石裂山−2/2

 このハシゴを下って登り返すと、西剣ノ峰だった。ここで二人連れから「あそこにヤシオが咲いてますよ」と教えられ、展望台と書かれた方へ10mほど進むと、アカヤシオがいっぱいあった。ここは日当たりがいいせいか2分咲きぐらいだった。ここでしばし撮影タイム。

 ここからは石裂山が正面に見えた。ヤシオをバックに石裂山を撮ろうと思ったが、ヤシオの木が高くうまく撮れない。ここは満開になったらさぞかし素晴らしいだろうなあ、と思った。

 標識の所まで戻り、急なハシゴを下る。上から見ると垂直のように見える絶壁に、ハシゴが何本も架かっていた。それを見たDさんの「キャー」とか「オー」とかいう声が聞こえて来た。

 ここを下ると、いよいよ石裂山の最後の登りである。ここにもカタクリがポツポツと咲いていた。ハシゴやクサリなどはなく、すんなりと石裂山へ着いた。12時2分山頂着。

 山頂からは男体山や白根山が見えた。男体山や女峰山の山頂は少し雲に隠れていたが、真っ白に雪を被った白根山は、クッキリとひときわ高く聳え立っていた。
 足元から10mほど下に数本のアカヤシオがあり、ツボミでピンク色に染まっていた。ここは花が咲いたら最高のアングルになるんだがなあ・・・、とため息がでる。

 山頂は狭く、のんびりも出来ない。月山で待っているMさんを待たせては悪いので、すぐに月山に向かって出発。

 15分ほどで広い山頂の月山(写真右)へ着いた。Mさんが出迎えてくれた。

 山頂には鳥居や祠があり、大勢の人が休んでいた。アカヤシオもここが一番多いようだ。花はまだ2分咲きだが、盛んにシャッターを押した。

 我々もここで昼食にした。
 まずは缶ビールで乾杯。アカヤシオに乾杯!
 Nさんから焼酎のお湯割りをご馳走になった。下りはクサリやハシゴがないから少々酔っ払っても大丈夫だろう。

  

 食後も花の写真を何枚も撮った。写真を撮りながら、「満開だったらなあ・・・」と思わずにはいられなかった。しかし、気象庁でさえ桜の開花予想を間違うほどだから、素人が開花を予想するのは本当に難しい。次はぜひ満開の時に来たいものだ。

 下りは、のんびりと写真を撮ったり、おしゃべりをしながら下った。

 石裂山はハシゴやクサリ場があるが、難易度としては妙義山や八海山に比べればハイキング程度でしかない。クサリ場に慣れていない人でも、高度恐怖症でないかぎり心配することはない。ただハシゴやクサリ場で、同時に両手両足を離してはいけません。あくまでも三点確保を!