祝島の日々 2006 10〜12月


暖かな12月の山
12月も半ばをすぎましたが、今年は暖かい日が続いています
そのため日辺りのよい道端では、もう菜の花が咲いているところもあります

びわは花から小さな実になっているものが多くなってきました

コッコーは収穫時期を迎えましたが、
花の咲く時期に降った強い雨に叩かれて花が落ち、
また9月の台風によって潮を被った影響もあり、極端な不作となってしまいました
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今年は最初から、春先の低温、4〜6月の多雨、
そして8〜10月はほとんど雨が降らないなど、本当に天候が不順でした

そのためコッコーだけでなくみかんも不作です

またここに来て気温が下がらないため色づきが遅く、なかなか収穫できずにいる間に、
カラスやヒヨなどにやられてしまう実も例年より多くなっています

ただ、夏場に雨が降らなかったために、
みかんは小ぶりですが例年以上に味は濃いとの事で、
数は少ないですが味のよいみかんが食べられそうなのだけが救いです
                                          (撮影 12/12、15)
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小学校で持久走大会
祝島小学校で持久走大会がありました
大会といっても児童はみさきちゃん一人だけなのですが、
来年入学する弟のりゅうまくんも飛び入りで参加して、
沿道のおばちゃんたちから拍手や歓声を受けていました
                                          (撮影 12/1)
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ヤズが大漁

ここ最近、ヤズの漁が好調です

田ノ浦の西側のヒレガサキで、
係り釣り(許可漁業)で一人で50kg以上釣り上げた島の漁師もいれば、
遊漁のお客さんでは60本以上のヤズを釣った人もいたとの事です

12月に入ってから冷え込んだ上に少し時化が続きましたが、
寒くなればなるほど脂が乗ってくるので、今の時期のヤズはかなり美味しいはずです
                                          (撮影 11/28)
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秋の消防団訓練
秋の消防団の訓練が行われました
祝島ではここ2ヶ月以上まとまった量の雨が降らなかったため、
山火事などに注意しなければいけないような乾燥した気候が続いていました

ちょうど前日の夜にかなりの量の雨が降ったことでそれはひと段落しましたが、
それでもこれから冬に向けて乾燥と強風が続き、
またストーブなどによる灯油の使用が増えることが予想されるため、
事前のしっかりとした準備は欠かせません

訓練では、ポンプの調子やホースに穴が開いていないかどうか、
また消火作業の手順の確認などが行われました
                                          (撮影 11/11)
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キエフ・ナイチンゲール合唱団コンサートin祝島

キエフ・ナイチンゲール合唱団のコンサートが祝島小学校体育館で開催されました

このコンサートはチェルノブイリの原発事故で被害を受け続けている現地の子供たちを、
チャリティーで支援するために行われ、全国を回って開催されています
前回は2000年、6年前にも祝島でコンサートが開催されました
(詳しくはキエフナイチンゲール合唱団のホームページへ)

合唱団はマイクを使わず歌い、
10人で歌っているとは思えないほど大きく美しい歌声を会場に響かせ、
会場に詰め掛けた島の人たちは大きな拍手で応えます

最初は「アヴェ マリア」などのいわば定番の、静かに聞き入る曲が多かったのですが、
コンサートが進むにつれウクライナの民謡や、
体を動かしながら歌うリズミカルな歌も歌われ、
次第に客席からは歓声や手拍子も入り、歌う少女たちも笑顔を見せます

体育館が狭く感じるほどの手拍子と熱気のなか、
最後は「カチューシャ」の歌声で締めくくられました
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同行していた関係者の方も、
こんなに会場と一体になったコンサートになるとは、と驚き喜んでいました

コンサートの後、合唱団の少女たちは島の中を散歩し、
島の子供たちと仲良くなったり、島の人が作った手作りパンを食べたりしたそうです

翌日朝、合唱団が島を発つときには大勢の人が見送りに出て、
お互いが見えなくなるまで手を振り続けました

関連リンク
キエフナイチンゲール合唱団のホームページ
キエフナイチンゲール合唱団来島!:壱岐・勝本FM 76.4MHz
キエフナイチンゲール合唱団のCD制作、コンサート会場などで販売:宇部日報
祝島フォト情報
                                          (撮影 11/10、11)
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タチウオとヤズで加工場も忙しいようです

タチウオがぼちぼち釣れていて、小型のものは漁協婦人部が一夜干しにしています

小型といっても一夜干しにしてちゃんと味が出る大きさで、
新鮮なものを使っているのは透明感のある目を見れば分かります

婦人部が手作業で銀(銀色の表皮)を落とし、3枚におろします
干しあがったタチウオの一夜干しはほのかに桜色をしており、
軽く炙ればほろほろと口に溶け、しっかり炙ればさくさくとした歯ざわりが楽しめます

現在、作られている一夜干しは主に年末のお歳暮用のセットに使われる予定です
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ヤズも釣れているため、婦人部はタチウオの一夜干しを作りながらヤズも販売しています
最近はヤズも大きめのものになって脂も乗ってきているようです
                                          (撮影 11/6)
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山も秋

朝晩に多少冷え込むようになり、秋の気配が濃厚になってきました

びわ畑ではびわの花が咲き出しています
もうしばらくすればびわ畑中にびわの花の甘い匂いが漂いだすでしょう
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コッコーも今年は数は少ないですが、しっかり実を太らせています
ミカンも晩生のものが色づき始め、道端にはツワブキの黄色い花が咲いています

なお、山口県では11/3から10日間、国民文化祭が開催されますが、
その国民文化祭の『食の祭典』(下関市海峡メッセ11月3〜5日)に、
伝統野菜ブース
でコッコー(こっこう)が展示されます

会場に行く機会のある方はぜひご覧ください
                                          (撮影 10/30)
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波止から大物
祝島ではヤズがぼちぼち釣れていますが、島の波止からもけっこう釣れるようです

上の画像は「おともの鼻」の沖の埋め立てで3kg以上はあるハマチが釣れた時の画像です

釣った本人はこんな竿で釣り上げることが出来ないほどの大物が釣れると思っておらず、
タモ(網)を見物していた人に持ってきてもらっていました

左の画像、実はハマチを持っている人はタモを持ってきた人で、
釣りあげた本人は隣で照れています

この土日は多少風があったものの島外から訪れた釣り人も多く、
中には上と同じ場所で大きなオオクチ(ヒラメ)を釣り上げた夫婦もいたそうです
                                          (撮影 10/22)
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漁協婦人部、ヤズの朝売り

ヤズが釣れだしたため、漁協婦人部も毎年恒例のヤズの販売をしています

漁協婦人部は朝日が昇る中、現場(島の集荷場)の生簀にヤズを取りに行きます
籠から飛び出るほど跳ね回るヤズを生簀からすくい上げ、
鮮度が落ちないようにその場でしめていきます
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ヤズの形は9月の終わりから10月の頭に比べかなり大きくなってきており、
1本で平均0.7〜0.8kgになっています

ここ数年はヤズの漁獲量は減っているだけに、
ヤズの朝売りの放送が流れると、すぐに加工場にお客さんがやってきます


右下の画像は、現場の生簀の網目にかかっていたトウゴロ(トウゴロウイワシ)です
今月はじめから小魚の群れが祝島の波止の中にひっきりなしに入ってくるのですが、
その正体はこいつのようです

トウゴロはイワシといいながら実はボラの仲間で、
鱗が固い上にあまり美味しくないようで、祝島では食べません

リンク:ヤズの朝売り
トウゴロウイワシ:海響館ホームページ
                                          (撮影 10/4)
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びわの蕾
びわの蕾がだんだんふくらんできました

先日来襲した台風13号で浜辺近くのびわ畑は多少被害を受けましたが、
少し山のほうに入った畑では被害はそれほど無かったようです

しかし全国でも有数のびわの産地である長崎県では、
来年の収穫が8割減になりそうなほどの被害を受けているそうです

リンク:台風13号で長崎のビワ壊滅状態 被害10億円超(長崎新聞)
祝島のびわは世界一!(サイト内リンク)
                                          (撮影 10/9)
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マーチン&あすか、来島&おめでとう!

マーティンといえば神舞の研究で祝島に半年近く滞在し
2004年の神舞には外国人で初めて祭りに直接参加して櫂伝馬にも漕ぎ手として乗るなど、
祝島では「マーチン、マーチン」と呼ばれる知る人ぞ知る有名人です

そのマーチンがこのたび結婚する事となり、奥さんを連れて祝島に遊びに来ました
その奥さんのあすかさんは実は上関町出身で、
3年前には祝島中学校で英語の教師をしていました

祝島を訪れたふたりは久しぶりに会う島の人たちと、
話すだけで時間が過ぎていってしまったようで、
定期船が出るぎりぎりまで名残を惜しんでいました

マーチンは、来年の日本での式に来る家族を、
ぜひ祝島にも連れて来たいと言っていました

もちろん、祝島の人たちも大歓迎です

祝島が縁で出会ったおふたり、どうぞ末永くお幸せに!

リンク:2004年の神舞
                                          (撮影 10/4)
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島の公民館で、マジックショー

祝島の公民館でマジックショーがありました
マジックを披露したのは、祝島出身の田村朋彦さん

田村さんは祝島中学校を昭和26年に卒業し、卒業後は九州の企業に就職、
社長まで勤め上げ、勇退後の現在は北九州奇術倶楽部顧問として、
学校や老人ホームなどでマジックを披露するなどされています

このマジックショーがあった前日は祝島中学校昭和26年卒業生の同窓会があり、
全卒業生85人のうち40人以上が島に集まっていました

せっかく島に帰るならなにか島のために出来ることはないかと、
今回のマジックショーを友人方と企画されたそうです

会場の公民館に集まった100人近くの観客は、
田村さんの鮮やかなマジックの腕に盛んに拍手をし、軽快な話術に大笑いしていました

田村さんと同窓生で、最前列でマジックを見ていた島のおばちゃんたちは、
「(田村さんが最後のマジックで消した)壺がどこにもないんよ。
どこに行ったんじゃろうねえ?」と、
ショーが終わったあとの片づけを手伝いながら不思議そうに話していました

また初めて本格的なマジックを生で見たえべすの子供たちも興奮して、
「来年も見る!」と騒ぎながら帰って行きました
                                          (撮影 10/3)
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久しぶりの、島の朝市

島の朝市が久しぶりに開催されました

朝から雨が降っていたため公民館前での開催となりましたが、
朝市が始まるころには雨もほぼ上がり、たくさんの人出で賑わいました

先日の台風の影響で野菜などの出品はあまりありませんでしたが、
島で採れた新米やお墓に供えるおはななどが並び、
また島の女性グループが出した屋台の焼き饅頭やたこ焼き、焼きうどんなどが大人気で、
順番待ちの行列ができるほどでした
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他にも朝市恒例の漁協婦人部によるぜんざいや、
手作りのパン、島で採れたてんぐさで作った寒天、かんぴょう汁などが人気でした

焼き饅頭やパンを買い込んだ島のおばちゃんたちは、
「朝市があると賑わしゅうてええねえ」、「さいさいしませえよ(また何度もやってよ)」と、
久しぶりの朝市の賑わいを楽しんでいたようです
                                          (撮影 10/1)





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