令和最初の花紀行
【ミツバツツジ紀行】

横根山(1,372m)〜井戸湿原(1,300m) (栃木県)


粕尾かすお峠近くに咲いていた満開のトウゴクミツバツツジ

(この時はアカヤシオは終盤、ミツバツツジ、シロヤシオは蕾でした。→満開時はこちら


2019年(令和元年)5月16日(木)


相模原IC720−(圏央・東北)−栃木IC−R32−R15−粕尾峠−1010前日光ハイランドロッジ1020〜1042横根山1047〜1117湿原荘跡(昼食)1135〜湿原一周〜1310象の鼻1327〜1350前日光ハイランドロッジ

 栃木県鹿沼市にある「横根高原」の「井戸湿原」には、アカヤシオやトウゴク(東国)ミツバツツジ、ヤマツツジなどが群落で咲くという。

 先月は日光・足尾の備前楯山でアカヤシオを見て来たので、今度はトウゴクミツバツツジの群落が見たいと思い、鹿沼市役所へ開花状況を尋ねると、「今がちょうど見頃で、週末までもつかどうか分かりません」ということだった。

 それを聞いて、「ヨイシャー! 明日行くぞー!」吠え、早速、仲間を誘って出かけて行った。
 しかし、何ということか! アカヤシオの最後のくたびれた花と、ポツン、ポツンと咲き出したミツバツツジを見るハメに。大きく膨らんだ蕾を見ながら、「満開ならさぞかし見事だろうに・・・!」と嘆きながらの散策になってしまった。

 前日光ハイランドロッジの下の駐車場に観光バスが2台止まっていた。△△小学校と書いてあったので遠足で来たのだろう。

  
 上の駐車場はほぼ満車状態だった。

 (写真の空きスペースは通路なので止められない)
 遊歩道の入り口にあった案内板のツツジが素晴らしかった。こんな時に来てみたいと思った。

 サテ、遊歩道の入り口から平らな砂利道と左上から登るコースがあるが、横根山へ行くのはどっちだろう。

 山ヤは左上の登山道らしき道を選択する。遊歩道に沿ってわずかにアップダウンを繰り返して行く。

 しばらくすると右手の遊歩道と合流した。あ〜あ!損しちゃったぁ〜!

 その合流地点に横根山の標識があり、横根山まで3,000m、いや300mと書いてあった。これは標高ではなく距離である。

 登山道から、右手の樹間から、牧場が見え隠れしている。牛は6月から放牧されるそうだ。
 所々にミツバツツジが咲いていた。思わず期待が膨らむ。

 標識から9分、駐車場から22分で横根山へ着いた。
 しかし、ミツバツツジも山ツツジも咲いていない。周りはツツジばかりだが、まだまだ蕾が固い。
(写真右は、1本だけ蕾が膨らんだ山ツツジ)

 近くにいたご夫婦が、「井戸湿原はわずかなアカヤシオと、ミツバツツジが2、3本咲いているだけでした」、と悲観的なことを言う。

 ここからの下りは、ミツバツツジと山ツツジの蕾のトンネルだ。これが咲いたらさぞかし見事だろう。

 横根山から鞍部へ下り、わずかに登り返すと、パーっと視界が開け、東屋が建つ湿原荘跡へ出た。
 テーブルもあるので、ここで昼食にしよう。

 正面にはミツバツツジの群落があるが、花が咲いていないのが寂しく、何とも悔しい。

 ミツバツツジの蕾のトンネルを10分も下って行くと、パーと視界が開け湿原へ飛び出した。
 これぞ別名「小尾瀬」と呼ばれる井戸湿原で、400種類以上の植物が自生しているという。標高は1300mで尾瀬ケ原より100m低い。

 木道を真っすぐ(中央)を進んで行くと、左手にアカヤシオが見えて来た。ちょっと遠いのでズームで写真を撮りながら進んで行った。


(左手にはアカヤシオ)

(尾瀬の雰囲気が漂う湿原の木道)

(あと一週間もすればこんな光景が・・・。
写真は【鹿沼観光だより】から引用)

 対岸へ渡り、周遊コースを左回りで進んで行くと、アカヤシオが次第に近づいて来た。たとへ終盤であってもアカヤシオが咲いているのは嬉しい。

 五段の滝との分岐まで来ると、大きな望遠レンズを持ったカメラマンが大勢いた。遠くにいるコマドリを狙っているらしい。

 そのカメラマンの脇をすり抜けた所に五段の滝があった。どこにでもあるような小さな滝で、子供騙しのようだ!

 ここからは、アカヤシオを一番近く、しかも見下ろすようになって来た。満開時はさぞかし見事だっただろう。


(終盤のアカヤシオ)

(1本だけ満開のミツバツツジがあった)

 象の鼻への分岐から、さらに左手の周遊コースを進んで行く。この辺も蕾ではあるが、ミツバと山ツツジのトンネルだ。

 井戸湿原を完全に一周した所で引き返し、象の鼻へ向かって行った。

 象の鼻へ向かう途中もツツジの蕾がいっぱいあった。あと一週間もすればツツジのトンネルになるだろう。
 象の鼻という岩(写真右)は、お世辞にも”象に似ている”とは思えなかった。

 象の鼻展望台からは、男体山や大真名子山、女峰山など日光連山はもとより、皇海山や富士山まで見えるというが、今日は生憎、何も見えなかった。

 また、先月登った備前楯山を一目見たいと思ったが、分からなかった。

 ここは、もう一度来なければ諦めがつかない。ミツバツツジの時も来たいし、山ツツジの時も来てみたい!

井戸湿原パート2(ミツバツツジ、シロヤシオ、ヤマツツジの共演)