北ア・蓮華岳〜針ノ木岳・・2/3


 ここから見る蓮華岳は、大した登り(標高差)ではない。ルンルン気分で登り出す。

 ここからの展望がいい。七倉岳の奥に槍穂が雲の中から見え隠れしている。

 背後には針ノ木岳が見える(右の写真:右奥)

 10分ほど登った時、下って来た単独のオジさんが、「往復で3時間ぐらい掛かるよ!私は途中で帰って来たがねぇ!」という。
 親切かお節介か知らないが、足の遅い私は3時間位掛かるのは織り込み済みである。

 最初のピーク(写真左)の10mほど手前に、待望のコマクサの群落があった。花は見頃に充分間に合ったが、株が小さい。

 小屋からちょうど1時間で最初のピークへ到着。奥にもっと高いピークが見えた。蓮華岳は本当にデカイ。

 奥のピークを目指して行く。ここからが「まさにコマクサの群生地」だった。しかし、花が小振りなので写真を撮るのに苦労する。



 凄い群落だが、感動も歓声を上げることも無かった。それは”日本一”という期待感が多過ぎたせいかも知れない。花の密集度もあり、群生地も広いのだが・・・、いかんせん株が小さ過ぎる。
 可愛い花を愛でながら、写真を撮りながら登って行った。

 山頂だろうと思ったピークには祠があり、「若一王子神社奥宮」との石碑があった。
 さて、ビールを飲もう!と腰を下ろした時、後から来たご夫婦に、「山頂は向こうのようですよ!」と言われる。奥にもう一つボッテリしたピークがあった。
 その山頂の手前に蓮華岳の標識があった。分岐点の標識かと思ったが「蓮華岳」と書いてあった。ご夫婦と交互に写真を撮り合った。

 そこから10mほど先に三角点があったが、標識や祠などは一切なかった。

 祠のピークまで戻って一人で乾杯!

 下りもコマクサの写真を撮り、ピラミッドのような針ノ木や剱を眺めながら下った。


 小屋へ着いてビールを飲んでいる時、名前を呼ばれる。夕食だという。今日は「今年最高の混雑」というので、夕食時間が早くなったようだ。夕食は3回戦まであるという。(明日はもっと混むそうだ)

 寝床はやっと肩幅程度。夜は暑くて眠れず、夜中に外でタバコをふかしながら星空を見上げていた。