アカヤシオ紀行
袈裟丸山けさまるやま (群馬県・栃木県)

E南西尾根〜前袈裟丸山(1,878m)〜後袈裟丸山(1,908m)〜郡界尾根・周回

南西尾根のアカヤシオ



2025年5月1日(木)

大間々の宿535−小中−620郡界尾根登山口635〜(取り付き点分からず)〜840支尾根?〜912岩場〜943尾根〜1226昼食1243〜1405前袈裟丸1410〜1552後袈裟丸1600〜1721十二様1730〜1830八重樺原〜1900郡界尾根登山口

 アカヤシオを見るため、袈裟丸山の南西尾根から郡界尾根を周回して来た。

 花はまさに満開で花付きも良く、最高だったが、南西尾根の取り付き点が分からず大苦戦。さらに南西尾根は、「踏み跡がしっかり付いている」と聞いていたが、踏み跡など無いに等しく、このコースは初めての方にはお勧め出来ない。

 また、前袈裟から後袈裟間は雪渓が多くルーハイに悩まれ、後袈裟の登りでは笹のヤブ漕ぎに悩まされ、下りは日没との戦いになるという本当にシンドイ山行になってしまった。

 まずは南西尾根の満開のアカヤシオからどうぞ!



 そもそも今回は支尾根の取り付き点が分からず、沢筋を1時間以上もウロウロしてしまい、仕方なく、「登れそうな所を登って行けば尾根へ出るだろう!」と安易に登ってしまったことが苦戦した最大の要因だった。

 木に掴まりながら、やっと支尾根へ出た時、アカヤシオとシャクナゲが出迎えてくれた。

 しかし、ゆっくりと花を愛でる余裕はなかった。この先道があるかどうか心配だったからだ。

(シャクナゲは今日歩いた中で唯一咲いていた花だった)

 ここからも難所はあったが、もう二度と登ることはないだろうし、登る人もいないと思うので一部省略する。

 とにかく尾根へ出れば「踏み跡がある」と聞いていたが、踏み跡はほとんど無い。ただ尾根から外れないように登って行く。

 いつの間にかアカヤシオだらけになって来た。アカヤシオのトンネルだ! 弓の手コースより多いかも知れない。写真を撮りながら登って行った。


 山頂直下に雪渓があった。こんな時期まで雪渓があるなんて驚きだ。実はこの先雪渓で悩まされる事になる。

 14時5分、やっと前袈裟丸へ着いた。山頂には誰もいなかった。前に来た時は登山者で賑わっていたが、今日は時間が遅いせいかも知れない。

 時間が遅いのでゆっくりもしていられない。6分の休憩で出発。  

 
(写真左は前袈裟から見た後袈裟。ここからガクンと下る)

 ここから後袈裟丸との鞍部に八反張というガレ場があることは承知しているが、その鞍部へ下る道が所々雪渓で埋まっていた。足跡も突然消えてしまう所があり、ルーハイに苦労する。

(写真右が八反張のガレ場。雪はなかったが、鎖が不安定)



 
 八反張を越えると、今度はササのヤブ漕ぎになった。昔歩いた時はさほど苦労した記憶はないが、今は登山道はササに完全に覆われ、ストックで足元を確認して、ササを掴んで登っていく。ここは暗くなった時は危険だ!

 やっと後袈裟へ着いた。時に15時52分。こんなに遅くなるとは思わなかった。 宿へ16時30分から17時には戻ると言って来たので心配するだろうなぁ〜! でも携帯が繋がらないのでどうすることも出来ない。


 私達が休憩している時、奥袈裟丸の方から単独の男性がやって来た。今日、初めて登山者に会った。

 サア、急いで下ろう。

 ここから十二様(祠)までアカヤシオのオンパレードになった。急いで下りたいが・・・花も見たい・・! 歩きながら写真を撮った。



 途中で日没になった。しかし、ヘッデンを点けなくても歩ける。

 19時ジャスト、駐車場着。あ〜あ、やっと着いた。今日は本当に長い長い一日だったが、無事着くことが出来て良かった。安堵、安堵!


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