあった。盛りは過ぎていたが感激!


 シロヤシオも多くなって来た。

 しかし、花がメチャクチャ少ない。ポツン、ポツンと数える程しか咲いていない。

 もうすでに散ってしまったのだろうか。

 それとも今年は不作なのだろうか。蕾もないから、やっぱり今年は裏年なのだろう。

 それにしても、余りにもシロヤシオの花が少ない。つい、「俺はこんなショボイ花を見に来たんじゃあねぇんだがなぁ〜!」、とグチが出た。

 しかし、そのグチもここまで!
 待望のシャクナゲのお出ましである。


 

 

(シャクナゲの群生)

 シャクナゲは群生している割には花が少ない。その少ない花を見つけてはシャッターを切った。

 シャクナゲのトンネル(花ではなく、シャクナゲの木のトンネル)を出ると、石祠があった。

 これは山の地主が山仕事の安全を祈願して江戸時代末期に造立した山の神で、袈裟丸山の信仰とは関係ないという。

 ちなみに、この辺(群馬県)では山の神を「十二様」というそうだ。

 ここからはシャクナゲのオンパレードになって来た。



 アカヤシオがまだ咲いててくれた。

 めざす後袈裟丸が大分近づいて来た。

 近くに、「袈裟丸山へ20−16」という標識があった。

 この標識は、後袈裟丸が20でここが16という意味だろうか。それとも20は前袈裟丸だろうか。(伊勢崎市役所山岳部さん、前袈裟か後袈裟か書いてくれると助かるんですがねぇ・・!)

 最後の急登を登り、やっと山頂へ着いた。ヤレヤレ。

(さっきの20−16の標識から15分で着いた)


 山頂にもシャクナゲが咲いていた。シャクナゲを見ながら昼食にした。


 食後に前袈裟との鞍部・八反張にユキワリソウが咲いているというので行って見ることにした。

 しかし、余りにも急で登り返しがキツそうなので途中で引き返してきた。

 再び山頂へ立って、いよいよ下山である。

 下りも写真を撮りながら下って行った。

 これは貴重なシロヤシオ。

 実は後から知ったことだが、前日(5/24)に登ったという方のヤマレコに、
『シロヤシオ・・例年の半分以下、
 ミツバツツジ・・かなり少ない。
 シャクナゲ・・例年の半分以下、見頃』
 と書いてあった。

 通りで花が少なかった訳だ! 
 それでも私は、シャクナゲがそれなりに咲いていたので満足だった。

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