祝島の日々 2004 1〜3月
鰆の大物
魚偏に春と書く
鰆
は、文字通り春の魚です
その鰆の大物が釣れました
釣ったのは祝島漁協組合員の出田さんです
鰆の重さは7.2kg、大きさも大人がやっと抱えられるほど
(写真の人は出田さんではなく、漁協の職員です)
出田さん曰く
「鯛を釣っていて食うた(釣れた)んじゃが、
あんまりヒキが凄いんで糸が全部出てしもうて、
最後は糸を自分の手に巻きつけて何とか釣り上げた。
フカ(鮫)が食うたんかと思うた(笑)。」
あまりにも大きいので魚を入れる箱に入らず、
仕方がないので運搬船の氷室に入れて出荷しました
(画像は携帯で撮影したため、荒いものになってしまいました)
(撮影 3/28)
サクラ満開
いよいよ桜が満開になり始めました
上の画像は三浦湾のものですが、山に見える白っぽい部分はすべて桜です
祝島は山桜が多く、その花の色も樹ごとに微妙に違っており、
一説には、50以上の種類(亜種)があるのではないか、とも言われています
祝島の山桜は群生せずに散らばっていて、
暖かい場所や涼しい場所、山の頂上近くや海岸沿いなどのいろいろな条件で、
早く咲く桜と遅く咲く桜が混在しています
そのため、これからしばらくはお花見を楽しめそうです
(撮影 3/27、29)
びわの新芽
暖かくなってきて、びわにも新芽が出だしました
また、実もかなり大きくなってきました
しかし暖かくなってくると虫が出て来だし、
柔らかい新芽やびわの実は真っ先に狙われます
祝島のびわ栽培は無農薬栽培が身上、使っても除草剤までですが、
(除草剤を使う人もほとんどいません)
新芽はまだいいとしても実を食われてはたまりません
そのためびわ農家は、しばらく袋かけで大忙しになりそうです
(祝島のびわ栽培については→
こちら
)
(撮影 3/27)
山ザクラ、咲き始め
祝島でも山桜が咲き始めました
まだ咲いている木の数は少ないですが、遠目からもはっきり分かります
(撮影 3/20)
アワビの稚貝放流
アワビの稚貝の放流をしました
今回の放流数は1万2500匹です
アワビの放流について、詳しくは→
こちら
(撮影 3/20)
サヨリ干し
一時期サヨリがあまり獲れなくなっていたんですが、また獲れだしました
祝島の場合、サヨリはまず1月によく獲れ、2月後半から3月の後半にかけてあまり獲れず、
その後また獲れだすことが多いのですが、どうやら今年もそういった感じになりそうです
今年はサヨリの一夜干の注文量が多く、漁協婦人部ではサヨリ干しに大忙しです
刺身でも食べられるピカピカのサヨリを一つ一つ手作業で干していくと、
干し網全体が銀色に光ります
(撮影 3/16)
ワカメ干し
ワカメもそろそろ採れる時期になりました
ワカメは干す前は茶色ですが、干していくに従って黒っぽい緑色になっていきます
ひじきは浅いところに生えているので潮が干れば誰でも採れますが、
ワカメは少し深いところに生えているので誰でも採れるというわけではなく、
漁り(いさりをする漁師など、船を持っているか、海に潜らないとなかなか採れません
そのためワカメはひじきに比べて、製品として出荷できる量はかなり少なくなります
採れたて・干したてのワカメは潮の香りが強く、島の中でも大人気です
祝島でも、ワカメは味噌汁や酢の物に入れるのが一般的です
(撮影 3/13)
祝島のひじきと民ちゃん、テレビで紹介!
祝島のひじきが
3/8放送の「熱血テレビ」(KRY)
で紹介されました
主演(?)は知る人ぞ知る祝島の有名人:民ちゃんです
祝島弁でしゃべり、煙に巻かれ、リポーターのひじきの干し方にダメ出しを出すなど大活躍、
祝島での番組の評判も上々です
また、ひじきの購入先として祝島漁協が紹介されたこともあって、
ひじきの注文が殺到しました
(画像
「熱血テレビ」
より)
.
今はちょうど潮がよくひる(引く)時期なので、
ひじきを採る人は皆、ひじき採りと釜茹でにてんてこ舞いです
民ちゃんも、釜でひじきを炊いていました
実はテレビの放送時間がちょうどひじき採りの時間と重なっていたため、
民ちゃんはまだ番組を見ていないそうです
(撮影 3/10、11)
スナメリの死骸、三浦湾に漂着
祝島周辺の海では、
春になると子供連れのスナメリの群れがよく見られることから、
近くにスナメリの出産する場所や子育てをする場所があるんじゃないか、
と言われています
2月も後半に入り、今年もスナメリが目撃され始めました
そんななか、スナメリの死体が祝島の三浦湾に打ち上げられました
(スナメリが打ち上げられた場所は→
こちら
)
体長は約130cm、胴回りは約80cm
それほど大きくはありませんが、子供ではないようです
死骸は漁協が規定どおり浜に埋めて処分しました
死体の詳しい画像と状況は、
「スナメリ倶楽部」
の
「スナメリの死骸漂着」
にUPしています
(撮影 2/21)
ミサゴ捕食中
三浦湾のミサゴの、捕食中の写真を撮ることができました
普段は車やバイク、人の姿が見えるとすぐに飛んで逃げるミサゴですが、
この日は食事に夢中だったのか、かなり近くまで寄ることができました
(真ん中の画像は、ミサゴがいた電柱の真下から撮った写真です)
獲物の魚は、詳しい種類はよくわかりませんがかなり大きな魚のようです
上の画像はサムネイルになっていますので、クリックすると大きい画像がご覧になれます
(撮影 2/11)
カヤ刈り
神舞で使うカヤを確保するために、カヤ刈りがありました
といっても、この日に刈ったカヤは使いません
今の時期にカヤを一度刈っておけば、
細くて長い、きれいなカヤが7月ごろには生えてくるので、
神舞にはそのカヤを使います
朝8時に刈り始め、一面のカヤの藪が9時半にはきれいに刈り終わりました
(撮影 2/14)
ひじき干し
ひじき採りが始まれば、当然
ひじき干し
も始まります
幸い天気もよく、太陽の光と浜風をたっぷり受けた、いい干しひじきができそうです
祝島のひじきは水で戻せばそのままサラダ風にして食べられるほどの柔らかさが自慢です
その理由は薪と釜でしっかり茹で上げるからですが、
その分、茹で上がりはとても柔らかく、干し網にまんべんなく広げるのは一苦労です
ここで出てくるのが、島のおばあちゃんたち
足が弱って海にひじきを採りに行けなくなっても、釜炊きに干し上げ
まだまだ重要な働き手です
箸を使い、茹で上がったひじきを網の上に丁寧に広げていきます
ひじきが干しあがって出荷できるのは来週になりそうですが、
最初の出荷分は予約いただいたものでほとんどなくなってしまいそうです
(撮影 2/12)
春の息吹
梅の花が、咲き始めました
びわも、小さな実を結びはじめました
春一番も、吹きました
(撮影 2/9)
ひじき採り
今年は大潮になるたびに時化が続きましたが、
ようやく祝島でも本格的にひじき採りのシーズンとなりました
ひじきは今年もなかなか出来が良さそうです
これから釜で炊いて天日干しにするので、
製品として出荷するにはまだしばらくかかりそうです
(干しひじきについては→
こちら
)
(撮影 2/11)
節分
2月3日は節分です
祝島では、玄関の戸に
トベラ
を挟みます
トベラを戸に挟む理由は、
燃やすとパチパチとはぜ、それが豆がはぜる音に似ていて鬼が逃げる、
あるいは、鬼が嫌う匂いがするから、などと言われています
豆は、大分県国東半島の、
神舞のときに神様をお迎えする伊美別宮社の豆です
(撮影 2/3)
三浦湾のミサゴ
三浦湾のミサゴの、かなりはっきりした写真が撮れたのでUPします
このミサゴは昨年の秋頃から、三浦湾に居ついたようです
(撮影 2/1)
寒ダコのゆでタコ
長く続いた時化もひとまず終わり、
タコツボがいっせいに引きあげられ、寒ダコがかなり獲れました
さっそく、漁協婦人部が
ゆでタコ
を作りましたが、
今回は量が多かったので、在庫を残すことができました
(それでも300円のものはあまりありません)
ご注文は、お早めにどうぞ
(撮影 1/31)
対話集会「凍結した珠洲原発を学ぼう」
先ごろ原発計画が「凍結」となった珠洲市から
北野進さん(元石川県議)と橋本礼二さん(珠洲市議)をお招きして、
上関町で対話集会が行われました
24日には祝島で行われ、150名の参加の中、
珠洲原発計画が凍結するまでの経過や珠洲での反対運動の歴史、
そして現在の珠洲の状況の説明などがありました
上関の状況と重なる部分もあれば重ならない部分もあり、
参加した島の人たちは、自分たちの経験を重ねながら聞き入っていました
また、翌25日には上関中央公民館でも前日と同じ内容で開催され、
町内外から80人の参加がありました
(撮影 1/24・25)
寒波到来
西日本を寒波が襲いました
祝島でも積雪があり、山も家も道も練塀も、
たった2時間の降雪で白く染められました
そして郵便局の軒先には誰かが作った雪だるまが
ちょっと笑ってるようにも見えます
(撮影 1/23)
神明祭
今年も成人の日に神明祭が行われました
祝島の神明祭は正月飾りを焼くだけの簡素なもので、
島の人は東の海岸に注連縄や鏡餅のお飾りを持ってきて、そこで焼きます
お楽しみは熾きで焼いたお餅で、
少々の焦げは気にせず、焼き立ての熱々を頬張ります
下段真ん中の頬かむりをした人が誰かわかった人は、祝島通ですね
答えは「
竹林の民ちゃん
」
(撮影 1/12)
寒ダコでゆでタコ
漁協婦人部が、久しぶりにゆでタコを作りました
新鮮なタコを茹でるときれいに丸まり、色も自然な赤さです
(ゆでタコの作り方は→
こちら
)
冬に獲れるタコ(真タコ)は寒ダコといって、ひときわ味がいいことで知られています
もちろん寒ダコで作ったゆでタコの味も然り
しかし最近は寒ダコの漁獲量が少なく、なかなかゆでタコを作ることができません
今回作ったものも既に入っていた予約分でなくなってしまいました
(撮影 1/11)
サヨリ一夜干
サヨリの一夜干も干しあがりました
祝島漁協のサヨリの一夜干は、天日と寒(西風)で干しあげます
刺身でも食べられるほど新鮮なサヨリを使っており、味には自信を持っています
(サヨリの一夜干の作り方→
こちら
)
(撮影 1/9)
三浦湾にミサゴ
最近、島の南側の三浦湾には、ミサゴがよく現れます
ミサゴは魚などを主食にとする猛禽類で、
湖、広い河川、河口、海岸など水辺に生息しています
大きさはトビと同じくらいですが、
顔の上下と腹の部分が白い点が特徴です
三浦湾ではときたまハヤブサも見られることがあり、
そちらもなんとかカメラに収めたいところです
ミサゴについては以下を参照してください
http://www.mmjp.or.jp/WBSJ-Kyoto/birds/misago.html
http://www.trip-net.jp/c/bird/07-taka/misago.htm
(撮影 1/9)
(1/16画像追加)
寒干し大根干してます
寒(冷たい西風)も吹き始め、寒干し大根干しも始まりました
画像は、島のヒガシにある昔の防波堤跡に敷いた網の上で
寒干し大根を干しているところです
重なると乾き具合にムラができるので、
何度か手でしっかりかき回さないといい具合に乾きません
(寒干し大根の作り方→
こちら
)
(撮影 1/9)
生サヨリ販売
サヨリ網漁が始まり、漁協婦人部のサヨリの生売りも始まりました
島のおばちゃんたちは、朝8時から漁協の加工場に新鮮なサヨリを買いに来ます
自分の家で食べるぶんだけでなく、
島外に住む子や孫のところに送るために買いに来る人も多く、
漁協婦人部は箱詰め・発送も代わりに行います
こうして祝島のサヨリは、島外に住む島出身者の人たちのところへも届けられています
(撮影 1/8)
サヨリ漁開始
祝島の人たちが楽しみに待っていた冬の魚の代表格、
サヨリが上がりだしました
今年は暖冬の影響か、
割合大きめの型のものが多いようです
サヨリの身はあっさりとした味わいで、
刺身や塩焼きが美味しいのはもちろん、洋風にフライやムニエルにしても格別です
新鮮なサヨリのご注文を当HPでも受け付けています
詳しくは
「祝島市場」
をご覧ください
(撮影 1/5)
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