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5時半からの朝食を済ませ外へ出ると、何と唐松岳が朝日を浴びて輝いているではないか。 「こんないい天気で下山する理由はない!」と気合が入る。 |
道端にはトウヤクリンドウが多く、コマクサもあった。 |
(唐松岳山頂) |
(山頂からの不帰、奥が天狗、尖った山が白馬鑓ケ岳) |
いくつかのアップダウンを繰り返し、下ってきたピークを振り返る。(たぶん三峰の一番北のピークだと思う) |
南アルプスのようなハイマツに覆われたボッテリした山を登っていくと、そこが不帰二峰の南峰だった。 ここからは、二峰の北峰と一峰が並んで見えた。今、その北峰のテッペンに立った2人が見えた。そして、「ヤッホー」と声が聞こえてきたので、私も「ヤッホー」と声を返す。 |
(正面のピークが二峰の北峰、左が一峰) → 北峰をズーム |
(テッペンにいる2人が見えますか?) |
ついに北峰へ到着。8時10分。 ここまでは鎖場はなく、特に危険な所はなかったが、ここからの下りが正念場。不帰ノ嶮の最難関と言われている。 |
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また嫌らしい鎖場が現れた。「ヤバー!」 これは登りではない。下りで谷底はガスって見えない。でも鎖はある。 ネットに、「ここは登りでも下を見ない方が良い」と書いてあった。槍や穂高、劔だって垂直の鎖場は多い。三点支持で慎重に下って行く。 ここは、むしろ鎖のない岩場やガレ場の方が気を使う。 |
鎖場も平坦になって来た。ここを過ぎると、一峰と天狗の大下りが見えてきた。 (手前が一峰、登山道が見える。鞍部が不帰キレット、奥が天狗の大下り。実際は大登りになる) |
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有名な「空中ハシゴ」が現れた。 そのハシゴを通過した時、単独の青年が登ってきた。そして、「不帰ノ嶮はどこですか?」と訊かれる。 不帰の説明をして、「ここから二峰の北峰までが不帰の最難関だから気を付けて!」と言って分かれる。 |
一峰の登りから振り返って見た二峰・北峰。さすがに凄い所を下ってきた。 |
やっとキレットへ着いた。安堵、安堵! もういやらしい所はないだろう。 休憩していると霧雨が降ってきたが、雨具を着るほどではない。もうここまで来れば雨具を来ても歩ける。 |
ここからは道端に咲いている花を愛でながらガレ場を登っていく。 天狗の大下りにも鎖場があった。垂直の鎖もあったが、鎖のないところ(左の写真)の方が嫌らしい。 |
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