C 岩の殿堂・剱岳(3回目の登頂)・・1/3

(奥大日岳から見る剱岳は颯爽としている。右が別山尾根、左側が早月尾根)

立山からの続き


2012年8月26日(日)
剣山荘〜剱岳〜雷鳥沢ヒュッテ

剣山荘345〜405分岐〜417一服剱〜524前剱530〜623平蔵のコル〜(カニのタテバイ)〜643カニのヨコバイとの分岐〜702早月尾根分岐〜708剱岳730〜800平蔵のコル〜850前剱900〜947一服剱955〜1021剣山荘(昼食)1110〜1242剱御前小舎1253〜1410雷鳥沢ヒュッテ(泊)

 昨夜は1人用の狭い布団2枚に3人という混雑で、私は真ん中へ寝かされてしまったこともあって、暑くて遅くまで寝付けなかった。 それでも今朝は4時前に出発するつもりでいたので、2時半ごろ起き出した。(3時を過ぎるとトイレは行列だった)
 パンと缶コ−ヒ−で朝食を済ませ3時45分に出発。すでにヘッドランプの明かりが点々と続いている。

 今日は寝不足で身体が重い。空は満点の星だ。早くも3人のパーティーに追い越される。

 20分ほどで稜線の道と合流。当初は不要な荷物をここへデポしようかと思ったが、昨日、ビールを飲みながら山談義をしたガイドさんから、「デポするならこの小屋の方がいい。くろゆりのコル付近は道が荒れているから、一旦ここまで下って休んでから帰った方がいい」とのアドバイスを受け、不要なものは小屋の軒下へ置いて来た。

 とにかく周りはまだ真っ暗なので、足元の明かりだけを頼りに登って行く。

 やっと一服剱へ着いた。一服剱というからには一服して行こうかと思ったが、ランプの明かりが前剱のテッペンまで繋がっているのを見ると、とても一服などしている場合ではない。早く行かなくては・・。

 前剱の途中で厚手のシャツを脱いだ。それにもうヘッデンがなくても歩けるようになって来た。

 5時前から東の空が茜色に染まって来た。しかし、ゆっくりと眺めている余裕はない。後ろから続々と登って来るからだ。息を切らせパクパクしながら登って行く。焦らず、マイペース、マイペース。

 前剱へ5時24分着。ご来光が昇ったばかりのようで、オレンジ色の眩しい光線を浴びた。


(前剱大岩の鎖を登り・・)

(さらに鎖を越えて行く)

(そして前剱のテッペンで朝日を浴びた)

(前剱からの剱岳)



(前剱からは、やせ尾根を行く)

(すると正面に標識が・・)

 前剱からは尾根を進んで行くと、正面に標識が現れた。この標識にしたがって左側を下って行く。

 しばらく下ると、嫌らしそうな岩場が現れた。道端に「この真下に下山路があるので石を落とさないように」と書いてあった。

 しかし、この岩場は思ったより簡単に通過することが出来た。
 その岩場を過ぎると、まだ幾つかのピークがあった(写真右)。

 このピークは右側をトラバースしながら登って行く。

 

  
 正面の剱岳本峰の岩壁が凄まじい。
(拡大可)
 稜線から「左へ下れ」の標識が現れる。

 標識に従って左手を下って行くと、正面の岩に登山者が張り付いているのが見えた。「え、あんな所を登るの?」っていう感じである。

 ここが「平蔵の頭」である。見た目は怖そうに見えるが、鎖があり、人工の足場があるので問題はない。むしろ、この足場にズボンの裾を引っかけないように気を使う。

(拡大可)

 これを登れば、次は下ることになる。


(上から見ると、真っ逆さま)

(平蔵のコル・拡大可)

(今、下って来た平蔵の頭・拡大可)


(さらに、わずかに登って下れば・・)

(平蔵のコルへ到着)

(足元は平蔵谷の雪渓が)