コマクサ紀行
北ア・蓮華岳〜針ノ木岳・・3/3

蓮華岳(1日目)からの続き

2015年8月1日(土):
2日目

針ノ木小屋〜針ノ木岳〜針ノ木雪渓〜扇沢

蓮華岳の下りから見た針ノ木岳はピラミッドのようだ。



針ノ木小屋600〜708針ノ木岳725〜813針ノ木小屋830〜1128大沢小屋1150〜1312扇沢

 今日は、針ノ木岳を越えて新越山荘まで行く予定だったが、体調がイマイチなので針ノ木岳を往復して下ることにした。昨日の暑さで少々バテたようだ。

 5時半からの朝食が5時頃になるというので、4時半から食堂の前に並んだが、食欲はなく、みそ汁とお茶だけを飲んだ。

 水だけをアタックザックに詰め込んで外へ出た。そして、小屋の正面に見える槍穂を眺める。今日もいい天気だ。

 6時ジャストに出発。

 テント場を過ぎ、1、2分で朝陽を浴びた。今は涼しくていいが、今日も暑くなりそうだ。

 途中で10人ほどの団体さんが休んでいた。この団体さんと追いつ追われつ登って行くことになる。

 手前の二つのピークの右手奥に、針ノ木岳が見える。昨日、蓮華岳から見た尖った山容ではなく、ボッテリしているが、やはり威厳というか貫録を感じる。


 登山道は手前の2つのピークを巻いて、針ノ木直下の鞍部へ出るようだ。

 右手には、今日、行く予定だった赤沢岳や鳴沢岳、岩小屋沢岳が見える。

 さらに遠くには爺や鹿島槍が朝の澄んだ空にクッキリと見える。

 左手後方には、手前にドカンと北葛岳と七倉岳が並び、その奥には槍穂を中心に北アルプス南部の山々が見える。まさに最高の展望だ!

 右手の斜面にはお花畑が広がった。シナノキンバイの群落だ!
 それに、針ノ木とスバリ岳の鞍部から剱が顔を出した(写真右)。

 稜線へ出ると展望が一気に広がる。そして爽やかな風が吹き渡る。
 薬師や水晶、槍穂へ、自然と目線が行ってしまう。やはり百名山は千両役者ばかりだ!

 ついに針ノ木岳山頂へ到着。40年振り2回目の登頂だ。

 山頂は団体さんや他の登山者で大賑わいだ。私は山頂からわずかに戻った所で休憩。展望を楽しみながら水分をたっぷり補給。

 そして自宅へ予定を変更して今日帰ることを電話で伝える。しかし、キャンセルを伝えなければならない新越山荘は圏外で繋がらなかった。

 再び山頂へ立った。静かになった山頂で、素晴らしい展望を満喫し、写真を何枚も撮った。ただ、今日行く予定だったスバリや赤沢方面は極力見ないようにした。(ちょっぴり悔しいから・・・)



 下りの途中で雷鳥の親子に会った。何と雛が登山道で砂浴びをしているではないか。

 しばらく様子を見ていたが、いっこうに道を空けてくれない。やむを得ず強行突破、ではなく、「オジさんを通してね」と静かに通り過ぎた。

 

 
 ここから正面に見える蓮華岳がデカイ。

 8時13分、針ノ木小屋へ到着。
 今日は縦走は諦めたが、蓮華岳と針ノ木岳を登ったので悔いはない。
 8時30分に小屋を出発。

 昨日登って来たザレ場を下って行く。陽はすでに頭上にあって暑い。
 早く水場で冷たい水が飲みたい。
 やっと沢の音が聞こえて来た。待望の水場だ。ゴクゴクと音をたてて水を飲んだ。そしてペットボトルの水を全部入れ替え、大休止。

 もう歩きたくないが、アイゼンを着ける所でまた休もう、と渋々歩き出す。

 雪渓まで行くと、登って来る人達が列をなしていた。今日は小屋も混雑して大変だろう。

 森林の木陰でアイゼンを着け、一服してもなかなか気合が入らない。

「花の百名山」の著者、田中澄江さんは、『仕事の疲れは山でとる』と言っていたが、凡人にはそんなことは出来ず、「普段の疲れ」+「山の疲れ」でグッタリだ!

 ゆっくりと雪渓を下って行った。
 続々と登って来る登山者に、「雪渓の先端まであとどの位か?」と聞かれる。やはり暑くて皆シンドイのだろう。

 やっと雪渓が終わり、夏道が現れた。雪渓の上でアイゼンを外し、それを持って岩場を攀じ登り、木陰で休憩。

 大沢小屋へなかなか着かない。「大沢小屋はまだか〜!」と怒鳴りたくなった時、中年のご夫婦に会った。小屋までどの位かを尋ねると、「すぐです」という。
 この「すぐです」とか、「あとちょっと」という言葉ほど当てにならないものはない。あと5分なのか10分なのか、それとも30分位なのか見当が付かない。

 ヘロヘロになって大沢小屋へ着いた。小屋で冷たいジュースを買って大休止。これから登るという若い山女子が2人いた。
 小屋の従業員に、昨日、私が登って来た「変な道」について訊いてみると、「あれは冬山を登る時や、正規の道が崩れたり増水した時の迂回路です」とのことだった。

 ここで20分以上も休憩してから、やっと重い腰を上げた。
 ここからは「正規の登山道」を下ったが、ガレ場や渡渉もあり、「迂回路」の方が歩きやすいような気がした。

 車道へ出て、私が間違えた「迂回路」との分岐を検証しようと思ったが、ついに分からなかった。それは私が車道から「登山道」の標識を見落として車道を進んでしまったことに尽きる。

 扇沢へ13時12分着。