日本ぐるっと一周・海交流
ヨット来島!



 「日本ぐるっと一周・海交流」とはNPO「地域交流センター」が中心となった取り組みで、九州、四国、本州(東西)、北海道、沖縄の各ルートを、ヨット、ボート、漁船などとにかく船を使って海路を進み、全国の海仲間で連携・分担して日本一周を実現する企画です。
 この企画は、通常の道路・「陸の道」と港と港を結ぶ「海の道」をつなげ、海を人々の交流の場として、連携・観光・環境問題を視野に入れたネットワークを作ることで、国土交通省や全国の各自治体も協力する大きなプロジェクトとなっています。

詳しくは、下記サイトをご覧ください
NPO「地域交流センター」http://www.jrec.or.jp/   
「日本ぐるっと一周・海交流実行委員会」http://www.umi-koryu.net/



 本州西ルートを行くヨット「いそしぎ号」は、東京を出発して本州太平洋側から瀬戸内海を通り、さらに関門海峡を通って新潟県柏崎市まで行くルートを走っています。そして6月18日、航海を開始して40日目に山口県では由宇、大島に次いで3番目の寄港地として祝島に寄港しました。

 まず四代沖で当祝島漁協組合長の運転する船と合流し、田ノ浦沖で祝島でただ一人の女漁師、民ちゃんの船が出迎えて祝島の東のクレーン波止(ばと)まで先導しました。

クレーン波止ではおばちゃんたちを中心に70人ほどが、皆「いそしぎ号」に手やタオルや帽子を振って出迎えました。



 「いそしぎ号」がクレーン波止につくと、島の人が綱をとります。



 「いそしぎ号」から祝島に上陸した乗船員の吉川さんと大原さんに、まずは島の子供から世にも珍しい食べられる花束(実が鈴なりのびわの枝入り)が渡され、親書の贈呈やお互いの挨拶、集合写真の撮影(祝島のおばちゃんたちは恥ずかしがってこういう写真にはなかなか入ってくれません(^^;)などの歓迎セレモニーが行われました。

 セレモニーといっても堅苦しいものではなく、島の人たちとわいわい談笑するような雰囲気の中で行われ、「今まででいちばんにぎやかで楽しい歓迎だった」と、吉川さんにも大原さんにも、祝島流のおもてなしを喜んでいただけました。



 夜には地元有志が出席して簡単な歓迎会が行われ、鯛の刺身や茹でたニナ、びわやよもぎまんじゅうなど祝島ならではのものが並ぶ中で、ヨットの話や海の話、そして祝島の神舞やスナメリの話など、いろいろな話が出ました。
 なかでも祝島の「島の駅」構想や全国でも珍しい海を渡る祭り「神舞」などの話は、今回の「日本ぐるっと一周・海交流」の企画にも重なるところもあり、大いに盛り上がりました。

 今回の企画で祝島が寄港地として選ばれた理由として、「本州・九州・四国を結ぶ海上交通の要所にあること」、「漁業者とトラブルの多いプレジャーボートなどと違って、漁業と共存しやすいヨットやシーカヤックなどに理解があり、『島の駅』構想などもあってそれらの受け入れを積極的に進めている」などといったものがあるようです。



 翌日7時過ぎ、台風が近づく中、島の人たちの見送られながら「いそしぎ号」は次の寄港地の防府に向けて出航していきました。

 「いそしぎ号」の航海の様子や進路状況は、「柏崎ヨットクラブ」(http://www.kisnet.or.jp/~kichi/)に詳しく紹介されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。


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