【シロヤシオ紀行】
高山(たかやま)

 (1,667m) (栃木県・奥日光)


高山山頂、ミツバツツジとシロヤシオの共演


2021年5月28日(金)


相模原IC612−(圏央・東北)−810宇都宮IC−清滝IC−(R120)−908龍頭の滝上駐車場1008〜1200高山1240〜1320熊窪分岐〜1350湖畔〜1520龍頭の滝下〜1542滝上駐車場

 4日前に井戸湿原でシロヤシオ(五葉ごようツツジ)を見て来たばかりだが、今日は日光、高山のシロヤシオ紀行である。

 高山はシロヤシオとミツバツツジ(東国とうごくミツバツツジ)、それにアズマシャクナゲが同時に見られるというから楽しみだ!

 龍頭の滝上駐車場は、いろは坂方面から行くと、龍頭の橋を渡った左手にある。すでに10数台が止めてあった。みんなシロヤシオを求めて高山へ行ったのだろう。ここで友達と待ち合わせ。
 
 今朝は霧が濃くて心配しながらも、「朝霧は晴れる」という諺を信じていたが、まさにその通りカンパレになった。正面の男体山もクッキリと見える。今日は最高のシロヤシオ紀行になりそうだ。
 (龍頭の橋から下流を見下ろす)

 滝は昨日の雨で水量が多く、迫力があった。両岸のミツバツツジがいい。

 龍頭の橋を渡った右側に高山への登山道があり、標識があった。
 新緑の木漏れ日の中を登って行く。ハルゼミの声がうるさい。
  
 道は整備され、歩きやすい。

 すぐに平坦になり、コバイケソウが沢山あった。

 再び急登を登って行く。

 20分も登ると、ついにシロヤシオがお出迎え。「シロヤシオがあったぞ〜!」

 そして、ここからがシロヤシオ紀行の始まり始まり・・・!!

 どこを見てもシロヤシオだらけになって来た。
「オー、凄い!」、
「シロヤシオのトンネルだ!」
「シロヤシオとミツバツツジの共演だ!
 などと歓声が上がる。


 しかし、これはまだまだ序の口で、本当の”シロヤシオ紀行”はこれからである。

 尾根へ出て右へ曲がっていくと、ミツバツツジやシャクナゲがあった。しかしシャクナゲはもう終盤で散りかけていた。

「やっぱり遅かったか・・」とガッカリしたが、登って行くと元気に咲いているシャクナゲがあった。まだ間に合った!良かった〜!

 山頂へ着くと、ミツバツツジがお出迎え。その下にシロヤシオが群落で咲いていた。まるでミツバの女王様にシロヤシオが触れ伏しているようだ。

 10人ほどの先客が、このミツバの女王様を見ながら昼食を摂っていた。私達もここでランチタイムにしよう。

 よく見れば360度、シロヤシオが咲いているではないか。シロヤシオを見ながらのランチなんて最高だ。

 ある方のネットでは、『ここは登りはシャクナゲ、下り(熊窪方面)ではシロヤシオが楽しめる』とあった。下りはシロヤシオがもっと凄いようだ。

 シロヤシオとランチでもうお腹一杯だ。気を付けて下ろう。

 ここの下りは確かに凄い!木という木は全てシロヤシオかと思うほど、山全体がシロヤシオだらけである。まるで雪が積もったように真っ白だ。凄いの一言に尽きる。

 シロヤシオのトンネルを下りながら、シロヤシオがお好きと言われる天皇陛下にも、この素晴らしいシロヤシオを見て頂きたいと思った。

 途中で登って来た人に、
「上はシロヤシオが凄いですよ。もう200枚くらい写真を撮ってしまいましたよ!」
 と言うと、
「ここから下も凄いですよ。あと200枚位撮れますよ」
 と言われる。
 まさにその通りだった。写真ばかり撮っていて、なかなか前へ進まない。

 5日前に行った井戸湿原は、シロヤシオもミツバツツジも少し離れた所に咲いていたが、ここは手が届く所に咲いているのがいい。

 また、井戸湿原や丹沢の檜洞丸は、木が高く目線を上げないと見えないが、ここは目線に咲いているのがいい。それよりも何よりも群落の密度が違う。とにかく凄いの一言に尽きる。

 熊窪分岐からは林相が変わり、カエデやミズナラの新緑の中を下って行く。秋は紅葉が美しいだろと思った。

 やっと中禅寺湖へ着いた。湖畔の道はヤマツツジが咲き出し、シロヤシオとミツバツツジ、ヤマツツジの共演となった。
 龍頭の滝下まで来ると、茶屋前はミツバツツジとヤマツツジ、さらにはシロヤシオが揃い踏み。ここで写真を撮った。

 そして滝を見物して帰ろうとした時、この場所に女優さんが立ってフラシュを浴びていた。大河ドラマ・麒麟が来るに出演していた門脇麦さんだった。

 ドラマの駒さん役の容姿とドレスアップした容姿の違いに驚いた。

 今日はシロヤシオ、ミツバツツジの共演をたっぷり味わい、シャクナゲとヤマツツジも出演してくれ、最高の花紀行になった。

 ただ、シャクナゲは少ないので、わざわざ見に行くほどではない。行くのはミツバツツジとシロヤシオが咲く時がいい。