稲含山 (いなふくみやま)

(1370m、群馬県)


鹿岳から見た稲含山。手前は四ツ又山(10月)


2015年4月25日(土)

神ノ池園地P〜一ノ鳥居〜二ノ鳥居〜稲含山〜赤鳥居〜神ノ池園地P

相模原IC−富岡IC−道の駅「甘楽」−(R46)−1045神ノ池園地P1058〜1105一ノ鳥居〜1117二の鳥居〜1135秋畑稲含神社1150〜1203分岐〜1210稲含神社〜1213稲含山1300〜1340赤鳥居〜1341茂垣峠〜1354神ノ池園地P

 一昨年、物語山へ行った帰りに、右手正面に一際高い山が見え、思わず「あれは何だ!」と目を見張った山があった。それが稲含山だった。(写真右)

 この山は、下仁田町と甘楽かんら町との境にあり、農耕の神の山として古くから信仰されてきたという。

 甘楽町のHPによると、「駐車場から約1時間で頂上にファミリーで楽しめるトレッキングコース」と書いてある。超楽チン・コースのようだ。

 今日は、その”超楽チンな山”へ登るため、朝7時過ぎにMOさんの車に乗り込み、途中でNさんも乗り込んで富岡インターを目指して行った。

 富岡IC付近は製糸工場が世界遺産になったこともあって渋滞を覚悟していたが、スンナリと降りることが出来た。道の駅「甘楽」でSさんと待ち合わせ、Sさんは30分以上も待ったという。


 神ノ池園地へ10時45分着。車は10台以上も止めてあったが、まだ余裕があった。まずは綺麗なミツバツツジが出迎えてくれた。

 神ノ池の周りにはベンチがあり、サクラが満開だった。このベンチで弁当を食べようかと思ったが、やはり山屋、いやトレッカーは山頂で食べることにしよう。
 神ノ池から5、6分も登ると一ノ鳥居があった。
 アカヤシオがないな〜、と思っていた時、ありました!! しかし、遠い岩の上部にあるためアップでないと撮れない。
 わずかな急登を登り、支尾根へ出て緩やかに登って行くと、二ノ鳥居があった。一の鳥居と同じ木造だった。

 右手の絶壁の下に祠が倒れていた。もう神社は近いかも知れない、と思った。
 上部から賑やかな声が聞こえて来た。神社か山頂にいる人達だと思っていたが、右手の涸れ沢のような所をオジさん、オバさんが下って来るのを見て、「あんな所を下っちゃあダメだよなあ・・・」と思った。

 その団体さん10人位と同時に秋畑稲含神社へ着いた。リーダーらしき人が、「ここで10分休憩!」と言っていたが、我々は時間がたっぷりあるので休憩は無制限である。

 団体さんが下って行ったので、我々もぼちぼち出掛けることにする。
 先ほど、「あんな所を下っちゃあダメだよなあ」と思った所が、実は正規のコースだった。神社の横からトラバースして隣の尾根へ取りつく。

 すぐに急登になった。息を切らせながら、「何がファミリートレッキングコースだ!」とグチが出た。

 遠くにアカヤシオがポツン、ポツンと見える。上へ行けば凄い群落かも知れない、と心が弾む。

 急登を過ぎ、尾根を右側から緩やかに回り込んだ所が、下仁田側との分岐になっていた。
 ここからは道幅も広く、崖側にはフェンスがしてあった。

 すると、そのフェンス沿いに大勢の子供達が降りて来た。小学校低学年生の遠足のようだった。クサリ場では3、40人を待ってやった。

 ここは、やはり「ファミリートレッキングコース」のようで人気があるようだ。
 この鎖場から5分ほどで下仁田側の稲含神社へ着いた。頂上は左手に見えている。参拝は帰りにすることにして、そのまま山頂へ向かって行った。

 山頂へ12時13分着。7、8人の先客が昼食を摂っていた。我々もここで昼食にした。

 山頂の周りにはアカヤシオがあったが、まだ一分咲き程度だった。三ツ岩山や笠丸山は今が見頃と上野村のHPには書いてあったが、ここは1370mもあるのでやっと咲き出したばかりである。その咲き出したばかりの花が濃いピンクで初々しい。



 食後は山座同定を楽しんだ。昨年登った赤久縄山、西御荷鉾山、そして妙義、荒船、八ケ岳なども見えた。八ケ岳の左(南)手前に見えるのは甲武信だろうか、それとも金峰山だろうか。

 2、3日後に行こうと思っている天狗岩からシラケ山らしきモノも確認できた。

 13時ジャストに下山。稲含神社で参拝して行く。
 分岐からは下仁田側へ下って行く。こっちの方がアカヤシオが多いようだ。しかし遠すぎて写真は撮れない。

 急な階段を下り、なだらかになった所に長イスがあり、そこにアカヤシオが群落で咲いていた。「アカヤシオが咲いてるぞ〜!」。しばし撮影タイムとなった。


 しかし花付はイマイチだ。アカヤシオは明日の笠丸山に期待しよう。

 山頂から40分で赤鳥居へ着いた。下仁田側は鳥居、神社とも立派だと思った。予算の違いなのかな?

 ここから1、2分下ると林道へ出た。そこが茂垣もがき峠で、地図には「鳥居峠」と書いてある。ちなみに「鳥居峠」は誤りであると書いてあった。

 ここから、一ノ鳥居経由で神ノ池園地へ戻って来た。

 今日は下仁田温泉泊まりである。ここから林道を下れば下仁田温泉へ行けるが、道幅が心配なのでR46を戻りR193で下仁田温泉・清流荘へ向かって行った。

笠丸山へ続く