アカヤシオ紀行
A赤城山・篭山(かごやま)

(1432m
・群馬県)


篭山から東尾根を利平茶屋方面へ200m程下った地点のアカヤシオ


2020年5月5日(火・祝)

相模原IC−(圏央・関越)−前橋IC−(R17・R3・R4・R70)−855鳥居峠1015〜1032篭山〜1047東尾根分岐1052〜1056アカヤシオ広場〜1125ランチ1205〜1253分岐〜(駒ケ岳方面へ・戻る)〜1314分岐〜1333鳥居峠

 今年は新型コロナウイルスにより「非常事態宣言」が発令され、外出自粛、他県への移動自粛が要請されているが、どうしてもアカヤシオが見たいという「ならず者」が、赤城山の鳥居峠へやって来た。

 しかし、どうだろう。アカヤシオなど全くない。本来なら目の前にある篭山がアカヤシオでピンク色に染まるというが、今はただ冬枯れした樹木があるだけだ! 開花にはまだまだ早過ぎたようだ。
(写真:手前のボッテリした山が篭山)

 鳥居峠の駐車場は、県有地は「非常事態宣言」を受けて閉鎖されていたが、赤城山頂駅サントリービア・バーベキューホールというお店の駐車場(国有地)は開いていた。すでに10台ほど車が止まっていた。
  (お店は10時開店、テイクアウトのみ)

 車から降りて、篭山の斜面に目を凝らしてみると、ポツン、ポツンと数輪の花が見えた。思わず、「あんなショボイ花を見に来たんじゃねぇんだがなぁ・・・!」と、グチが出た。

 お店の前にある展望台へ行ってみると、利平茶屋森林公園へ下る尾根の中腹がピンク色に染まっていた。「オー、アカヤシオが咲いてるぞー!」と一人で歓声を上げた。

 アカヤシオは左右の尾根に咲いている。ここからおよそ200mほど下ることになるが、あそこまで行ってみよう!

 アカヤシオが咲いていることが分かると少し元気が出た。サア、篭山を登ろう!

 駐車場から、7、8mほど歩くと篭山への直登コースと巻き道の分岐があった。当然、直登コースを選択。

 ここは岩山なので直登はできない。岩に登ったり岩を巻いたりしながら登って行く。

 すぐに踏み跡が無くなった。お情け程度に付いたテープを探しながらルートハンティング。ルートをハンティングするのも楽しい。
 

 時々、アカヤシオを見つけて撮影タイム。今年は裏年で花付きが悪いようだ!



(後方手前が覚満淵、奥が大沼)

(咲いたばかりのアカヤシオ)

 わずか17分で篭山の山頂へ着いた。

 周りにアカヤシオでも咲いていれば最高なんだが、花は一輪もない。バックの覚満淵と大沼が見えるのが救いだ!

 山頂からわずかに下ると、巻き道と合流し、東尾根へ出た。ここまで山頂から15分。
 この東尾根は、右へ下れば利平茶屋森林公園へ、左へ登れば駒ケ岳である。我々はアカヤシオを見るため右へ下って行く。

 4、5分も下ると、岩がゴロゴロした所へ出た。誰が名付けたのか『アカヤシオ広場』というらしい。ここは適度な岩が、イスやテーブルの替わりになるので、ランチには最適だという。

 私達もここでランチの予定だったが、アカヤシオが蕾の『アカヤシオ広場』では物足りない。ここを素通りしてグングン下って行った。

 下りが急峻になって来た。帰りの登り返しが思いやられる!

 下って行くにしたがって、アカヤシオの花も多くなって来た。「こうでなくっちゃあ〜」


 アカヤシオ広場から30分ほど下った所でランチタイムにした。
 目の前もアカヤシオの群落だが、遥か遠くの尾根もピンク色に染まっている。ここは標高1200m位だろうか。アカヤシオを見ながらのランチは最高だ!



 さて、ランチとアカヤシオでお腹が一杯になったので、ボチボチ引き返すことにしよう。

 ここは急登なので、ゆっくりと2倍の時間をかけて登ろう。

 約50分で篭山との分岐へ着いた。

 せっかくなので駒ケ岳の途中まで行ってみようといことで、真っすぐ登って行った。

 すぐ手前のピークを越え、正面に見えるピークが駒ケ岳かと思って登って行ったが、どうも怪しいので潔く引き返すことにした。


(奥のピークが駒ケ岳かと思ったが、どうも違ったようだ)

 篭山との分岐へ戻り、篭山は巻き道を下ったが、ここは巻き道もルートハンティングが必要だった。

 鳥居峠へ戻り、ソフトクリームを買って食べてから帰路に就いた。

 ここはアカヤシオの当たり年に、もう一度訪ねてみたいと思った。


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