2009年9月26日(土)
民宿515−530駐車場550〜558登山口600〜631二股分岐636〜710最後の水場715〜750マテ山分岐800〜931十二湖分岐〜951白神岳1030〜1209二股〜1302二股分岐1315〜1340登山口〜1347駐車場−十二湖・民宿(泊) |
朝、5時15分に宿を出た。まだ外は薄暗い。ライトを点けて登山口へ向かって行った。林道を走っていても早朝は熊が出やすいので心配だった。
駐車場へ着くとすでに車が6台。いずれも車中泊のようだった。すでに明るくなり、準備をしている人達と挨拶を交わす。
今日は晴れているのか曇っているのか分からない。昨日、林道から白神岳が見えたが今朝は見えなかった。ここは日本海が近いのでモヤが出やすいのかも知れない。
ゆっくりと準備をして、5時50分に出発。小屋の後ろの林道を7、8分ほど登ると記帳所(左の建物)があった。ここは昔の駐車場跡地だそうだ。今日、記帳するのは私が一番乗りだった。しかし記帳している間に2夫婦が登って来た。
記帳を済ませ、そのまま登って行く。広い道を2、3分も登ると支尾根へ出た。そして、早速、太いブナが迎えてくれた。
熊除け鈴をガラガラ鳴らしながら登って行く。トップバッターは熊チェックもしなくてはならない。
今朝は冷え込むかと思ったが、蒸し暑い。Tシャツに薄手の長袖なのに15分も歩くともう汗がにじんできた。
途中に針葉樹もあったが、「登山口から1km」の標識付近になると落葉樹とアカマツの混成林になった。ドングリが落ちてガサガサすると、「熊か!」とビクついた。ザックにぶら下げている鈴を手で揺さぶった。
二股分岐へ6時31分着。
ここで休憩しながら水分を補給していると、中年のご夫婦と単独のオジさんが登って来て近くへ腰を下ろす。 |
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(写真右は分岐にあった地図→拡大できます) |
後ろを歩いているオバさんの声がうるさい。山へ来てまで旦那と何をしゃべっているのだろうか。熊除けにはなるだろうが、私は苦手だ。
最初の水場があった。塩ビのパイプから流れ出る水が冷たくて旨そうだったので、つい飲んでしまった。ブナ林の水はまろやかで旨い。
本当は私は胃のピロル菌を駆除したばかりなので沢水は飲まないようにしていたのだが、前回の山行だったかその前だったかとにかく我慢できずに飲んでしまった。もう1回飲むのも2回飲むのも同じだろうという思いがあった。 本当にいい加減で意志が弱くて困る。 ここは急斜面をつづら折りに登るのではなく、トラバースして行くので楽だ。途中でペースを落とし、3人に先に行ってもらった。 |
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最後の水場へ7時10分着。ここには大きくて10kgもありそうな重いヒシャクが鎖で繋がっていた。そのヒシャクで水を飲んだ。やっぱりブナ林の水は旨い。 | |
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ここから涸れ沢の一気の登りになった。と思ったらすぐに左へトラバース。そして、大きくうねりながら登って行く。ロープもぶら下がっていたが登りでは必要ない。この程度の登りは急登とは言わない。 |
道がなだらかになると、ぬかるみがあり、木道が現れた。そして、すぐにマテ山分岐へ着いた。7時50分着。マテ山は10分ほどで往復できるらしいが展望が利かないので行く気はなかった。 |
分岐から尾根を歩くようになり、やっと陽射しを浴びた。とは言ってもここはブナが多く木漏れ日である。
なだらかな道を5分も行くと、ボッテリした所に三角点があった。ここから木道が多くなり、ブナが多くなって来た。それに黄葉も見られるようになって来た。紅葉はまだ早いだろうと諦めていただけに感激だった。「山はこうでなくっちゃあ・・・!」
(明るいブナ林) |
(モミジも黄葉している) |
ここのブナ林も見事だが、ここは世界遺産ではない。世界遺産は山頂の稜線から反対側になる。そもそも白神岳は世界遺産の西側の端っこにあり、決して核心部ではないのだ。
途中で下山する中年のご夫婦に会った。このご夫婦は山頂の避難小屋へ泊ったという。山頂へ泊ってご来光を見るのもいいだろうなぁ・・・。
道端のモミジが一層黄色くなって来た。また紅葉も見られるようになってきた。初秋を味わいながら登って行くと、樹木の間から山頂へ続く稜線が初めて姿を見せた。「あそこまで登ってしまえば山頂は近い」と意気込む。
(黄葉) |
(紅葉) |
(稜線が見えた) |
「山頂へ1.5km」の標識があった。いよいよここからが胸突き八丁になりそうなので一息入れていく。(5分休憩)
木の階段になった。が、すぐに終った。わずかに黄葉が始まったブナ林の中を登って行く。つい、のんびりしたくなるような所だ。
標識から12、3分ほど登った時、左後方に日本海が見えた。稜線もだいぶ近づいて来た。ここまでは急登というほどではなかった。
9時10分、「いよいよ急登の始まり始まり・・・!」。ロープが現れ確かに急登になった。後ろから来た若者2人にアッという間に追い越された。しかし、その急登もすぐに終わり普通の登りになった。
9時17分、やっと小屋が見えた。小屋の右側のボッテリした所が山頂だろうか。それとも山頂はその後ろに隠れているのだろうか。私は山頂はスクッとした山頂であってほしいので、あのボッテリしたピークの影に隠れていることを願った。
ここはもうすでに森林限界を超え、ダケカンバやナナカマド、ササなど低木になった。見晴らしが利くようになり、右正面には小屋が見え、後ろには日本海が見える。周りは黄葉だ!
(右手に小屋が見えた) |
(登るにしたがって紅葉が良くなって来た) |
(背後には日本海が見える) |
(背後の紅葉を振り返る) |
尾根を登り切った所に「十二湖分岐」があった。ここから白神岳山頂や小屋が見えるかと思ったが、樹木が多くて見えなかった。
ここから見ると左手の十二湖へ続く稜線が紅葉して魅力的だった。思わず「縦走したかったナァ・・」とぼやきながら右へ曲がって山頂へ向かって行った。
(分岐。左が十二湖、右上が白神岳山頂) |
(十二湖への縦走路) |
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