途中に小さいが立派な避難小屋があった。地図に「お花畑避難小屋」と書いてあった。雷雨の時など助かるに違いないと思った。 ここからもハクサンフウロやクルマユリ、オオカサモチなどのお花畑が続く。 やっと稜線に小屋が見えて来た。しかし、ここからはまだまだ遠い。 |
途中に山岳パトロール隊員が休んでいた。私は図々しく「シロウマアサツキは咲いていませんか?」と尋ねてみると、「シロウマアサツキならそこに咲いてますよ」と教えてくれた(写真左)。紫色のネギ坊主のようなシロウマアサツキが3本咲いていた。 そこから2、3分も登ると国有林の案内板があり、先ほどお話をした外国人が休んでいた。この方は先月、四国の石鎚山を登って来たという。 |
(手前が杓子岳、奥が鑓ケ岳) |
(イブキジャコウソウ) |
(ウルップソウ) |
(これから登る予定の旭岳) |
(右奥が剱岳、左が立山) |
(白馬岳山頂と白馬山荘) |
まずは白馬山荘へ不要なものをデポし、アタックザックで登って行った。そして白馬岳へ4回目の登頂となった。 山頂からは富山県側の旭岳や清水(しょうず)岳、遠くには毛勝三山らしき山まで見えた。さらに、眼を北側に転じれば、朝日岳こそ見えなかったが前朝日と朝日小屋が見えた。しかし、杓子や鑓はもうガスの中だった。 (写真手前が旭岳、奥が清水岳) ここで弁当の残りを食べ、旭岳へ向かうことにした。 |
ハイマツの中を下って行くと5、6人のパーティーとすれ違った。聞けば清水岳まで行って来たという。
鞍部まで下るとお花畑になった。リンドウやチングルマ、タンポポ、アオノツガザクラなどが咲いていた。
お花畑を進んで行くと雪渓を歩くようになった。先行者が2人いた。どうも村営頂上宿舎からの道とこの雪渓上で合流するようだ。
雪渓を登って行くと、旭岳も山容が大きく変わる。
雪渓が終わった所で一休み。白馬岳にもこんなのどかな所があったのかと驚く。
清水岳へのコースは旭岳をトラバースしたしっかりした道がついているが、旭岳へ登るルートは私が持っている地図には載っていない。そのためか分岐にも標識などはない。とにかく踏み跡を辿って行くが、最初は凄いザレで一歩進んで二歩下がる、という感じである。
しかし、登るにつれザレからガレになり、少し登りやすくなった。
頂部へ出ると、奥の尖がった岩に人が立っているのが見えた。あれが山頂に違いない。 | |
その岩塊へ近づいて行くと、さっき立っていたオジさんがいた。何と山岳パトロール員だった。そして、この岩のテッペンにかつてはレリーフが埋め込まれていたという。 空身でその岩を攀じ登り、オジさんのようにテッペンへ立った。「旭岳のテッペンへ立ったぞ〜!」 |
旭岳は「日本山岳標高ベスト100」の39位に入っている山なので、どうしても一度は登ってみたいと思っていた。その旭岳のテッペンへ立てて本当に嬉しい。
パトロール員のオジさんが、「下りは清水岳側へ下った方が安全」と言うので、ご夫婦と3人で下ったが、道を間違えたのか、ひどいガレ場を下ってしまった。巻道へ出てホッとした。
(お花畑−1) |
(お花畑−2、バックは鑓ケ岳) |
(ミヤマリンドウ) |