オーナーのひとりごと  VOL.35
餘部からお手軽俯瞰のプレゼント '10.5.22〜23 山陰本線・餘部

 いよいよ鉄橋最後の日まで2ケ月を切り、最終秒読み段階となった餘部鉄橋。ここから隣の鎧駅に向けて山を越えていく遊歩道ができたとの知らせが舞い込みました。今回はこれを踏査し、俯瞰ポイントからの撮影を目的にしての出撃。おかげで難ルートといわれた鎧海側俯瞰のポイントにも、ハイキング感覚で行くことができるようになりました。欲を言えばキリがありませんが、できたら工事の始まる前に作って欲しかったです。

 ■■餘部〜鎧間遊歩道■■
▲このように整備された道が続く ▲鎧まであと500m強で通行止め ▲五反畑展望所


※鎧側入口にある案内看板に手を加えてみました
▼鎧側の入口(駅から餘部側のトンネル方向) ▼たかのす展望台 ▼サワリ鼻展望所
 この遊歩道は、過去に餘部〜鎧間の生活道路として使われていたものを拡幅・整備したものです。道のりは約2.6kmですが、山を越えて行くのでやや傾斜の急な坂道もあります。すべてに砂利が敷き詰められており、また案内板も整備されていますので、迷うことはありません。私はすべて踏査するつもりでしたが、鎧まであと少しのところで、路面にコンクリートを打設する工事のため通行止めで、断念せざるをえませんでした。
 途中には3ケ所の展望所が設けられていて、鉄橋や余部の集落・駅を俯瞰できます。 
     五反畑展望所から→

  たかのす展望台から↓


    ↑遊歩道の途中から
 
←サワリ鼻展望所から
 スタート地点の標高差を考えると、鎧側から入ったほうが登りが少なく、楽だと思います。ちなみに鎧側の入口は駅からすぐで、餘部側は鉄橋から南東側にある鉄板焼店「たかの巣」の裏側にあるトンネル入口へ登る坂道になります。
 いずれコンクリートですべて舗装されるのでしょうが、工事の状況次第で部分的に通行止めとなると思われます。舗装完成までは砂利道ですので、トレッキングシューズか底の厚いスニーカーを履いていったほうがいいでしょう。
  
 ■■工事の状況■■
    ☆現橋使用・・・7月16日まで
    ☆新橋使用・・・8月12日早朝より
 当初の完成予定は秋でしたが、工事が順調に進んだことで開通が早まりました。また、最後の線路繋ぎ替えの間は運休する必要があるので学校が夏休みの期間をそれに充てることにし、お盆の繁忙期にまにあわせるために、このような日程になったと思われます。
 サイドのアクリル板も取り付けられ、そびえていたタワークレーンもなくなって、ほぼ新橋の姿は見えており、線路の敷設などの仕上げが進められています。そして、繋ぎ替えのときに邪魔になる鎧側4本の橋脚には、すでに解体用の足場の組み上げが始まりました。これにより全部の橋脚を見通すことは不可能になっています。この足場がはずされたときは、すでにトレッスルはなくなっているのかと思うと、一抹の寂しさが…。
▼ホーム山側(一部だけ線路敷設) ▼新橋梁の橋桁の上(線路はまだ仮設?) ▼PC枕木の敷設

 
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