やがて正面に横岳がズラリと並び立って見えた。オー、スゲー・・・、と歓声を上げながら写真を何枚も撮った。
ズラリと並び立った横岳を見ていると、まるでヨーロッパ・アルプスでも見ているような気がする。
大同心や小同心は雪さえも寄せ付けず、黒々として迫力があった。
ここからがシンドかった。いつも日帰りか小屋泊まりの軽い荷物に慣れた身には、幕営装備は本当に重くてシンドイ。
やっと赤岳鉱泉の脇へ出た。ここにはアイスキャンデーという人工氷壁がまだ残っていた。シーズン中はクライマーによる大会まで開催されている。その氷壁をひと目見ることが出来た。
人工氷壁を右へ回り込んで行くと、赤岳鉱泉の小屋があり、その上空に待望の赤岳が見えた。
やっと赤岳が見えた。明日は絶対にあのテッペンへ立つぞ!(とその時は思っていた)
やっと赤岳鉱泉へ着いた。誰もいないテラスへ荷物を置いて、バタンキュー。大の字になったまま、しばらく動けなかった。
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