アカヤシオ紀行
袈裟丸山 (けさまるやま)

(1,908m、群馬県・栃木県)

更新日:2023年5月15日

弓ノ手コースの展望台付近から見た袈裟丸連峰(左から前袈裟、後袈裟)

D2023年5月12日:折場登山口〜小丸山〜つつじ平〜折場登山口
C2022年5月25日:群界尾根登山口〜八重樺原〜十二様〜後袈裟丸・往復
B2021年5月 4日:折場登山口〜旧道〜カニバサミ岩〜つつじ平〜雨量計〜折場登山口
A2020年5月13日:折場登山口〜雨量計〜つつじ平〜折場登山口
@2008年5月17日:折場登山口〜前袈裟〜後袈裟・往復


@折場登山口〜前袈裟〜後袈裟・往復

2008年5月17日(土)


自宅400−(R16)−510川越IC−高崎JCT−駒形IC−R50-R122−645道の駅(くろほね・やまびこ)655−715沢入−735折場登山口の手前へ駐車750− 755折場登山口〜845賽ノ河原852〜950避難小屋1005〜1053前袈裟1105〜1140後袈裟1200〜1230前袈裟1250〜1323避難小屋〜1450折場登山口〜1457駐車場−R122-R50−伊勢崎IC−川越IC

 「もうアカヤシオは遅いかも知れない」と思いながらも、アカヤシオで有名な袈裟丸山へ出かけて行った。

 登山口からはミツバツツジが咲いていたが、アカヤシオはすでに散った後だった。少々気落ちしながら歩いていたが、賽ノ河原から上は満開だった。今が盛りと咲くアカヤシオに感激! さすがは袈裟丸だった。

 朝4時に自宅を出発。いつものようにR16で川越ICをめざして行く。カーナビは圏央道へ導こうとするが、貧乏登山家はそれを無視して、ひたすら国道を走って行く。

 川越ICから関越道に乗り、高崎JCTから北関東自動車道へ入る。伊勢崎ICで降りるつもりが駒形ICで降りてしまった。少々遠回りをしてしまったが、何とかR122に出ることが出来た。

 まずは大間々を目指して行き、大間々からは“わたらせ渓谷鉄道”の沢入(そうり)駅を目指して行った。そもそも「沢入」と書いてソウリと読むことを今回初めて知った。

 沢入には、袈裟丸山の案内版があり、それにしたがって左手の林道へ入って行く。道は狭いが舗装がしてあった。

 しばらく行くと、「塔ノ沢登山口」方面との分岐があり、それを右手に見送って「折場登山口」を目指して行く。

 峠へ出て5分ほど走ると、路肩駐車が目立つようになって来た。前の車が小さな空き地へ車を止めた。そこにはすでに4、5台止まっていた。上はすでに満杯だというので、私もそこへ車を止めた。R122からここまでちょうど20分だった。

 出かける準備をしている間にも、続々と車が登って行く。観光バスまで登って行った。さすがはアカヤシオで名高い袈裟丸だと思った。

 準備を済ませ、7時50分に出発。舗装された林道を登って行く。
 5分で広い駐車場へ着いた。奥の左手に東屋とトイレがあり、右手に登山口があった。


 登山口からいきなり階段になった。2、30mほど登ると分岐になり、「北コース:一般者、南コース:健脚者」との標識。当然、私は健脚者の南(左)コースを登って行く。しかし、これがいけなかった。階段は足幅も高さも合わない急登で、登りにくいこと極まりない。一般者コースと合流した時には、もう心臓が爆発しそうだった。あ〜あ疲れた。これから先が思いやられる。

 階段が終わり、フツーの登山道になると、ミツバツツジが多くなって来た。しかし、肝心なアカヤシオは咲いていない。

 ポツンとシロヤシオが1本だけ咲いていた。シロヤシオが咲いているということは、アカヤシオはとっくに終わっているはずだ。「やはり一週間遅かったかァ・・・」と、ため息が出た。


ミツバツツジ(拡大できます)

シロヤシオツツジ

 今日は団体さんが多く、ペースが乱れる。私の前には30人ほどの団体さんが一列なって歩いている。後ろにも30人位の団体さんだ。「静かに花を愛でる」などという雰囲気ではない。賑やかというよりも喧しいぐらいだ。

 団体さんが遅いので歩きにくくて困る。私は後(うしろあと袈裟まで行く予定なので焦りが出て来る。しかし、道を空けてくれようとはしない。ツアーのガイドは登山のルールも常識も知らないのだろうか。
 (以前は後袈裟を(うしろけさ)と表記していましたが、群馬県みどり市観光課に確認したところ、「あとけさ」と呼んでいます」とのことだったので変更しました。

 イライラしながら歩いていたが、小さなピークを過ぎた時、左半分が笹山になり、道幅が広くなった。そこで一気にゴボウ抜き。

(写真左は団体さんを追い抜いてから撮った写真)

 視界が一気に開ける。それにしてもこれほどの笹山がとうして出来たのだろうか。本当に不思議だ。誰かが牧草、いや笹の種でも蒔いたようにさえ思える。

 この登りの途中、右手の森林地帯に待望のアカヤシオが咲いていた。しかし、それはすでに咲き終わった残りだった。

 ここを登りきってしばらく行くと、展望台がある広場のような所へ出た。しかし、アッという間にガスが流れ出し、展望は利かない。ここからは袈裟丸連峰が一望できるらしいが残念。

 ここからはアカヤシオの木が多くなって来た。これが満開だったらと思うと残念でならない。しかし、歩いて行くとポツポツとアカヤシオが見られるようになって来た。

 賽ノ河原へ着くと、ウソのようにガスが切れて来た。

 雨量計の近くまで行くと、まさに満開になった。ヤッター! と、思わず歓声を上げた。やっと袈裟丸のアカヤシオに会えた。『袈裟丸を登らずして、アカヤシオを語るなかれ』と言われているそうだ。これで私もアカヤシオについて語ることが出来る。

【拡大できます】

賽ノ河原

やっと咲いていたアカヤシオ

お〜、群落になって来たぞ〜!