オーナーのひとりごと  VOL.45
半・弾丸?ツアーで大井川鐵道満喫 '11.10.8〜9 静岡県・大井川鐵道

 SLを現役定期列車として走らせている大井川鐵道は、以前から行ってみたいと思いながら、遠距離のためずっと尻込みをしていました。この10月に新金谷に転車台が設置され、披露を兼ねたイベントでSL重連走行やEL急行が企画されており、「行きたいなあ」と思っていたところに、鉄道雑誌のサイトで、7日金曜の夜中に京都を出発するという半分弾丸ツアーのような二泊二日のバスツアーがある事を知りました。調べてみると「乗り鉄あり・撮り鉄あり」と面白そうな行程だったので、思い切って申し込みをして参加してきました。

■■井川線(南アルプスあぷとライン)■■
 8日早朝6時に千頭駅に到着し、井川線の訪問からスタートとなりました。奥泉駅までバスで行き、ここで乗り鉄組と撮り鉄組に分かれます。私はこの線に乗る機会などめったにないと思い、乗り鉄組に入って千頭までの区間を乗車しました。
 そして千頭駅で合流してバスで長島ダム付近へ。ここは日本で唯一のアプト式鉄道の有名撮影地です。急勾配をアプト式の機関車に押されて上っていく列車を撮影できました。
 井川線で最も人気のある駅「奥大井湖上駅」は、時間の都合で今回のコースに入っていないのが、少し残念…。
↑アプト区間を行く(アプトいちしろ〜長島ダム)



       





 
 乗車したのは奥泉発7:10の列車なのですが、駅員さん・車掌さんとも休日のこんな朝早くから団体客が乗ってくるとは、思ってもみなかったのではないでしょうか?
 サービス精神と営業に熱心な車掌さんで、車内放送で沿線の説明をしながら、非貫通式の車輌のため駅ごとに車輌を移動して、記念切符の販売等を行っていました。


←川根両国に並んだ機関車たち
  (左がKATOくんこと、
           DB8)



 続いて、川根両国にある車庫での特別撮影会です。ここに保管されている古い機関車やまだまだ動いている”KATOくん”など、珍しい車輌を間近で見ることが出来ました。

■■大井川本線・撮り鉄編■■
 井川線を楽しんだ後は、メインの大井川本線でのSL撮影です。
 二日間とも、途中に乗り鉄をはさみ、バスで各スポットへ移動しながらの撮影でした。ツアーでしたので、有名な、しかも確実に撮れるところばかりでしたが、初めて訪れた私にとっては、これで充分満足です。
↑10月8日の
  下りSL重連急行
  (第二橋梁・
    青部〜崎平)
 
  この日の重連は、
   C11+C56


10月8日の
 上り定期SL列車→
 (第一橋梁・
   川根温泉笹間渡
       〜抜里)

  この日はC10牽引


←お茶畑を背景に…
   10月9日の下りEL急行
     (抜里〜川根温泉笹間渡)



 ↓牽引のEL・E10
       (10月9日・千頭駅)
 大井川鐡道のサービスでしょうか、二日めは重連の担当SLが変わっていました。

10月8日の下りSL重連急行→
   (第一橋梁・
      川根温泉笹間渡〜抜里)

  この日はC11+C10

   余分な架線柱などをトリミ
   ングし、さらにモノクロに
   加工して、往年のSL全盛
   期の雰囲気を表現してみ
   ました。

■■大井川本線・乗り鉄編■■
 今回参加したツアーでは、「乗り鉄」もたっぷりと入っています。一日めの8日は、上りのSL重連急行に千頭から乗車。川根温泉笹間渡までの区間を、私の”大好物”旧型客車に揺られながら、大井川に沿ってのんびりとした走行を楽しみました。
 また、二日めは趣向を変えて、時間と乗車区間は同じながらEL牽引の急行に乗車しました。しかも乗った車輌は、現役では日本でここだけにしかないオハニでした。このオハニは日本ナショナルトラストが所有している車輌です。普段、走行中は公開しない荷物室をご好意で見せて頂き、感激。お礼に寄付金付きのピンバッジをみなさんで購入しました。
 余談ですが、一日目の撮影終了後、金谷までの移動は電車となり、乗ったのは旧南海のズームカーでした。
                オハニの客室内(白熱球の照明に扇風機)
                援オハニの荷物室内
    

■■各駅イベント■■
↑3輌のSLがそろい踏み(10月9日・千頭駅構内)
 千頭駅でのイベントでは、「SLサミット」の他に、地元の方たちのパフォーマンスや特産物の露店があって、大賑わい。
 一方、新金谷では、新設の転車台公開に、プラザロコ内でのトークショーなど、盛りだくさんの内容でした。
↑千頭駅イベント風景を俯瞰 ↑転車台を押してSLを方転  
  ↓新金谷にできた転車台はシンブルな構造 ↓写真教室出発前の中井精也さん
 9・10日の二日間、鉄道写真家の中井精也さんの写真教室が開催されていました。8日の第一橋梁での撮影の際、おひとりでひょっこりとお見えになり、近くにいた撮影者が集まってきて、記念撮影にも気軽に応じていらっしゃったようです。駅までの戻り道に声をかけさせて頂くと、お話することができました。

■■今回のオマケ■■
 大井川鐵道を普段走っている車輌は、なぜか関西の私鉄の古い車輌です。今回、走行を撮影できたのは2種類だけでした。(旧京阪車は新金谷の車庫でお休み中)

 旧近鉄(南大阪線特急)
 旧南海(ズームカー)
 焔結檮縺iテレビカー)
 
 ツアーの宿泊場所はJR掛川駅前で、2日めの早朝出発後、大井川までの間にJR東海道本線を「ついで撮り」という行程になっていました。特に珍しい車輌はないのですが、静岡の名産・お茶畑や、稲刈りが終わりハザ掛けのある田を取り入れた名撮影地だったようです。
↑373系ホームライナー ↑お茶畑を行くカモレ

これら以外にもたくさんの写真を「撮り鉄、再び」のページにアップしいてます。

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