ニッコウキスゲ紀行・・・雄国沼湿原・・2/2
 やっと湿原が広がった。尾瀬ケ原の木道を歩いているようだったが、肝心なニッコウキスゲはほとんど終わり、ガックリと力が抜けた。

 しかし、進んで行くにしたがって花が多くなって来た。奥の方は真っ黄色に見える。花の密度が濃いようだ。こうでなくっちゃあ〜!

 右手の奥に、大群落が見えた。しかし木道がないので行けない。「あそこまで行けるといいんだがなぁ〜!」とぼやく。

 しかし、木道を半周ほどすると大群落になって来た。これが最盛期だったらもっと凄かっただろうと思った。テレビの撮影は6月25日だったそうだから、その頃がもっとも見頃だったのだろう。

 木道を一周して昼食にすることにした。まだ時間は早いが、今日は朝が早かったので腹がへった。弁当を広げた時、ポツポツと雨が落ちて来た。すぐに撤退と決めた。天気が良ければ食後にあと一周しようかと思っていたが、もう充分堪能したので悔いはない。コンビニのオニギリを1個食べただけで引き返す。

 木道から出て、今度は池畔沿いの道を行く。ここは虫が凄かった。池があるから虫も多いのだろう。休憩舎まで来てやっと虫から解放された。雨はいつの間にか止んでいたが、休憩舎の中で昼食を摂っている人が多かった。私も中へ入って残りのオニギリを食べた。

 この休憩舎はとにかく立派だ。トイレも水洗である(ただしチップ制)。ここなら水場も近いから泊ることも出来る。

 下りの途中で、続々と登って来る人に会った。30人位のツアーを含め100人位とすれ違ったような気がする。尾瀬に比べれば少ないが、湿原の規模からすればオーバーユースに違いない。きっとテレビを見てやって来た人も大勢いるのだろう。

 この雄国沼湿原は、尾瀬ケ原の超ミニ版という感じである。木道を一周するのも20分もあれば充分である。
 数年前にニッコウキスゲを見に尾瀬ケ原へ行ったことがあるが、その年は6月の遅霜で枯れてしまい全滅だった。一昨年は尾瀬沼の大江湿原へ行ったが今度はシカ被害(要はシカに食べられてしまった)にあってこの時もまた全滅だった。

 そんなこともあって、久しぶりにニッコウキスゲの群落を見た。尾瀬からニッコウキスゲが消えてしまったような今は、この雄国沼のニッコウキスゲは貴重だろう。満開の頃にもう一度訪ねたいと思う。

 帰路は有料のゴールドラインを通らず、一般道で猪苗代磐梯高原ICへ出た。